後継者

幸せを感じる脳と恐怖を閉じ込める後継者

春。
この陽光を感じて、幸せだなぁと感じる人もいれば、
まったくそのことを気にも留めない人もいます。

その違いを考えていくと、親の会社を継ぐ辛さの正体が見えてきます。

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ポカポカと温かい陽射し、
ときおり頬をなでるかわいた風、
木々のざわめき、
芽吹いた草木。

私も、あなたも、そして多くの人が、春というのを五感で感じます。
同じ景色、同じ感覚、同じ音を聞いても、人によって感じ方は違います。

その違いはどこから来るかというと、何に意識をフォーカスしているか?なのです。

 

この感覚を幸せだな、と感じると、脳の中には幸せホルモンと言われるドーパミンが分泌されるそうです。
自分の外の環境はまったく関係なくて、幸せだと感じることが重要なのだと言います。

だからどんなにすばらしい環境にいても、幸せを感じられない人もいれば、
どんなに苦しい環境にいても、幸せであり続けることも可能なのです。

 

家業を継ぐ後継者として、親の会社に入った子供。
予想したとおり、周囲から距離を置かれることが多いと思います。
自分がやろうとしたことを、上手く貫き通せないシーンもたくさん出てきます。
そういったキッカケがあって、自分が周囲に受け入れられていない、周囲とのつながりが断ち切られている、と感じがちです。

それでもやり切れる人もいれば、そうでない人もいる。
それもまた同じ環境にいても、違う感じ方をする人がいる、ということなんだと思います。

「もっているもの」や「できていること」から視線がそらされ、「もっていないもの」や「できないこと」にフォーカスされていく結果じゃないでしょうか。
その結果出てくるのは、「ツライ」「自信がない」「不安」といったちょっとダークな感情です。
ダークな感情は、ダークなホルモンで脳内を満たし、さらにダークな感情を促します。
思いだしてみてください。
今の感情は、「うまくできないかも」「結構つらいかも」なんて言う思いが頭をよぎった時から始まっているのではないでしょうか。

 

しかし、感情のあるじは、他の誰でもない自分自身です。
たとえば他人が桜の木の下で騒ぐ人を見たとき、どんな感情が湧きあがってくるでしょうか。
激しく怒りの感情を震わせる人もいれば、悲しみを感じる人もいるかもしれません。
あるいは、何も感じなかったり、おかしくて笑いたくなる人さえいるかもしれません。
知覚と、自分の観念を掛け合わせてできるのが感情です。
出来事や環境が感情を作っているわけではないのです。

 

後継者の自信のなさや不安の正体は、「失敗が許されない」という思い込みから来ることが多いように思います。
失敗すれば恥をかく、失敗すれば人生は終わり、失敗すれば親から罵倒される・・・
失敗の恐怖に支配されているとき、心の中にうごめく感情ではないでしょうか。
後継者は、恐怖にフォーカスするとき、動けなくなってしまうのです。
恐れは、脳の原始的部分(爬虫類脳)を刺激し、視野を狭め、心拍数を上げ、そこから逃げ出せ!と警告サイレンを鳴らします。
だから会社を辞めたくなっちゃうんですね。

しかし、視野の狭い状態では、そこを乗り越えることが難しい。

だったら感情をコントロールすればいいんです。
なにしろ、感情の主は自分自身なのですから。

 

まずはその恐怖をしっかり味わいます。
ちょっと嫌かもしれませんけど、自分の中にそんな感情があることをちゃんと認める。
そのうえで、恐怖の元は何があるのかを辿ってみる。
その時にちょっとだけ冷静さを取り戻して、たとえば「〇〇ができない」という思い込みがあるとしたら、
「本当に、〇〇ができないのか?」「〇〇ができる可能性もあるんじゃないか?」と考えてみます。

上手く経営するとか、会社を引き継ぐとか、出来るかできないかなんて確率はせいぜい半々ですよ。
自分を過小評価して、出来ないに違いない、と思い込んでるから怖いし、ツラい。

かつて、大ヒットした映画「マトリックス」で、未完のヒーロー ネオをトレーニングするモーフィアスがこんなセリフを吐きました。
「速く動こうとするのではない。速く動けると知るのだ」的なセリフです。
私たち後継者も、出来るようになろうとするのではなく、出来ることを知る、というのが大事なんじゃないかとおもいます。

これを根拠のない自信と言います。
これ、最強なんです。
なぜならば、根拠がないから、誰も論破的ないんです。

 

まずは、ゆったりした気持ちで外へ出て、春の幸せをかみしめることから始めてみませんか。
そうすると今まで見えなかったことが見えてきます。
ほら、今の状況を打開するアイデアが、ふっと頭に浮かんできたんじゃないですか?

 

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