後継者

家業の新たな一面を見つける

あるコメントを見たとき、妙な既視感を感じました。

「あまり勉強し過ぎるとあなたの商品、売れませんよ」
SNSで着いたコメントです。

ああそういえば、駆け出しのころ、そんな事を言われたっけ、と。

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私が父の会社を継ごうと、保険の世界に入った頃、あまり営業がうまくできませんでした。
上手くできないと、上手くできない理由を探すのが上手になります。
だから、私は自分の扱う商品の欠点が一瞬で目に飛び込みます。

まあ世の中、完ぺきな商品などないと思います。
よく営業の世界では、自分の商品にほれ込め、と言われますが渡したずっと距離をおいてきました。
その結果、業界の先輩から、
「難しいこと考えすぎると、売ることはできないぞ」
と言われたのです。

その当時のことが思い出されたのです。

 

まあ、商売ですから、売れてナンボ。
自分の商品の利点を最大限アピールして、
欠点は小さくお伝えする。
できることも、出来そうもないことも、深く考えず「任せてください!」と胸をたたく。
そんなことができれば、もう少し売り込みも上手だったのかもしれませんが、私はそんなふうにはなれませんでした。

単に気が弱いからかもしれませんし、最後の最後、変な責任を取りたくないからかもしれません。
だからできそうもないことは、そのことをしっかりお伝えしますし、
むしろお客様の期待に添えない可能性のあることを必死に探していたかもしれません。

そんな私を見て、言われた言葉が、
考えすぎるな、と。

当時はそんなわりきりを持てない自分がイヤだったし、おとなになり切れてないなぁ、と自己嫌悪もしました。

 

ただ、どうも時代は、商品の欠点を見えないようにして売り込むというのが、可能な状況ではないような気がします。
今まで隠してきたことが、どんどんオープンになってしまっています。

これまで、商品を売る手段として、顧客サービスを考えてきたようなきがします。
しかしこれからは、顧客サービスが前提にあって、商品はそれを実現する手段。
そんな風に逆転してきているんじゃないでしょうか。

だから家業の仕事が好きになれない人も、楽観視していいんじゃないかと思います。
逆算するとすれば、今の商品を手段として顧客の何を実現するのか。
そこの答えを見つけたら、家業の新たな一面を見つけられるのではないでしょうか。

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