後継者が他人の目が気になって仕方がないときどうふるまうべきか?

後継者というのは何かと目立ってしまう。
そう感じることはないでしょうか?
普通なら新米社員が、社内で、社外で、注目されることはあまりありません。
しかし、後継者であるが故、「社長の息子」というレッテルを貼られ、注目されてしまう。
その注目はやっかみを生むこともあり、あらぬ批判を受けることさえあるし、
やたらと周囲から干渉されたり、逆に距離をとられたり。

いろんな意味で、後継者は差別されてしまう。
私自身、そう感じることが一度や二度ではありませんでした。

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普通、よその会社の新人社員が優秀であろうと、そうでなかろうと多くの人はあまり関心を示しません。
しかし、その新人社員が、社長の息子であれば話は別です。

本人はそんなつもりもないのに、「親の威光を笠に着てる」なんて言われることもあれば、
あの社長の息子(娘)なのに、そのていどか、なんていわれることもあります。
私の経験を言えば、面と向かって「お父さんは立派な人なのに、息子はたいしたことないな」なんて言われたこともありました。
その時はぐうの音も出ませんでした。
悔しさで歯ぎしりし、沸き上がる怒りを抑えるのが大変でした。

そんなことがあったから、というわけではないですが、いつも他人の評価を気にしていました。
こんなことをすれば、周囲の人はきっとバカにするだろうな。
あんなふうにふるまえば、社員は引くかもしれない。

しかし、今となっては、まったく気にすることはありません。

親の威光を笠に着る?
いいじゃありませんか。いいこともあれば、しんどいこともあるんだし。

たいした実力もない?
ええ、ええ、あなたの価値観から見た実力はないでしょうね。
けど私にはあなたがバカにしか見えませんけど。

たいした苦労もせずに・・・?
妬みですか?マウンティングですか?情けない。

心の中では、そんなブラックな思いを持っていたりします(笑)

 

なぜ、そんな風に考えられるようになったかというと、
人は自分のことにしか関心がない
ということを知っているからです。

 

たとえば、こんな調査があります。
Facebookで「いいね!」やシェア、コメントされた記事タイトルに含まれたワードを集計したものです。

2位の「this is why」に2倍以上の差をつけて1位に輝いたのが「will make you」。
例示するとすれば、「あなたを穏やかな気持ちにさせるペット写真30枚」「あなたがモテる男になるための12か条」的なタイトルなのでしょう。
〇〇が、あなたをこんな風にさせてくれますよ、というタイトルです。

(出典)We Analyzed 100 Million Headlines. Here’s What We Learned (New Research)

このことからわかることは、主役は「あなた」。
つまり読み手です。
早い話が、「自分」ですね。

たとえば、危険と言われつつやめられない診断系アプリなども象徴的です。
どんな自分かを知りたい。
そして自分はこんな人だよ、とシェアする。
だれしも、自分大好きだし、自分のことが当たり前に最優先事項なのです。

 

そんな自分にしか関心がないはずの人々が、なぜあなたに関心を示すのでしょうか?
私は2つの理由があると考えています。
一つ目は、あなたの存在や立場が、周囲の人にとっての脅威であるからです。
例えば会社の社員であれば、自分の上司になるであろう人間です。
顧客にしてみれば、次期社長となればあなたの方針しだいで関係性が変わる可能性があります。
そしてライバルにしてみれば、いつか自分たちの立場を脅かす存在。

二つ目は、自分自身を安定させるためです。
アイツはあんなに恵まれているのに、この程度である。
だけど俺はこんな状況なのに頑張ってるぜ、的な感じ。

つまり、どりたも自分の安全を確保したい気持ちの表れだったり、
自分が素晴らしいことを自分で納得したいためのスケープゴートでしかないわけです。

 

だから彼らの視界にあなたが入っているときは、彼らはそんな感情や感想を持つかもしれません。
しかし、彼らは四六時中あなたのことを考えるほどのことはないはずです。
たまたま起こった感情を、あなたが受け取ってしまって、それが彼らが常に持ち続けている感情であるかのように誤解してしまうのです。

たまにこんな人と出くわすと、差し出がましいアドバイスや、おせっかいな講釈を頂いたりします。
そういう人は、かわいそうな後継者にアドバイスする誇らしい自分、を演じて満足していることがほとんどです。
「君のためを思って言うんだけど・・・」という言葉を吐く人に、本当に君のためにアドバイスをしている人は少ないと思います。

こういった人たちへの対処は、基本、無視です。
ちょっと大人な対応をしたい場合は、「はい」「検討します」と言っておけばいいと思います。

 

彼らがあなたに妬みの心をもったりするのは、彼らの責任です。
あなたが、他人の感情の責任を取る必要はありません。
逆に言えば、他人の目にさらされているとストレスを感じるのは、自分の責任です。
他人の言動に惑わされないように自分の感情をコントロールする術をトレーニングする必要があると思います。
「自分は自分。他人は他人」
この言葉をかみしめるだけでも効果があります。

繰り返し言います。
他人の持つ感情は、それがたとえあなたに向けられたものであっても、他人本人の問題です。
決してあなたの問題ではありません。

彼らは自分の安息を得るために、あなたという偶像を使っているだけなのですから。

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