後継者

後継者は「何のために事業をやるのか?」を問い直す機会を持とう

現在、採用面接でいろんな方とお目にかかります。
ある方は、現在の勤め先がブラック企業なんだそうです。
「どんなところがブラックなんですか?」と聞くと、
「社長は、社員を交換可能な部品としか思っていないんです」
とのこと。

後継者である私が大変だった時、実はそんな風に考えていたことがありました。
言語化されてなくても、社員は自分の自己実現の道具と考えている人、いないでしょうか?


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

 

 


親の会社を継いだ私が、
「社員は交換可能な部品」
なんてことを頭の片隅に思い浮かべたのは、
実は、会社を経営する理由が問題だったからです。

その時は、自分の評価を下げないこと、
会社を発展させ、自分が価値ある存在だと周囲に知らしめること、
そして親である先代に自分を認めさせること。
そんな事が、私の会社を経営する理由でした。

もちろん当時はそこまでハッキリ言いきる感じではなく、
「世のため人のため」みたいな経営者でありたいというか、
そういう自分であるだろうと思い込もうとしていました。
だから、社員も大事にしてるつもりだったんです。

けどそれらは今から思い返せば、ただのきれいごと。
本当のところは、自分の事しか考えていなかったように思います。

そこに気付いたからと言って、じゃあ明日から利他の精神で生きる、
という事ができるはずもありません。
誰かのために、という考え方で生きるって、その感性がない人にとっはなかなか大変です。

そこで考えたいのが、「何のために事業をやるのか?」です。
初めのうちは、「それが家業だったから仕方がなく」という人も多いと思います。
けど、何十年も「仕方がない」で生きていくというのはけっこうツライ。
だから、仕方がない、を自発的な動機に変えていく、ってことが大事なんじゃないかと思います。

その選択肢の中には、後継者からおりる、という事もあるかもしれません。
しかし、そんな事も含めて、検討していくことが大事じゃないかと思います。
正直、1年や2年ででる回答ではないと思います。
けど、考え続けることで、いつか自分なりの答えが出てくるんじゃないかな、という風に思います。

ぜひ、そんな機会を持っていただければと思います。
あなたは、何のために事業をしますか?

 


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

 

 


関連記事

  1. 跡継ぎ・後継者・二代目社長はSNSでの自分の強め発言につかれてませんか…

  2. 後継者が会社を継ぐ際に感じる不安との付き合い方

  3. 後継者が気をもむ親の事業の将来性と後継者自身の能力

  4. 家業に愛着が持てないからこそ発揮できる、後継者の卓越した能力

  5. 事業承継の中で大事なことは状況を俯瞰する力

  6. 「経営者の資質」という戯言に耳に傾けることは後継者をたい焼きにするぐら…

  7. 後継者が動けなくなった時に考えたい「優先順位」

  8. 人を変えたければ、環境を変えろ