後継者

後継者の悩みに対処するのに必要な戦略って?

ある知人が悩んでいました。
それをぼんやり見ていると(冷たい?苦笑)、
面白いことがわかります。
悩みは悩みを引き連れてやってきて、
それを一気呵成に退治しようとすると、
たいていはフリーズしてしまう。

悩みへの対処には、戦略が必要なようです。

————————————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

 

 

類は友を呼ぶ。
よく聞く言葉ですが、
これは人間だけに限った話ではないようです。
悩みは、悩みを連れてくる。
どうもそんな法則があるように思います。

他所で経験を積んで、親の会社に戻ってくる。
きっとその時は意気揚々。
将来は、俺も社長様かぁ。
バリバリと働き、
社内が一致団結して、
会社を大きくしていく。
その時に、リーダーとして輝く自分。
仕事場での生き生きした自分。

副産物として、ベンツに乗ってるかもしれないし、
豪邸に暮らしているかもしれない。
年に一回は海外旅行に行って、
日々のモーレツな業務から解放される時間を作る。
絵にかいたようなエグゼクティブ。

親の会社に入った頃に描いていた夢。
それはこんな感じだったのかもしれません。
いやぁ、いいですね。

 

しかし、物事、すべてうまくいくとは限らない。
会社に入った途端、今までとの仕事のギャップを感じ始める。
あれ?何か違う。
他所で仕事していた時には、それなりにやってきた。
だけど、家業の仕事は、どこか違う。
早い話が、想像したようにはうまくいかない。

そこで悩み始めます。
ああ、俺って、私って、実はダメな奴だった?
今までそんなに挫折を経験することなかったのに、
なぜか親の会社では思ったように仕事がうまくいかない。

悩みその一。
自分の思ったように仕事で成果を上げられない……。

 

これではいかん。
そう感じていろいろと勉強したり、
練習したり、
努力してみます。
しかし、なぜか一向にうまくいかない。
すると、周囲の目が気になる。
あの社員は、俺を、私を馬鹿にしている。
先代は、自分に愛想をつかしてる。

悩みが一人、友を連れてきました。
会社の中で評価されない……。

 

あがけどあがけど、うまくいかない。
そこで、思考は未来へ飛ぶ。
このままでは、ヤバい。
会社は傾いてしまう。
そもそも先代と同じ事なんてできるはずがない。

ここで悩みがさらに、もう一人、
友達を連れてきました。
自分は先代のように離れないのではないか……。

 

そうなれば、何とか別の方法で会社を持たせなければならない。
マネジメントを変えていく。
会社の戦略を変えていく。
これしかない。
で、躍起になる。
それを、社員たちはどこか冷ややかな目で見る。
走り出したはいいものの、
後ろを振り返れば、だれもついてきていない。

悩みは三人目の友を連れてきました。
社員がついてこない……。

で、社員がついてこない原因を突き詰めていくと、
先代が相変わらず権力をふるってるから。

ああ、四人目の友出現、ですね。

 

とまあ、このくらいにしておきましょう。

 

さて、これを解決していかないと、
自分の状況は改善されない。
しかし、頭の中をのぞいてみると、
こんな風になってるんじゃないでしょうか。

ああ、自分の実力が不足してる!
だから自分磨きをしなくちゃ。
けど、そのためのモチベーションは、
やっぱりちゃんとした評価がないと維持できない。
なのに、社員はついてこないし、
社員がついてこない理由は先代がのさばるから。

グルグルまわって、延々と結論が出ない。
もはや、悩みを一つ一つのモノではなく、
全部を一緒くたにして考えてしまいがち。

 

だから、そんな人とお目にかかった際、
「で、なにがなやみなんですか?」
と伺うと結構話が長い(笑)
あれも、これも、悩みなんです、と。
一言で説明できないことが多いんです。

 

この状態だと、やっぱり対応は難しい。

 

ところで、1対多で戦うときの定石、ご存知ですか?
局地戦に持ち込む、という事です。
一団となった悩みを団体で考えるのではなく、
一番弱そうなやつをまずはたたく。
そうやって、一人一人相手にしていくわけです。
もちろん同時進行でもいいのですが、
はじめは悩み君のうち、一人にターゲットを絞ったほうがいいでしょう。

すると、面白いことに、一つが解決すると、
二つ、三つと、連鎖して解決することが多い。
なぜなら、悩みの一団はたいていどこかでつながっているから。

悩みは団体を相手にせず、
一人を体育館裏に呼び出してやっつける。
一度、試してみてください。

 

————————————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

関連記事

  1. 親に感謝すべきなのはわかっているんだけれど憎まれ口をたたいてしまう後継…

  2. 目の間に立ちはだかる問題を跡継ぎ・後継者はどうとらえるべきか

  3. 主力商品を売っても儲からないなら、獲得しておきたいのがビジネスモデル思…

  4. 葛藤を感じたならそれが今の限界であることを知ろう

  5. 反省の言葉はあなたを守る防衛線?

  6. 同族事業承継で親の会社を継承した後継者が社員の一斉退職で学んだこと

  7. 二代目経営者・後継者・跡継ぎはどのように学び、学ばせればいいのか?

  8. 本当は「作業」が好きな後継者・・・?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。