親子の確執で立ち止まってしまいがちな後継者・二代目社長の特徴

いろんな二代目社長・後継者の方と知り合う機会があり、話を伺う機会があります。
あるかたは、従業員数が数百名規模の会社で、自身で開発した商品がヒットし、世界的な賞を受賞していたりしました。
そんな彼も、親子の確執に関しての話になると、少し視線を落として悩みを吐露します。

どうやら同族経営の中で、親子が事業を継承する際に起こる確執は企業の大小にも関わらないし、
後継者・二代目社長が挙げた実績とも直接は関係がないようです。
それでも前に進める後継者・二代目社長と、そうでない人がいます。
その違いはどこにあるのでしょうか。

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親子でのスムーズな事業承継はほとんどない?

Dirk WoutersによるPixabayからの画像

みんな確執・衝突を経験している!?

二代目、三代目、四代目・・・というかたちでの社長就任で有名な方は少なからずいらっしゃいます。
クロネコヤマトで宅急便を発明された小倉昌男さん、
ユニクロの柳井正さん、
星野リゾートの星野佳路さん
等がすぐに頭に浮かびます。

こういった方は、親子の確執を経験されていないかというと、皆さんそれぞれに経験があるようです。
たとえば、日清食品の安藤宏基さんなどは著書の中で、親であり創業者である安藤百福さんとの関係を赤裸々に描かれています。

親子で経営するにおいて、どうやら「親子の確執」が起こるというのはデフォルトのようで、基本的には避けることが難しい事なのかもしれません。

親子の確執を経験して辞める人、辞めない人

この数年で、私が個人的に知っている同業他社の後継者が2人、親の会社を退職しました。
双方、業界ではそこそこ名の知れた会社で、後継者は50歳代と40歳代ということで、けっこう長く親とビジネスをやってきています。
しかし、いい加減我慢の限界に至ったということなのでしょうか。
親の会社を辞めてどこかほかの業者に雇われる道を選んだようです。

こういった方々の親を見てみると、老いてますます元気!というかたが多いというのはあります。
ただどうも、それだけでもないような気がします。
辞めた後継者のうちの一人は、恐らく仕事が好きではなかったと思います。
それ以前に、彼の個性が親の会社では発揮できなかったように思います。
だから、かなり早い時期から、仕事に対して正面から向き合っていなかったように思います。

一方で、もう一人の後継者は、かなり真面目な男でした。
真面目過ぎるゆえ、自分で答えを導くというより、「世間の常識」に合わせる事ばかり考えがちで、一従業員としての能力は高かったようですが、リーダーとなると自分で考えられなかったという要素があったように思います。

この二人は個性はけっこう違いますが、ある共通点を私は感じ取りました。
それは、自分は会社をどうしたいのか?というのがなかったんです。
真面目なほうの後継者は、形式的な事業計画や目標設定はしていますが、それは単なる数字の積み上げ。

どんなに鍛えても、馬は馬。
自動車や飛行機にはなれません。
会社を馬のまま強くすることしか視野になかったという気がするのです。

諦めきれない思いがあるかないか

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

タスクとしての事業承継か?

これはあくまで私の感覚ですが、事業承継を「タスク」、つまり義務と考えていると、そこそこの障害があると継続困難になると思います。
もうやってられるか!って話ですね。
これは何度かお話ししていると思いますが、事業承継が義務化するというのは、何が原因かというと、「親のために会社を継ぐ」という前提があります。
自分の為ではなくて、「親のため」というのがポイントです。

私は事業承継がテレビなどのドラマに取り上げられる際、「親の遺志を継いで」みたいな表現をされるのが大っ嫌いです。
なぜかというと、ミスリードだと感じるからです。
そう言う前提があると、親のためにやることを、親が否定するという構図が出来上がります。
これ、最悪じゃないですか。

後継者は親のために会社を継ぎ、盛り立てるために最善を尽くそうとするけど、
そのアイデアはことごとく親に否定され、時に人格否定までされて、
結局永遠に認められることなく飼い殺しにされる。
そういうストーリーに陥ってしまいがちです。

あえて言うなら、親のために会社を継いではいけないと思うのです。

後継者にも起業家精神

じゃあ、自分のために親の会社を継ぐとしたらどんなことが考えられるでしょうか。
それは例えば、今ある会社を使っての手っ取り早い起業だったりするでしょう。
私の知る限り、起業家って「この分野で起業したい」というところから始まる人って意外と少なくて、むしろ「チャンスがあるならどこでも」という人が多いように思います。
だとしたら、私たち後継者・二代目社長の環境というのはけっこう恵まれていて、そこそこ安定収入がありながら起業の実験ができるわけです。
そういった立場を「利用してやる」的な考えの人は、少なくとも利用価値のあるうちは会社をやめません。

まあさすがにここまで言うと黒々としたいやらしい感じになるかもしれません。
そこまでいかなくとも、自分がこの会社を手段としてどこに行きたいか?という思いを主体的に持っていると、なかなかやめないんじゃないかと思います。
そうして自分なりの成功を手にすることができるとすれば、それは素晴らしいことだと思います。

大事なのは、自分がどこに向かいたいかという意志の力ではないかと思います。
だから、「親のために」会社を継いでいる人は、今からでもその考えに疑問符をぶつけてみてはいかがでしょうか?

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