「副業」の危うさ~後継者が考えたい会社の未来

家業が好きになれないとか、合わないとか。
そういう後継者はけっこう多い。
私もその一人。
なにしろ子どものころから何かを作るのが好きだったのに、
規制とルールとメーカーの意向でがんじがらめの家業。
まったく正反対の環境で、何を考え、実践してきたのか。
今日は、そんなお話を・・・。

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僕は、人と接すると疲れがどっと出ます。
オタク気質なのか、一人で考え、何かを作るのが好き。
学生時代は、バンドでベース弾いてましたが、人にペースを合わせるのが嫌でバンドはやめたようなコミュ障。
けっか、DTM(パソコンで音楽を作り、演奏させる)でしこしこと自宅で作曲するというオタクぶりを発揮していました。

まあ、そんな男なので、営業という世界とはちょっと異質なところにいるわけです。
それが会社=営業というとんでもない状況に追い込まれた。
それが、親の家業だったからという理由で・・・。

はじめのうちは、会社の仕事に自分を合わせようと必死でした。
しかし、後継者というのは社内で一番を死守せよ、という思い込みもあります。
もう疲れ切っちゃうわけですね。
そこで思ったわけです。
こんな親の会社なんて辞めてやれ、と。

 

それも難しいので、じゃあ、ということで業容転換を勝手にやっちゃおうと思ったわけです。
こっそり主力商品を変えることをもくろみました。
形式上、今でいうところの「副業」的なニュアンスです。
その後、今の副業ブームがやってきたので、それなりに先見の明があったと言えるかもしれません。

しかし。
しかしです。
「副業」というのは、なかなかうまくいきません。
本業あっての副業です。
本業でへとへとになりながら、何か新しいことを、というのはけっこう大変なのです。
まあ個人レベルで余暇時間にやる副業ならいざ知らず、会社としての副業(多角化というのかもしれませんが)は決して簡単ではない。

実は、これまでもいろんな商品を扱いました。
家業は保険屋です。
保険は売るのが非常に難しい商品と言われるので、他のモノを売るならもっと簡単だろうと思うわけです。
しかし、そんなに簡単ではない。
あれこれ工夫してみましたが、本業に迫るほどの売り上げ・利益を出すのは至難の業。

 

いろいろ見ていた感じるのですが、中小・零細企業が多角化してうまくいくケースはあまり多くはありません。
そこで、保険でお付き合いのあるお客様を眺めてみると、ある共通点があります。
ビジネスとして今うまくいっているのは、
・他社がやっていないことを自分の業界に持ち込んだ企業

・複数の事業部門を作り育てた企業
という二つのパターンがあることに気づきました。

一つ目は、まあわかりやすいと思います。
二つ目は、それ「副業」やん、と思いますよね。
しかし、どうも単に「儲かりそうなビジネスをやる」というより、ある法則に則っているようです。
それは、会社のミッションを定め、そこから外さない形で新たな事業を立ち上げている点。

簡単に言うと、
・会社が目指すのは特定商品の販売ではない。
・会社が目指すのは社会なり顧客の「特定の状態」である。
・そのための手段として一見副業に見える事業を立ち上げ、育てている。
という流れがあるようです。

つまり、儲けを目的として新ビジネスを立ち上げるというのではなく、
会社全体として社会をこうしたいという目的をもって、その手段となるビジネスを立ち上げる。
パッと見はわからないのですが、ここ、意外と重要な気がします。
なぜならば、単なる儲けのための多角化を行った企業は、多くがその多角化を失敗しているからです。

話を戻しましょう。
家業が合わないと感じたとき、副業的なものを始めたいとか、会社の事業を違うものに変えたいとかいう思いを感じることはあると思います。
そういったときは、回りくどく見えるかもしれませんが、会社は何のために存在すべきなのか。
ここに立ち返る必要があるのではないかと思います。
その目的が明確になれば、その手段として事業を転換するのは比較的スムーズになるのではないでしょうか。

こういう流れを経ることで、社内に協力者が出てきやすくなります。
社内の場を作ることができれば、先代にも少なからず影響を及ぼすでしょう。
会社が存在する目的。
ぜひ、一度考えてみてください。

会社に自分を合わせる必要はありません。
後継者なら、自分に会社を合わせていいんです。

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