「請求書を添付しました」
「お礼」
悪意を持った詐欺メールは、あの手この手で添付ファイルを開かせようとします。
メールタイトル、本文、差出人名。
何から何まで考えつくされたメールには、逆に感心させられたりします。
よく言うのは、
「これだけ頭を使うなら、まともなビジネスをすればいいのに・・・」
となるわけですが、実は彼らはまともなビジネスでは、あれほど工夫できないのではないか?
そんな風に思い始めました。
それはあるお客さまとの会話がきっかけです。
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先日、あるお客様とこんな話になりました。
悪意を持ったやつほど、驚くような工夫をしている。
なにしろ、彼らは商品はデタラメ(というか顧客に提供できる価値はない)。
だから、ターゲットにいかにアクセスするか、いかに売りつけるか、いかにターゲット行動させるかだけに特化しています。
以前は、彼らはそういった文章の書き方を学び、実践しているのかも、なんて思っていました。
しかし、どうもイメージが合わないのです。
もともと人をだまそうとしている人が、
「人を動かすセールスレターの書き方」みたいな本をむさぼり読んでるか?といえばそんなイメージがわいてきません。
実際どうなのかは私にはわかりません。
幸か不幸か、詐欺師の友人はいませんので。
しかし、彼らは一生懸命勉強して、一球入魂でメールを送っているわけではないような気がします。
こういった詐欺は、そもそもが犯罪です。
上手くいこうが、上手くいくまいが、いつかどこかで怒られる。
怒られる前提なので、禁じ手はありません。
常に逃げる体勢をとりながら、思いつくことはすべてやる。
何かを守る前提などないので、捨て身の攻撃でも何でもござれです。
しかも、いずれ追手がやってくることになるので、限られた時間で成果を出して、”やり逃げ”しなければなりません。
怒られるようなことをやっている前提なので、誰の目を気にすることもありません。
だから、自由なのです。
そんな彼らと私たちを比べてみましょう。
私たちは、自分がどう見られたいかを気にします。
私たちは、守るべきものを持っています。
私たちは、信頼性の高い商品を持っています。
ないないずくしの詐欺師と、たくさんのものを持っている私たち。
この意識の違いが、行動の違いを生んでいるような気がします。
さて、いろんなものを抱えている私たち。
特に同族経営の後継者となれば、自分自身の持ち物のみならず、家業であったりそこで働く従業員の人生も背負っています。
だから、さすがに詐欺師のようなやり逃げはできません。
しかし、実際のところは、社会的に怒られるほどの事でもないのに躊躇している事はないでしょうか。
私自身振り返ってみると、誰に言われたでもないのですが、自分で自分にブレーキをかけていたことが思い起こされます。
自分たちは、○○業だからそれ以外の事はやってはいけない。
自分たちは、こうやって営業するのが基本だからほかの方法は上手くいかない。
自分たちの商品は、こうやって使われているから、他の用途には使えない。
自分たちの商品は、こういう性質だから、他に応用ができない。
挙げればきりがないですが、怒られないようにする前提で考えると、どんどんやれることは減ってきます。
しかし「怒られてもいいや」、という気持ちでやっちゃってもいいこと、実はあるんじゃないでしょうか。
究極は、今の事業を捨てたっていい状況を作る、というくらいの覚悟をしてしまえば、たいていの事には動じないものです。
会社は捨てられなくとも、商品を捨てることは可能です。
もちろん、そこまで極端なことをやるべき、と言っているわけではないのですがどこまで覚悟をするかの問題なのでしょう。
詐欺師は、今の状況より悪くなるのは嫌だとか、誰かに後ろ指さされたくないとか考えないからあれだけ自由で強い。
そのエッセンスのごく一部でも、取り入れることができれば、私たちの選択肢は非常に多くなるのではないでしょうか。
詐欺師は、捨て身だからこそできる行動をやっているのです。
その心の在り方の違いがあるだけなのではないでしょうか。
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