後継者にとって、会社経営を引き継ぐのも大変です。
しかし、資産を引き継ぐのも同じくらい大変です。
兄弟がいれば、相続が争続になります。
自社株の処理を誤れば、とんでもないことになります。
けどそれを先代に話すと、「自分が死んだときの話をするなんて!」と怒り心頭。
じゃあどうすれば良いのでしょうか。
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親子の事業承継で避けられない相続の問題
兄弟の口出しで経営できない!?
あるケースでは、親が亡くなった時、自社株を兄弟で分けたという話があります。
経営に携わっているのは長男だけ。
他の兄弟は、しばらくは大人しくしてました。
長男は一生懸命経営し、株主への配当を絶やさずにできるよう頑張りました。
しかし、会社の状況が悪化して配当が出せなくなった時、兄弟のひとりがかみついてきました。
兄貴だけ会社をもらって、不動産をもらっているのに、配当ぐらいなぜ出せないのか、と。
そして挙句の果てに、この株を買い取ってくれと言い出すします。
非上場の会社の株の値付けなんて、あってなきようなもの。
結局言い値で買わざるを得なくなりました。
会社の引き継ぎにまつわる相続問題
これに限らず、会社の数だけ、相続(争族)問題はあるようです。
となると、事前の対策をしておきたいものです。
贈与で会ったり事業承継税制の活用、あるいは遺言書の作成など、様々な方法があります。
本当はそういった話をしたいのだけれど、親に話を切り出すと決まって親は怒り出す。
自分に早く死ねと言われているようにでも感じるのでしょうか。
そこまで感情的ではなくとも、生返事で終了。
結局それはどんどん先延ばしになってしまうのです。
先代は弱った時に初めて争族を意識する
元気なうちから備えることは難しい
様々な事業承継を見ていると、たいてい、先代は自信が身体を壊したときに急に将来の事が不安になるようです。
検査で病気が見つかったとか、大きなけがや脳卒中や心筋梗塞などで入院することになったとか、
あるいは同世代が次々と亡くなるといった事実を眼にして不安になるとか、という感じでしょうか。
それはある意味、致し方のない事かもしれません。
とはいえ、後継者としては死活問題。
なんとかしっかりとした資産移転計画を作りたいところ。
共有名義の口座という入り口
そこで一つの落としどころとして、先代が70歳代も半ばを超えたら、
将来の様々な先代の身の回りの決済のためという事で、親子の共有名義の口座をつくられることをお勧めします。
こういったことから、専門家が入る形で将来の事を考える機会を持ってもいいのではないでしょうか。
というのも、親が病気などに伏した時、その面倒を見るのは近くにいる人。
そして、病院の費用だけでなく、細々な日用品や、親の面倒にかかる費用をその人が出すことになります。
それを親との共同名義の口座から出すことができれば、かなりスッキリするのではないかと思います。
すぐには後継者は手を出さないにしても、いつでも対応できるようにそんな準備をしませんか?という案内をして見るのもいいのではないでしょうか。
詳細は行政書士などの専門家へのご相談がスタートです。
私どもでも提携先がございますので、よろしければ、ご検討ください。
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