後継者の不安を行動に変換する方法

後継者の悩みを大別すると、恐らく2つに集約されるのではないでしょうか。
一つは、先代を含めた人との関係性。
もう一つは、将来への不安。
すでに認識されているとは思いますが、この二つは深く絡み合っています。

実は、将来への不安は、後継者だけがもつものではありません。
創業社長だって、いつも不安を抱えているのです。
しかし残念ながら、不安が不安であるうちは、永遠にその不安を持ち続ける事になります。






こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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今年に入って、様々なところで講演させていただく機会があります。
それは後継者向けという訳ではなく、経営者向けというくくりの場です。
そこで、講演の後、名刺交換をしながらお話ししていると、ある経営者がこういいます。

「迷える羊に救いの手を!」

もちろん、冗談交じりの言葉ではあるのですが、本心もかなり入っているのではないでしょうか。

 

たとえば、交流の機会の多い保険代理店の業界を見ていると、彼らのよりどころとなる保険会社は、既に国内の市場の伸びが期待できないことを前提に戦略を立てています。
そうすると、簡単に海外に出ることのできない保険代理店は、置いてけぼりになってしまうのです。
それだけではなく、保険会社の国内戦略も明確な路線があるというより、試行錯誤の連続に思えます。
保険会社がどう出るかで、自分たちの経営が変わらざるを得ない保険代理店としては、悩みが尽きないわけです。

もちろん、保険業界だけではありませんね。
こういった国内の経済の影響のみならず、テクノロジーの進化により税理士の世界も変わるでしょう。
クラウド会計の盛り上がりで、単に書類上の数字合わせをやっている税理士はいつまで仕事があるでしょうか。
製造業は、海外との競争に随分前からさらされていますし、流通に関しても様々なイノベーションが起きています。

 

ところで、”不安”とは何なのでしょうか?

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典によると、”不安”と”恐怖”を分けてこう解説しています。

恐ろしいものに脅かされているという感情。現実に恐れる対象がはっきりしている恐れとは異なり,その原因は本人にも明瞭でない。

得体のしれないものに対する恐怖、という事のようですね。
ただ、いろんな方とお話ししていると、
このままではいけない
という事は、皆さん自分からおっしゃいます。
こういった言葉から考えると、今のままではビジネスが成り立たない可能性が高い、と考えている事は明白なのに、なぜ恐怖でなく不安なのでしょうか。
どうやら、ここに一つのポイントがありそうです。

私は恐らく、
今のままでも何とかやっていけるかもしれないし、やっていけないかもしれない。
やっていけるとしたら、今、変に動くのも損だなぁ。
なんていう考えが心の奥底にあるのではないでしょうか。
目の前の仕事に忙殺されている事を隠れ蓑にして、本質的な会社の改革には手を付けないようにしている状態なのです。

残念なのは、不安という感情は、行動に変わりにくい。
それならむしろ、恐怖の方がましなわけです。
なにしろ対象が明確ですから、そこから逃げることを考えればいいのです。

もちろん、恐怖からくる行動を推奨するわけではありません。
推奨しませんが、不安で動けなくなっているよりかは、良いのではないか?と思うのです。
そこから動き始めることで、また違う状況が見えてくるものです。

同じ場所にいても見える景色は変わりませんが、階段を一段上がるだけで見える世界は随分と変わります。

まずは、不安の正体を突き止める努力をしてみてください。
不安が不安であるうちは、いつまでもその不安を持ち続ける事になるのだと思います。
未来を自分で決めなければ、不安は去ることはありません。

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