後継者の方にお話を伺うと、「自信がない」という方が結構いらっしゃいます。
会社の経営を担っていく自信がないとのことです。
では、具体的には、どんな部分において自信がないのでしょうか?
まずはそこを明確にしないと、対策の取りようがありません。
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック
「自信がないんです」
こういう後継者に、その根拠を伺うとたいてい漠然としています。
経営者の知識とか、
営業力や交渉力とか、
社員をまとめる力とか、
カリスマ性とか。
挙げていけばキリがないのでしょうが、いろんなものが足りない、と感じているようです。
さて、一方である日突然先代を亡くし、後継者として会社を切り盛りするような方もいらっしゃいます。
こういう方は、いろんな問題にぶつかりながらも、意外と3年くらいすると立派な経営者になっていたりします。
何の引継ぎもなく会社を継いだ人は、きっと自信があるとかないとか考える暇がないくらいに激しい濁流の中でとにかくやってみるしかなかったのでしょう。
こういう人たちは、たいてい圧倒的に経営者としての知識は不足していると思います。
しかし、何とかやっています。
だから案外、そんなものは必要ないのかもしれません。
ある後継者の方が、後継者育成プログラムのような学校的なところに通っていたそうです。
そこで例えば、決算書の読み方なんかを学んできます。
しかし、会社に戻って親である社長と話をするとまったく話が合わないのです。
なぜなら、親は決算書を読めないから。
永年の感覚で、この数字がこれ以上下がるとやばいとか、
この数字がこれくらいの勢いで上がっていたら利益が出るとか、
感覚的にはつかんでいるかもしれませんが、一般的に教えられるような決算書の見方はできない人が大半です。
決算書を読めたとしても、それをどう活用できるかわかっている人はかなり少数派でしょう。
私も、決算書の読み方講座、みたいなものを受講したことはあります。
しかしこれは、自分の会社の数字をにわかに見て検証しないと、使えない知識です。
そして大抵、自分が学んだことをもとに親と話をしようとすると、親はこういうかもしれません。
「頭でっかちな知識で会社は経営できない」
身もふたもありませんね。
まあ、知識レベルの話なら、後追いでも追い上げることは可能です。
心配なのは例えば、営業力、交渉力、社員をまとめる力や、カリスマ性でしょう。
こればっかりは付け焼刃では何ともなりません。
それがわかっているから後継者は、社員にその責任を分散させていきたいと思うんじゃないかと思います。
それはそれで、先代と衝突の原因となったりすることも多いのだと思います。
これは後継者にとってのジレンマではありますが、乗り越える必要のある障害でしょう。
大事なのは、できるできないというより、自分で責任を持つ、という気概ではないかと思うのです。
様々な責任から逃げるのではなく、そこにぶつかっていく気概。
まあ、当たって砕けろ、というほど捨て身になるかどうかは別として、
逃げたくなった時、人に責任を与えたくなった時、一旦踏みとどまって受け止める、という姿勢は大事なんじゃないかと思います。
すると、意外と足りないのは知識や経験ではなかった、なんていうことに気付くこともあるかもしれません。
現実っていうのは、不思議なもので割と正確に、自分に足りないものを狙って襲ってくるようです。
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック