ある知人が悩んでいました。
それをぼんやり見ていると(冷たい?苦笑)、
面白いことがわかります。
悩みは悩みを引き連れてやってきて、
それを一気呵成に退治しようとすると、
たいていはフリーズしてしまう。
悩みへの対処には、戦略が必要なようです。
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類は友を呼ぶ。
よく聞く言葉ですが、
これは人間だけに限った話ではないようです。
悩みは、悩みを連れてくる。
どうもそんな法則があるように思います。
他所で経験を積んで、親の会社に戻ってくる。
きっとその時は意気揚々。
将来は、俺も社長様かぁ。
バリバリと働き、
社内が一致団結して、
会社を大きくしていく。
その時に、リーダーとして輝く自分。
仕事場での生き生きした自分。
副産物として、ベンツに乗ってるかもしれないし、
豪邸に暮らしているかもしれない。
年に一回は海外旅行に行って、
日々のモーレツな業務から解放される時間を作る。
絵にかいたようなエグゼクティブ。
親の会社に入った頃に描いていた夢。
それはこんな感じだったのかもしれません。
いやぁ、いいですね。
しかし、物事、すべてうまくいくとは限らない。
会社に入った途端、今までとの仕事のギャップを感じ始める。
あれ?何か違う。
他所で仕事していた時には、それなりにやってきた。
だけど、家業の仕事は、どこか違う。
早い話が、想像したようにはうまくいかない。
そこで悩み始めます。
ああ、俺って、私って、実はダメな奴だった?
今までそんなに挫折を経験することなかったのに、
なぜか親の会社では思ったように仕事がうまくいかない。
悩みその一。
自分の思ったように仕事で成果を上げられない……。
これではいかん。
そう感じていろいろと勉強したり、
練習したり、
努力してみます。
しかし、なぜか一向にうまくいかない。
すると、周囲の目が気になる。
あの社員は、俺を、私を馬鹿にしている。
先代は、自分に愛想をつかしてる。
悩みが一人、友を連れてきました。
会社の中で評価されない……。
あがけどあがけど、うまくいかない。
そこで、思考は未来へ飛ぶ。
このままでは、ヤバい。
会社は傾いてしまう。
そもそも先代と同じ事なんてできるはずがない。
ここで悩みがさらに、もう一人、
友達を連れてきました。
自分は先代のように離れないのではないか……。
そうなれば、何とか別の方法で会社を持たせなければならない。
マネジメントを変えていく。
会社の戦略を変えていく。
これしかない。
で、躍起になる。
それを、社員たちはどこか冷ややかな目で見る。
走り出したはいいものの、
後ろを振り返れば、だれもついてきていない。
悩みは三人目の友を連れてきました。
社員がついてこない……。
で、社員がついてこない原因を突き詰めていくと、
先代が相変わらず権力をふるってるから。
ああ、四人目の友出現、ですね。
とまあ、このくらいにしておきましょう。
さて、これを解決していかないと、
自分の状況は改善されない。
しかし、頭の中をのぞいてみると、
こんな風になってるんじゃないでしょうか。
ああ、自分の実力が不足してる!
だから自分磨きをしなくちゃ。
けど、そのためのモチベーションは、
やっぱりちゃんとした評価がないと維持できない。
なのに、社員はついてこないし、
社員がついてこない理由は先代がのさばるから。
グルグルまわって、延々と結論が出ない。
もはや、悩みを一つ一つのモノではなく、
全部を一緒くたにして考えてしまいがち。
だから、そんな人とお目にかかった際、
「で、なにがなやみなんですか?」
と伺うと結構話が長い(笑)
あれも、これも、悩みなんです、と。
一言で説明できないことが多いんです。
この状態だと、やっぱり対応は難しい。
ところで、1対多で戦うときの定石、ご存知ですか?
局地戦に持ち込む、という事です。
一団となった悩みを団体で考えるのではなく、
一番弱そうなやつをまずはたたく。
そうやって、一人一人相手にしていくわけです。
もちろん同時進行でもいいのですが、
はじめは悩み君のうち、一人にターゲットを絞ったほうがいいでしょう。
すると、面白いことに、一つが解決すると、
二つ、三つと、連鎖して解決することが多い。
なぜなら、悩みの一団はたいていどこかでつながっているから。
悩みは団体を相手にせず、
一人を体育館裏に呼び出してやっつける。
一度、試してみてください。
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