事業承継で、一旦後継者に渡された権限、先代が再度召し上げることがあります。
これ、普通の事ですから安心してください。
後継者の問題の場合もありますが、過剰に自分を責めるのはやめましょう。
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事業承継をすっぱりできる創業社長はとても少ないです。
たいてい、権限を渡したと言いつつ実はわたしてないとか、
権限を渡したように見えて、なんとか自分の力を及ばせたいと綱引きしたり、
一旦権限を渡しても、返せと言ってくる場合があったりします。
象徴的なのは銀行印とか、実印とかですね。
これ、権限委譲したといって後継者に渡さなかったり、
後継者に渡したものの、いつの間にか自分で押していたり、
正面切って、返せと言ってくる場合もあります。
結局どこまで行っても、先代が上、後継者はしたなのです。
一方後継者は、なんとか認められたい、上に立って名実ともに社長でありたい、と思います。
完全にぶつかりますね。
これ、どうするか、なんですが、とても難しい。
たいてい、先代は譲歩しません。
後継者だって譲歩したくないわけです。
だから結局、どこまで行っても並行線なんです。
正直この問題に正解はありません。
先代の眼から見れば、後継者が能力が十分でないから権限を渡せない。
後継者から見れば、先代は、いつまでたっても譲ってくれない。
この問題は、どちらかが譲歩するか、第三案を提示するかしか解決策がないのです。
第三案を検討できればいいのですが、たいてい、関係は悪化してたりしますから、まともな話し合いにならない。
そうすると、結局、こども(つまり立場が下)の後継者が譲歩するしかないんですね。
私たち後継者は、「権限を譲ってもらうのが当たり前」と思っています。
しかし、先代としては、世間的には確かに事業承継は大事だと思っていますが、心情的には当たり前ではないのです。
ある意味、起業するとき以上の覚悟が必要ともいえるかもしれません。
そんな相手を慮って、受け入れられるところは受け入れつつ、状況に応じてドライブする。
そんな考え方が大事なんじゃないかな、と思うのですがいかがでしょうか。
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