「すぐやる」が望ましい人と望ましくない人 後継者の行動のヒント

多くの書籍や、コーチは、
「すぐやる」
事を推奨しています。

考える前に行動せよ、と。

これは正しい一面もありますが、そうでない一面もある。
私はそんな風に感じています。
誰にでも同じアドバイスが有効とは、到底思えないのです。




こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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「すぐやる」というアドバイスが示すもの

否定の言葉を聞かない

何事もすぐやりましょう。
そういうアドバイスは、”自分を行動から遠ざける心の働き”に配慮しているものだと思います。
人が、「よし、何かをやろう」と考えたとき、次の瞬間、それを否定する言葉が聞こえがちです。
「どうせうまくいかないんじゃないか。」「それって大変じゃないか。」
「失敗して恥をかくのではないか。」「誰かに後ろ指さされるのもみっともない。」
やろうと思ったのも自分、それを否定するのも自分。
おかしな話ではあるのですが、人はそういった押し問答を心の中で行いがちです。

また、人は変化を嫌うものだと言われています。
習慣が大好きで、同じことを繰り返すループの中にいるのが楽なのだといいます。
頭の中の否定は、自分を変化から守る機能ともいわれています。
そういった自分を守る機能を発動させないよう、とにかくすぐに取り掛かれ、と言っているんだと私は解しています。

行動量を増やす

何かしらの成果を得たければ、行動は重要です。
失敗も、成功も含めて、次から次へと新しい行動を行うことで、身の回りに変化がおこります。
この変化の量は、行動の量と比例するといいます。
つまり、考えている暇があれば、動いてみよう。
そうすれば変化はどんどん訪れる。

そのためには、否定の言葉が浮かぶ前に動く、
新しい動きをたくさんスタートさせる、
それが重要なのだと言っているのだと思います。

変化に身を置くと後戻りできなくなる

一旦、新しい事をスタートさせてしまうと、すべての物事は違うステージに変わります。
スタートして壁にぶち当たったとしましょう。
それは、スタートしなかったときには見えなかったはずの壁です。
つまり、スタートしたからこそ見える壁です。
既にこの時点で、新しい経験を一つ積み上げたことになります。
そこであきらめたとしても、なかったことにすることはできません。
時間を巻き戻して、経験しなかったときに戻すことはできないのですから。

一見、素晴らしい考え方に見えますが、実はこの考え方を取り入れてはいけないタイプの人がいます。
そこについてはこの後見てまいります。

「すぐやる」という行動習慣をしてはいけない人

常に焦っている人

たまに見かけるのですが、何かをやるとき、常に「急いでやらなければならない」という強迫観念に似た感覚を持っている方がいます。
多くの場合、詳しくお話をきいていくと、子供の頃に常に「はやく、はやく」と言われ続けた人に多いようです。
落ち着いてやればできる事を、急いでやるあまり失敗を繰り返しているのです。
早くやることが求められている事と、正確さやきちんとまとめられた内容が求められている事があるのです。
何でもかんでも早ければいい、という事はない、と私は思っています。

もちろん、失敗という経験もまた、自分を成長させる要素ではあります。
しかし、このように拙速に行動に打つ人は、失敗から学ぼうという姿勢が少し少ないような気がします。
むしろ失敗をリカバーするために、まったく違う経験を積もうとする。
ただただ焦って、次々と新しい物事に首を突っ込んでいく。

そうなんです。
こういう人は、誰に言われるでもなく、「すぐやる」習慣を持っているのです。
とすると、「すぐやる」のが正しいというメッセージは、こういうタイプの人にとってこう感じられるのでしょう。
「今のままでいいんだ。」
そんな風に背中を押してくれます。

それで上手くいっている人はいいのです。
しかし、そんな人を見ていると、同じような失敗を何度も何度も繰り返しているのです。
形を変え、場所を変え、一見違う失敗に見えますが本質的には同じ失敗です。

こういった方は、すぐにやるのではなく、一旦一呼吸おいてみる必要があるのではないかと思います。
考えるステップが必要な人だと私は感じています。

気が多くて物事を完了しない人

興味の対象が広範にわたり、あれもこれも、という欲張りな人。
行動量を増やすことは大事なのでしょうが、思考が拡散することによって、物事が完了できない人も多いようです。
実は私自身、この傾向があります。
あれもこれもと手を出して、結局どれも中途半端に終わってしまう。
もちろん、ある一定の期間、こういった形で様々な興味の対象に手を付けてみて、自分が本気になれる分野を探すのはいいのです。
しかし、どこかの段階で、ある程度腰を据える時期が必要になってきます。
その時には、一つか二つくらいの事に集中して、それを完遂することに意識を集中させることが良い結果となることもあるようです。

時として、あれもこれも、とあちこちに手を出す人は、失敗する前にそのことを自分から放り出したい感情が奥底にあるのかもしれません。
別の事をやることで、今目の前に上手くいかない問題から逃げている人といえるかもしれません。
このタイプの人は、やはり次々と新しい事を「すぐやる」より、今目の前にあることにじっくり取り組むことこそが課題なのかもしれません。

「すぐやる」事が必要な人

常に脳内シミュレーションが先に立つ人

本来、「すぐやる」事が推奨されているのは、考えすぎて動けない人に対してである、と思っています。
私はこの傾向も持っているからよくわかります。
何かをスタートさせるためには、その状況を事前にシミュレーションするわけです。
すると、成功したらこうなる、失敗したらこうなる、その過程にはこんな問題があって、自分の立場的には・・・
なんていう様々なシミュレーションをしてしまうのです。

結果動けなくなってしまう。

こういった人を、行動に駆り立てるのが、「すぐやる」という事なのだと受け止めています。
シミュレーションを始める前に、動いてしまえ、という事なのです。

完璧主義な人

完璧主義と言われると、「自分はそんなことないよ」と思われるかもしれません。
ここには、「失敗を必要以上に嫌う」というタイプの人も含まれます。
これも、私自身、性格の傾向として持っている部分です。

私は、基本、ルーズなほうです。
だから一見、完璧主義のイメージとは程遠い訳です。
しかし、失敗をするとか、低い評価をされるのを異様に嫌います。
そういう状態に至らないため、ある程度のクオリティのもの以外は公にしたくないし、
その価値がないものは、人前に出さない傾向があります。

また、改善途中の不完全な物を他人に評価されたくないのです。

こういった場合、自分に対して厳しい評価を付けがちですから、行動として外の世界に表現することが非常に限定的になってきます。
じつは、後継者の立場の人は、この傾向を持った人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
もしそうだとすると、「すぐやる」というアドバイスは、有効なことが多いのかもしれません。

まとめ

当たり前の話ですが、人はそれぞれ違う個性を持っています。
そんな人をたった一つのアドバイスで変化させよう、というのはやはり無理があります。
すぐやるけど考える時間を取らない癖を持っているひとが「すぐやろう」と心構えをすると、問題が加速します。

 

ご自身がどのタイプの人間であるかを意識したうえで、こういったアドバイスは受け入れるか入れないかを決めたほうが良い。
私はそう信じています。

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