現状打破したいなら、
今まで「それはないわ」と避けて来たところに答がある。— 若林由香@しあわせ社長 (@Shiawase_shacho) October 7, 2020
私の友人でもあり、コーチングをお願いしていたこともある若林由香さんの言葉です。
ここ数年、私もけっこう意識して実践している事なんですが、すごくシンプルに表現されているので引用させてもらいました。
なぜならば、この行動選択は科学的に正しい、と私は考えているからです。
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Contents
人は同じことを繰り返す
いつも同じ道を通る
普通、人は、通勤に使う道はたいてい一つに決まっています。
社内で座る椅子も、電車で座る場所(あるいは立つ場所)も、トイレに入って立つ(あるいは入る)場所も。
食後に飲むのはコーヒーであるとか、とりあえずビールであったりとか、だいたい寝る時間が同じだったり、起きる時間も同じだったり。
特に意識をしなければ、人の脳はできるだけ「考えずに済む」方法を選択します。
方向音痴な人は、同じとこをぐるぐる回ることがけっこうあると思うのですが、これもいつものクセが出ている可能性が高いと思います。
一方、通勤の道を変えてみる、座る椅子、場所を変えてみる、食後のコーヒーを紅茶に変える、とりあえずビールを焼酎に変えてみる。
あるいは、寝る時間を1時間早めるとか、起きる時間を少しずらすとか、そういうことをやるとき、人はけっこう違和感だったり面倒くささを感じたりはしないでしょうか。
いつも電車で座る席を、少し変えるだけでどことなく落ち着かない気がする人は多いと思います。
こういった目に見えやすい行動だけでなく、私たちの行動や選択は「クセ」に左右されています。
ちょっと試してみたら意外とヨカッタ
私の例でいうと、毎朝会社に就くとまずコーヒーを飲むことから始めます。
もうコーヒーがなければそれだけで落ち着かなかったのですが、ある日ふと考えてみました。
「本当にコーヒーを飲みたくてのんでるのだろうか?」
で、どうもじっくりコーヒーを味わっているようでもなかったので、お茶に変えてみました。
意識すると気持ち悪いんですが、意外といけます。
で、数日後お茶もやめてみました。
あれ、全然困らない(笑)
日課として用意しなくたって、飲みたくなれば飲めばいいじゃないか、という当たり前のことを思ったのです。
まあ、コーヒーを飲むか呑まないかなんてどうでもいい話ですが、食わず嫌いであるとかだと確実に世界を狭めています。
「それないわ」と思って長年食べなかったいくらを北海道に行って、すすめられて渋々食べたらめちゃくちゃ美味しかった。
そんな感じのことがけっこうあるものではないでしょうか。
「それないわ」という場所には自分が見たくない葛藤がある
親子の確執の中で常に避け続けている事
二代目経営者・後継者となると、だいたい定番の悩みは親との確執です。
仕事上の考え方が合わない、干渉されて不自由、何かと口を出されて気分が悪い、自分のことをどこまで行っても認めない・・・などなど。
二代目経営者・後継者としての言い分は沢山あると思います。
そんな確執真っただ中のところ、じゃあ、「親に感謝の気持ちを示してください」と言われたとします。
素直にできるでしょうか?
目を合わせて「ありがとう」と伝えられるでしょうか?
たぶんできない方が多いと思います。
これ、まさに、葛藤ですよね。
自分が負けたような気がして、あるいは親に反抗することで自分のアイデンテティが保てている現状を直視する気がして、なかなかできないと思います。
けど、そういった素直な気持ちを親に対して示すことができれば、あるいは物事は一気に変化していくかもしれません。
自分のキャラを超えてみる
いきなり親との和解まで行ければすごいのですが、そこまでいかなくとも、まずは自分の殻を破るという事がテーマとしては適切かもしれません。
たとえば、いつもは朝、社員があいさつにくるまで自分はどっかと椅子に座ってたとしましょう。
こういう人にとって、自分から社員に微笑みかけて「おはよう!」と元気よく挨拶するのは、もしかしたらけっこう苦痛かもしれません。
いつもまじめな顔をしてダジャレなんか言わない人が、いつもと違うふるまいをして人を笑わせてみるとかいうのも、なかなかな苦痛ですね。
こんなところも、小さな(本人的にはまったく小さくはないのですが)「それないわ」じゃないかと思います。
けどそんなことを変えてみるだけでけっこう勇気がいることです。
つまり、そういう行動をきっと今までやった事がないのです。そして、やった事がないので、やったらどうなるかを知らないのです。
けど人は、「いつもと同じ行動」をクセでやってるわけですから、意識しないとそういう行動をこれからもとりません。
さて、もし今、何か停滞している現状があるとしたら、それは「いつもの行動」では打破できないから停滞しているのだと思います。
そういう時に着目すべきは、「それないわ」という行動の空白地点です。
何をやってもうまくいかないとき、そこにヒントが落ちていることが多分にあるのです。
葛藤に立ち向かおう!
よく探し物をしているときに、どれだけ探しても見つからないといって焦って結局見つからずがっかりすることがあると思います。
しかし数日後、すぐ目の前から探し物が見つかったという経験をされた方は多いと思います。
あの時確か見たはずだけどなぁ、と思うのですが、見たはずの場所から出てくるから不思議です。
現状が今一つ上手くいかないときに打開策を探すわけですが、えてしてその答えを遠くに求めがちです。
しかし、あんがい近くにある、ということはリアルな探し物と同じじゃないでしょうか。
それはまさに、自分の死角にヒントがあるわけで、その死角というのは「見たくない場所」だから死角になります。
なぜ見たくないかというと、自分の葛藤がそこにあるからです。
親子経営の二代目経営者・後継者にとって、最も大きな葛藤というのがまさに「親との関係」と言えるのかもしれません。
そして不思議なことなのですが、それがうまくいくと、事業もうまくいく、なんていうこともあるようです。
私自身もまだ未体験ゾーンなのですが、そういった自分の葛藤と向き合うことで成功した人は沢山います。
次に続くひとりでありたいな、と思うところです。
困った時は、葛藤に立ち向かおう!(←いつもと違うキャラで無理してます笑)
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