後継者の逃げ切り人生

割といろんな二代目経営者がいるものです。
わたしとほぼ同世代の二代目経営者(だいたいアラフィフの人たち)だと、けっこう微妙なタイミングに入ってきました。
逃げ切れるか、そうではないか。
ある意味、人生の岐路に立っているわけです・・・

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「逃げ切り人生」?
なんじゃそりゃ?

それもそのはず、私が勝手に言ってる言葉です。
簡単に言うと、
「特別な工夫や努力や変化を作らなくとも、今まで通りの延長で人生を終える」
こと。

二代目経営者という縛りでいうと、親から会社を引き継いで、
特に何も変えることなく今まで通りの会社運営をする。
まあ、波が来れば対処はするし、潮目が変われば、そこへの対処もする。
けど基本的には受け身で、何かを仕掛けることはない。
それで現役時代を乗り切ろう、というのが逃げ切り人生。
私はそういう使い方をしている言葉です。

 

この「逃げ切り」はいい面はもちろんあるわけです。
リスクのあるチャレンジとか、不安のある変化とか、そういうことをしなくていいんです。
みんながやっていることを少し後からついていけば、そうそう乗り遅れることはない。
一番を目指さず、第二集団から離れないことを目指すわけです。
これはたぶん効率としては一番いいでしょうね。
そして、世の中の変化が限定的な時は、最もリスクのない立ち位置です。

こういう生き方がリスキーになるのは、思いがけず大きな変化が業界を飲み込んだときです。
たとえば、一人一人が自動車を持つということをしなくなった時の自動車整備工場。
今までは一人一人の顧客が車を持っていたから、それぞれが自分の価値観で車検をいろんな業者から選んでお願いしていた。
しかし、所有することが普通でなくなると、こういった車両管理はどこかで一括してなされるでしょう。
たぶん、街の整備工場はけっこう仕事的に厳しくなってくる。

第二集団についていると、第二集団全体で業界退場せざるを得なくなるパターンというのが、起こりうる時代ということを表していると思います。
逃げ切り人生を決めると、逃げ切れるといいのですが、逃げ切れない時のリスクは大きい。
実際のところ最近の世の中の変化というのは、たぶん、過去を振り返ってもあり得ないくらいのスピードじゃないかと思います。

で、私の年齢が今50歳です。
仮に私が逃げ切り人生を決め込むとしたら、あと20年くらいは今のビジネスモデルが大きく転換しない、
もしくは転換しても何とかついていけるレベルの物である、という読みが必要かな、と思っています。
今でいう20年、けっこう長いですよ。

ちなみに今から約20年前の2000年といえば、
・iモードのブーム(つまりまだスマホはない)
・SECのプレステは「2」が発売された時期
・ディズニーのイクスピアリ、アンバサダーホテルがオープン
・KDDIが発足(auの始まり)
そしてこれから20年、どんなことが起こるでしょうか。

小規模でやっている分には、細々と20年のビジネスは持たせられるかもしれないという気持ちはあります。
とはいえ、これもリスクと言えばリスクですね。

そんな状況を含めて考えてみたとき、逃げ切り人生を実践するか。
つまり、先頭ではなくて第二集団を歩こうと決めるか。
逆に第二集団のリスクを避けて、先頭集団を走るか。
割と難しい選択になってきます。

 

どちらかというと、「あまりリスクを取りたくない」という人ほど第二集団志向があるのですが、
今の時代だとその方がリスクが高いような気もするのですがいかがでしょうか。

たまたま話をしたある二代目経営者。
彼は明らかに、この「第二集団志向」を志しています。
いってみれば、「逃げ切り人生」を選んだように見えました。
「もうそんなに長くない人生、シャカリキになるんじゃなくって日々を幸せに生きることを考えようと思って」
なんていう風に話していました。

この時に、じゃあ「幸せ」ってなんだろう?という話になるんじゃないかと思います。
それは、たとえば、そこそこ暮らしていくのに十分なお金があり、そこそこ仕事をしたなぁという充実感があり、
家に帰ればうまいビールが待っている。
そしてたまにゴルフに行って・・・。
彼にはそんな生活が幸せなんだそうです。

「何もないことが幸せ」なんて言う言葉があり、それなりにそれを実現している。
これも一つの人生ですね。

けどやっぱり心配なのは、それを20年持たせられるか?ということなんですね。
どうみてもそんなに長い間、今のビジネスがもたないと思うから、いま何かをしないといけないと思うわけです。
なぜかというと、60歳とか70歳になって、迅速に方向転換するとかは難しいと思うからです。
今ならまだ、試行錯誤もできますが、さすがに70歳目前にしたらそれも難しいでしょう。
老いたからだと頭で、その転換は私の場合は難しい気がします。
だから何とか修正して、20年後に耐えうるビジネスモデルを作る(というより20年後に生きていられる方向への転換を図る)というのが今のタイミングじゃないかな、と思っています。

まあ、結果は20年後にしかわからないわけですが、その時をイメージしたいまの行動でありたいものですね。

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