後継者

親子の意思疎通がうまくいかない事業承継を上手く乗り越える方法

親子の意思疎通がうまくいかない事業承継、意外と多いです。
私が見ている中で、わりと人間関係でつぶれる事業承継は多い。
そこで、そういったことをどう変えていくかを考えてみたいと思います。


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親の会社を継ぐ技術

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事業承継で親子の意思疎通がうまくいかない原因

事業承継で親子の意思疎通がうまくいかない3つの原因

親子の事業承継で意思疎通がうまくいかない理由はいくつかあります。
具体的にはこんな感じでしょうか。

  1. 後継者が親の言うことを聞かない
  2. 親が後継者の言うことを聞かない
  3. 双方で話し合ったことが活かされない

一つ一つ見てみましょう。

後継者が親の言うことを聞かない

事業承継の中で、後継者は先代の事をこう見ていることが多いと思われます。
・後継者を責めるような口調になりがち(親はそのつもりはなくとも後継者はそう感じる)
・後継者の意見を尊重しようとしない。(まだまだ若輩者という印象を持っている)
・後継者を軽い存在として扱う(いつまでも子ども扱い)
といった対応をしているという状況です。

こういったことから、もうこれ以上親の言うことを聞きたくない、
どうせ自分の意見なんて取り入れられないのだから、
というあきらめ状態になっていることがあります。

親が後継者の言うことを聞かない

親から見れば、いつまでたっても後継者は未熟者。
たとえば、親が仕事を始めて20年たって後継者が入社したなら、
20年の経験の差は決して埋まることがありません。

となると、いつまでたっても親から見れば後継者は頼りない。
親は後継者を自分のコピーとして考えますので、そんな自分と比べて欠けた部分を見出します。
だから、親にとって後継者の言葉は軽く感じるのです。

双方で話し合ったことが活かされない

辛うじて、後継者と親、あるいは社内会議などで、何かしらの合意をしたとします。
しかし、それが守られないことがしばしばあります。
親にとっては社内的には自分が法律でずっとやってきました。
その癖が抜けないんですね。
誰かの指示に従うというのは、経営者がサラリーマンになるぐらいのインパクト。
その変化ってなかなか受け入れにくいうえ、その強制力が効かないからなかなかうまくいきません。

親と後継者の意思疎通をどう上手くやっていくか

まずは自覚と役割の確認から

実は、後継者と親の事業承継って、何をどこまで誰がやるかというのが明確でないことが多いです。
たとえば、営業成績についてどっちが責任を持つとか、資金繰りについてどっちが責任を持つとか、
そういう事があいまいなんですね。
これらの役割を、どこからどこまで誰がやるのか、という事を明確にすることが大事ではないかと思います。

そしてその役割分担表をしっかりと共有する。
そのうえで、お互いが、相手の領域を侵害しないよう気遣うことが大事だと思うのです。

お互いへの気遣い

そして、一番大事なのがお互いの気遣いではないかと思うのです。
基本的にはこれからの主役は後継者です。
親は口を出したくなるのはわかりますが、親が後継者に従う姿勢を持つことで、社員もそれにならいます。
一方で後継者も、自分の独自性を出したい気持ちはわかります。
しかし、そこにこだわりすぎるあまり、社内に無理を強いてないかに気配りをしてください。

お互いをリスペクトする気持ちがなければ、意思疎通などできないのです。

 


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