親の代の問題が、後継者の時代に噴出します

かんぽ問題とか、ゴーンさん逃亡による日本の司法の問題とか。
今まで、公然の秘密というか、知っている人は知っている社会の闇に、光が照らされています。
私はこれは一つの時代の流れだと思っていて、別にこの1年やそこらで始まった話ではなく、10年くらいのスパンで起こっています。
雪印乳業の事件や、食品偽装問題などが記憶に新しいところでしょう。

こういった、社会のシステムの中に「当たり前」のように組み込まれた闇が、徐々につまびらかにされています。
それが明らかになるのが、後継者の代。
なんとも苦しい話ですが、ある程度の覚悟は必要でしょう。

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私が親の会社である、保険代理店を継いだころ、いろんなことが起こりました。
まずは、火災保険の保険料取りすぎ問題。
簡単に言うと当時の火災保険は「時価」がベース。
つまり、毎年価値が下がってくるのに、現場ではそういった保険金調整を行わず、何十年も同じ金額で契約を続けてきた。
そんな問題が新聞などですっぱ抜かれ、蜂の巣をつついたような大騒ぎでした。

確かに、保険の教科書では、
「火災保険は時価ベースなので、毎年の減価償却を行わなければならない」
ということは明記されています。
私が勉強したときは、この「あるべき姿」と、実際には何も調整が行われていない実態のギャップに少し困ったことがありました。

業界内の大枠のイメージは、「本来そうすべきだろうけど、実務的には不可能」と言われていて、そんな処理をやっている人はあまり見かけませんでした。
しかし本来、できないのならその実務に合わせたルールに変更すべきです。
それさえも行われず、何十年も「やるべき処理」をやっていなかったのです。
業界側としては、罪悪感もなかったし、「調整せずにおけば儲かる」みたいな気持ちがあったわけでもありませんでした。
本当に、実務的に大変すぎるから、やらずに済ませよう、という比較的軽いニュアンスでした。

 

たぶん、食品偽装問題やら、ここ20年くらいで公になっている「古くからおこなわれている不正」の多くは、悪意を持ってやっているというわけではないと思います。
比較的軽い感覚で「今までもそうだったから」やっているんじゃなかろうかと思います。

 

親の代にはそういった品質や安全性より、売上を上げることが重視されました。
結果として、公害やらが大変になったのがその証拠と言えるかもしれません。
とにもかくにも、安く大量に作り、販売することが重要だった時代で、具体的な問題が出てこなければまあ良しとされたのでしょう。
今とは優先順位が違うのです。

さて、しかし、だれの目にも明らかに、時代は変わっています。
ルール違反や、法令違反、安全性の軽視などが見つかると、マスコミや消費者から袋叩きになる時代です。
当時は勢いがあれば目をつぶってもらえたことが、今はそうはいかない時代。
その時に会社のかじを取っているのは、後継者なわけです。

 

もしかしたら、今目の前で、「え?こんなことやってたの!?」と驚くようなコンプライアンス違反、今もやっているかもしれませんね。
良くも悪くも、その責任を取るのはその時の社長です。
後継者の代になっていれば、後継者が責任を取る必要があります。

だから言ってみれば、できれば代を継ぐ前に膿出しはしておきたいところ。
そうはいってもできないこともたくさんあると思いますし、
焦れば焦るほど抵抗が起こるということもあるでしょう。
しかしそれでも、一つ一つ確実にやっておく必要はあります。
なんにせよ、そういった「隠し事」ができない時代になっている、という流れは理解しておくのがよいと考えています。

隠し事を見つけてそれをそっと見えないところに隠してしまうのか。
公なところに引っ張り出して対峙するのか。
後継者のメンタリティが試される状況ではないでしょうか。

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