戦後の経営者に学ぶ

学生時代ならった歴史の中に出てくる企業、覚えているものってありますか?
富岡製糸場はその代表選手と言えるかもしれません。
そういえば、明治中期には東洋紡、カネボウ、ユニチカといった紡績をベースとした会社が次々と興っています。
日本はその後世界最大の紡績大国となったようで、製糸・紡績は明治の日本の一大産業。

しかし今や、そんなイメージはあんまりありません。
そんな歴史の変遷から、後継者が学べることもあるのではないでしょうか。
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明治時代の繊維業界の発展の背景は、たぶんやっぱり歴史で習った「マニュファクチュア(工場制手工業)」というのがあるのかな。
そんな風に思って、ちょっと調べてました。(もともと歴史は苦手なのですが・・・)
すると、すごく興味深い記述を発見しました。

これは,手工業が発展したものではなく,小農民の副業から始まった小商品生産の形の工業から発展した。農民から小商品を買い集める商人(問屋)が農民に原材料,道具を貸し与えて商品を生産させる問屋制家内工業を経て,資力のある者が工場に労働者を集めて商品を生産し,それを問屋などへ売るマニュファクチュアへ進んだ。

世界大百科事典内のマニュファクチュアの言及(【工業】より)

これ、今の副業ブーム、そして「農民に道具を貸し与えて」、というのは今で言えば、ブログやYouTubeが、クリエイターに解放されているというサービスに似てたりしませんか?
今でいうプラットフォームビジネスは、もしかしたらマニュファクチュアの再来かもしれません。

・・・と、ついつい脱線してしまいました。
スミマセン。

話を元に戻すと、この時代に繁栄した様々な企業が苦境に立たされた時があります。
それが、戦争です。
この時期に、企業は軍需工場として、一定の生産力を提供するよう義務付けられたようです。
そして終戦後、戦争に関わる生産は「あしたからはもういらないから」と言い渡されたわけです。

この時の企業努力というのがすごい。
ある会社は、工場に残されたアルミ材と生産機械を使って、弁当箱やら洗面器やら、作れるものを何でも作ったと言います。
女子寮に使っていた建物のふろ場を銭湯にして商売したり(けっこう儲かったらしい)、
巨大な冷蔵施設でアイスキャンデーを作り、学校に売り歩いたり。

今まで紡績とか、重工業とかやってた大企業が、まさになりふり構わぬ努力で乗り切ったと言います。
当時の企業経営者は、「産業構造の変化なんて言う生易しいものではなかった」といいます。

 

そりゃあそうでしょう。
一夜にして、軍需品の売り上げがゼロになるのですから。

そういったときにやること。
これ、今持っているものをすべて活用しきる、ということだったような気がします。
社員も、設備も、在庫品も、何でもかんでも知恵を絞って使い切る。
ゆとりとかは全くないのですから、そうせざるを得なかったのでしょう。

 

今の時代は、当時に似ているような気がします。
ただ厄介なのは、終戦というたった一日で価値観が変化した当時とは違い、現代はその変化がジワリとやってきていること。
テクノロジーが世の中を変えてきたのは歴史の常ですし、現在の日本はと言えば人口減少というかつて経験のない状況を体験しています。
そんななか、ちょっと順番は入れ替わってますが、マニュファクチュアへの流れの現代版的ともいえそうな(あくまで私見)プラットフォームビジネスがそれなりに栄えています。
「ある日突然」的な唐突感がない分、危機感を持ちにくいのが逆に難しさではありそうですが、いろんな変化がやってきているのは間違いなさそうです。

こう見ていくと、明治期~戦後の企業の動きを見ていると、いろんなヒントがありそうですね。
後継者がこれからの経営を考えていく際、歴史というのはとても興味深い教科書になるかもしれません。
まあそれは、時間を見つけてじっくりと取り組むとして、今とにかくなすべきこと。
それは、「会社のリソースを使い切る」ということかもしれません。

そこを意識し始めると、たぶん自分の会社のとらえ方、社員の扱い方、親の扱い方、随分変わってくるような気がします。
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