親子経営で「対話をしようとする」と確執を深めるというジレンマ

「がんは2人に一人がなる病気です」
こういわれて、慌てて検査を受けに言ったり、生活習慣を改めたりする人が何人いるでしょうか。
言葉としては衝撃的な言葉であることは間違いない。
あなたと私、ここに二人人間がいれば、そのどちらかががんになるというのですから。
それでも、ほとんどの人は変わらないのです。
言葉で人を変えようとするのは、無謀な行為といえるかもしれません。
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後継者が先代とコミュニケーションをとるとき、一定の意図を持っていることが多い。
代表的なものは、相手を説得しようとする行為です。
自分はこうやりたい。
だから、理解を示してほしい。

説得というのは言葉を変えれば、こういうことです。
「俺に従え」
ちょっと、エグイ表現になりましたが、本質的にはそういうことですよね。
相手が考えを変えて、自分の思い通りに動いてもらうための行動です。

 

さて、冒頭の話に戻りましょう。
「二人に一人うんぬん」という話は、脅しです。
「オラオラ、俺のいうことが怖かったら、生活習慣改めろよ」
まあ、オラオラは余計かもしれませんが、怖がらせて従わせる。
心理学的には強力な方法ですが、誘導する先が変な方向だったりすると大変です。
怪しい宗教団体や、悪徳商法で使われる手法です。
誘導する側が「正し」ければ、それなりに受け入れられますが、「正し」くなければ極悪人になってしまいます。

 

要は、言葉を使って相手を変えようという行為は、相手を操って自分の思い通りにしようという行為。
それが透けて見えた瞬間、相手は反発します。
透けて見えなくとも、どうしても相手が抵抗したい場合は、反撃に出てきます。

世間で親子での経営に関する話、たいてい親子の確執とセットになっています。
そこへの対処法として、状況を十分把握できていない素人はこう言います。
「親子の対話をしよう」と。
その結果、どちらかがどちらかを説得しようとしたり、脅迫しようとしたり。

実際に多くの後継者はこう言います。
「親との対話をもとうとするけど、結局最後はけんかで終わるんです」。
だから、対話しようというアドバイスは根本的に誤りである、と私は考えています。
「対話をしよう」というアドバイスをする人は、何の根拠も考察しないぼんやりした道徳観でものを言っている可能性が高い。
だから、対話をしようとすればけんかになる、と言われればこういうでしょう。
「あなたが、先代の意向を受け入れるべき」
「我慢して、感情的にならず対処しよう」
アホちゃうか、って感じですね。

そもそも、後継者は自分のペースに会社を持っていきたい。
なのに先代のペースを維持するなら、そもそも対話の意味があるのでしょうか。

さて、2人に一人という話では人は変わらない。
では、どうなれば変わるかを考えてみましょう。
たとえば、身近な人ががんで苦しんでいる。
たとえば、周囲の人が健康に留意して次々と定期的な運動を始めた。
たとえば、健康診断の結果が良くなくてどんよりした。
いずれも臨場感を持った体験です。
周囲の人が全員、毎朝のランニングを習慣にしていて、自分だけかたくなにやらないというのは難しい。

つまり、周囲を巻き込み、先代を取り巻く環境を変える。
先代の体験をデザインするわけです。
すると先代は自主的に考えを変え始めます。
必ずしもあなたが望んだ形になるかどうかはわかりません。
とはいえ、頑として動かなかった巨石が動くと状況は大きく変わります。
少なくとも今のループは抜け出せることは間違いありません。

では、どうすれば環境を変えられるのか。
そこにはあなた自身の意志が試されるフェーズです。
断言しますが、先代を変えるためには、自分自身も成長が必要です。
もしそこにコミットできるなら、きっとよくなります。

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