どこにでもある主婦と娘のやり取りは同族経営の親子の関係に酷似している

「最近、娘が言う事を聞かなくって・・・。」
何気ない主婦同士の会話です。

夜の帰りが遅い娘を心配する母親。
どう見ても普通の過程にありそうな話です。
それを手を変え品を変え、娘に守らせようとする母親。
そこに反抗する娘。

この構図は、同族経営の親子にもそのまんま当てはまるのではないでしょうか。






こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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大学生になったり、学校を卒業して就職したり。
そんなタイミングで、子供は親からの支配を逃れようとします。
門限破りや、無断外泊。
その他、いろんなパターンがあるのでしょう。

親の立場としては、一言言わないわけにはいきません。
特に、女の子であればなおさらでしょう。
夜の一人歩き、仲間とのやりとり、常に危険が付きまといます。

 

親は子を心配して、親が与えたルールを子供に守らせようとします。
まさにあの手この手です。
いう事を聞かなければ、締め出すとか、
り飛ばすとか、
こずかいをあげないとか、
学費を出さないとか。

母と娘で話がまとまらないときは、家庭内での権威者(?)にこういいます。
「ちょっとお父さん、あなたからも言ってよ。」

 

もちろん、親の心配はわかります。
しかし、大学生であったり、学校を卒業した子が、果たしてそういった危険を知らないのでしょうか?
恐らくそんなことはないでしょう。
親から見ると、まだまだ甘い認識があるのは事実かもしれません。
ただ、親が勝手に決めたルールを子供に強制することが、果たして子供のためになるのでしょうか。

子供のためになるかどうか以前に、誰のためにそんなことをするのでしょうか?
子供のため?
いえ、恐らく自分のためでしょう。

何かあったときに、自分が後悔したくないから強制するのです。
親自身が納得できるように、子供を操ろうとするのです。

 

この構図は、同族経営における親子にも同じように展開されます。
子供が心配、会社が心配、といいながら親は自分の満足のために子や会社を支配しようとします。

 

それが良い結果を生むなら、それも一つの方法です。
しかし、多くの場合、対立を深めてしまうからややこしい。
たとえば、そういった構造を、アービンジャー・インスティテュートでは、『2日で人生が変わる「箱」の法則』という本の中で「共謀」と表現しています。

簡単にお話しすると、こんな感じです。

①親が子供の様子を見て不機嫌になる。

②親は子供に対して小言を言う。

③子供は親の小言を聞いて不機嫌になる。

④子供は親に対して反抗的な態度をとる。

振出しに戻る

こういったサイクルを繰り返し、④に到達すれば①の反応を引き出し、延々とエスカレートさせるわけです。
つまり、お互いで”共謀”して状況を悪化させていくのです。

この負の連鎖をどこかで断ち切る必要があるのはこの図式を見れば明らかです。

 

さて、冒頭のお母さんは、基本的に娘を信用していません。
それは娘が、とんでもない事をやる子だ、という意味での信用をしていないという訳ではないと思います。
恐らく、娘が自分の置かれた状況で正しい判断ができる能力をまだ持ち合わせていない、という意味です。
娘の成長を疑っているわけです。

しかし、現実問題として、親の立場からすれば娘が夜遅くに出歩いている事を看過するわけにもいきません。
娘がどんなに気を付けていても、特に都会ではそんなに治安が良いとは言い切れない。
周囲の異性が必ずしもいい人ばかりではない。
そんな心配が常にあるわけです。

 

私にも娘がいます。
娘が高校に上がって、泊りで一人東京に行く。
東京では、ネットで知り合った友人と過ごす。
こんなことを言い出した日には、私たち親はもう焦りまくりです。
けど、最終的には、OKを出しました。

特に妻は、もう気が気でない様子で夜も眠れなかったようです。

しかし、ある時から気づいたんです。
良きにつけ、悪しきにつけ、娘の人生は娘が責任ととらねばならないのです。
親に娘の人生の責任を取ることはできません。
だから、自分で考え、自分で歩む娘を、親は見守り、時にこっそり手を差し伸べる。
できる事はその程度です。

 

さて、もし、これをこれからお子さんに会社の代を譲ろうとする先代がこれを読んでいたとしたら、お伝えしたいことがあります。
それは、成長が必要なのは後継者であるのと同様、先代もまた成長が必要だという事。
子の能力はともかくとして、その人間性を信用しきることは大事なのではないかと思います。
それが親離れ、子離れというものではないでしょうか。

そして後継者もまた、親との共謀の連鎖から抜け出さなくてはなりません。
親の言動にどう反応するか。
それをコントロールできるのは、あなた自身に他なりません。

 

事業承継は、親子の人間としての成長のステップなのです。

 

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