後継者

どこに行くかが見えないと、人はついていくのがばかばかしくなる

二代目社長・後継者にかぎらず、今の社会から学べることは多いと思います。
たとえば、ちょうど現在(2021年5月6日)私の地元大阪府には緊急事態宣言が出ています。しかし一年前のそれとは少し状況が違っていて、昨年の緊急事態宣言下ではなんだかんだいってそこそこの緊張感はありました。道路に車は少なく、少なくとも県をまたいだ地域でのBBQなどの話はあまり聞くことがありませんでした。しかし今回、滋賀あたりのキャンプ場は人でごった返していたと聞きますし、車で出かけた人も多かったようです。

このことから、私たちはマネジメントについて学べることがあるような気がします。

 

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昨年の緊急事態宣言は、まだウィルスそのもののについてよくわかっていなかったというのもあると思いましたが、そこそこ多くの人が比較的まじめに自粛していたように思います。今年の緊急事態宣言は、なんとなくウィルスの正体もわかったからか、多くの人が外に出ていったように思います。それはウィルスについてのリスクがあるていど見切れたからでしょうか。私は別の視点で今の状況を見ています。それは何かというと、政府によるマネジメントの問題ではないかと思います。

ウィルスが怖いとか怖くないとか、緊急事態宣言が適切かどうかとか、政府は正しいとか間違っているとか、そういう話は本稿では論じるつもりはありません。私が考えたいのは、政府がどうやったから人がどうなったという部分だけです。

そういった視点で見ていくと、現在の緊急事態宣言についてはどこか冷ややかな目で見ている人たちが多いように思います。簡単に言ってしまえば「それって、本当に効果はあるの?」ということです。度々の自粛や緊急事態宣言の要請がありますが、状況は一向に改善されるような雰囲気はありません。きっとそれが、「効果はこんなにある!」とわかって、「このままいけば収束する!」という道筋が見えていれば、きっとその道をたどりたい、と多くの人が考えるのではないでしょうか。しかし実際に目に入るのは、一方では自粛が要請されるし、一方では人を受け入れようという話が出るし、やっていることがざるのようになっている印象を多くの人が受けているのではないかと思うのです。

人は自分がやっていることや守っていることに価値を感じられなくなると、それを続けることが難しくなります。効果の見えない努力を続けられるようにはできていないのです。それでも、これをやればこういう風にゴールに近づけるという信念を持つことができれば、今すぐ結果が見えなくとも頑張ろうという気にはなれるのではないかと思います。難しいのは、国の問題となるので、情報を統制するわけにもいかず、マスコミや事象専門家が語る話をうのみにする人が多いのですが、それはなぜかというと彼らの話には一応の説得力があるからではないでしょうか。要点を考えてみると、政府の言葉は納得感の感じられる論理や道筋が一般の方々に届いていない可能性が高く、むしろ政府に反発する意見の方がその論理や道筋が納得感のある形で届いている、ということになるように思います。

 

さて、これを会社経営に当てはめて考えてみます。
まず大事なのは、社員の方々に、自分たちの目指すゴールとその道筋を見せることが大事になると思われます。その道筋が、社員にとって納得感があるもので、目指すゴールがそれなりに魅力的であれば社員はちゃんと前を向いて動き出すのではないでしょうか。それができていないということは、魅力的なゴール、あるいはそこへ向かう道筋が見えない状態なのかもしれません。

ありがちなミスは、まずはゴール設定がずれているケース。これは社員にとっても魅力的なゴールでないと人は動きにくいと思います。もう一つは道筋についてなのですが、詳細までを決めてしまうのも一考ですが、そこまでいかなくとも、「ああ、そうやってやればうまくいけば実現するかもしれない」というレベルの話で十分です。逆に細かい話をしすぎると、やることに圧倒され、むしろモチベーションを下げてしまうかもしれません。計画段階からみんなに参画していただくのがベターではないかと思います。

政治と経営って、たぶんけっこう似てると思います。
私たち、二代目社長・後継者が従業員的立場で物事を見ることができるのが、きっと政治や政府に対するものの見方じゃないかと思います。政治や政府に何かしら言いたいことがあったり、もっとうまくやればいいのにと思えることがあったりするとしたら、そのアイデアを自分の会社で展開してみたらどうなるだろう?という考えを持ってみるといいのではないでしょうか。

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