後継者

リーダーの在り方が適正か?を測る算式

後継者のみならず、経営者、経営幹部は、社内でのリーダーシップをとることが仕事の一つです。
「まあ、今は何とかなっている」
という方もきっといらっしゃるでしょう。
すばらしい事ですね。

しかし、もし、少しでも不安要素を持っているとしたら、ある方法でチェックしてみてほしいのです。
あなたのリーダーシップが適正かどうかを。

中小企業二代目サポーター
田村薫です。

小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。

 

こんな公式を考えてみました。

社内の状況 - 雇用契約(or報酬) = リーダーシップ

ここで何が残るか、考えてみてください。

 

さすがに無報酬で働いてくれる社員がいるか?なんていえば極端かもしれません。
そういう前提は意識しつつも、メンバーから報酬を取り上げたとき、それでもあなたを支援したいと思ってくれるメンバーはいるでしょうか。
いないとすれば、それは割り切ったお金の関係と言えるでしょう。
そのメンバーが働いているのは、お金のためだと考えられそうです。

いやいや、報酬がなくとも、雇用契約がなくとも、フルタイムで手伝ってくれるとかはないかもしれないけど、
何かしら、リーダーである自分に貢献したいと考えてくれるメンバーがいる。
そんな状況であれば、あなたのリーダーシップは恐らく正常に機能しているのでしょう。

 

前者のケースは非常に危険な状態と言わざるを得ません。
メンバーは単に報酬のために働いているわけです。
リーダーがあなたであろうと、あなたでなかろうと、お金をくれる人の下でなら我慢して働くわけです。
おそらく、世の中の多くの企業がそんな状態だから、ブラック企業だとか、メンタルヘルスの問題が出るのではないでしょうか。
人はやりたいことをやるときには、相当な無理がきくはずです。
なのに、会社が訴えられるのはなぜかといえば、
イヤイヤやらされている。
やる意義がわからない。
お金のために仕方なく働いている。
だから、皆、苦しいのです。

 

考えてもみてください。
多くの人は、ファイナルファンタジーだのドラクエだの、ゲームには夢中になります。
何の報酬もないのに、けっこう大変なのに、徹夜でゲームにはまった人は少なからずいます。
やっている事は、同じ作業の繰り返しですよ。
ザコキャラを倒して、ステイタスを上げて、ボスキャラに挑戦する。
最後の最後、ダメか~となって、もう一度やり直す。
そんなことを延々と続けています。
何の報酬も得られないのに、です。

なのに仕事となると、報酬を得られるのに、みんなしんどい。
サザエさんのテーマ曲が流れると、どんよりする。

その違いが、どこにあるのでしょうか。
一つは、報酬のために働くからです。
お金のために仕方なく働く、という状態を作ってしまっているからです。

間違いを犯すリーダーは、メンバーを動かそうとやっきになります。
ルールでしばったり、管理しようとしたり。
しかし、人は管理されればされるほど、そこから逃げ出したくなる生き物です。
あなた自身、誰かに管理されて、楽しく仕事ができるでしょうか?
これまでのリーダーシップの常識は、メンバー自身のやる気をどんどん失わせる過ちを犯している可能性が高い。

 

FFであれ、ドラクエであれ、
「毎日、8時間必ずこれをプレイしなさい。そして1週間以内でエンディングまで完遂する事」
などと管理されれば、やる気は一気に失せますよね。

それを仕事の中でやっているわけです。

 

ではどうすればいいのでしょう。
一つ考えたいのは、メンバー自身が動きたくなる動機が必要です。
それには様々なものがありますが、はじめの一歩として身につけたいのは、
「メンバーが、あなたのために働きたい」
と思える状況を作り出すことです。

雇用契約や報酬を乗り越えて、あなたについていきたいと思える状態を作る。
こういうと、人格者たれとか、道徳的で難しい事を突き付けられる印象を持つかもしれません。
もちろんそうなることができればベストですが、入り口は決して難しいものではありません。
気をつけることはたったの三つ。

メンバーを尊重し、ウソをつかず、一貫した思いを伝えること。
意外とシンプルなものなのです。

 

関連記事

  1. 後継者の3大悩みに対処する方法

  2. 家業の後継者の痛みはどこからやってくるのか

  3. 臭いものにふたをしても上手く行かない理由

  4. 後継者・跡継ぎ・二代目社長は一人にならないで!?

  5. 組織にとって重要な「トリックスター」を抑えてはいけない!?

  6. ある後継者が語った中小企業診断士のアドバイスで上手くいかなかった事業承…

  7. 後継者にとっての優先順位

  8. ムチャをしてでも伝えたかった事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。