親の会社を継ぐという事は、とても大変なこと。
その重責に、後継者は苦しい思いをしているケースもあるようです。
特に大事なのは、親の会社もそろそろ賞味期限切れになりつつあるという事。
数十年の歴史の中で、市場が成熟しきっています。
そこから後継者はどんな工夫をしていけばいいのでしょうか。
神田昌典氏の名著『成功者の告白』から少し内容を切り取ってみます。
私の著書です。
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Contents
神田昌典著『成功者の告白』
5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語
まず、冒頭でご紹介した『成功者の告白』について少し説明します。
この本は、カリスマコンサルタント神田昌典氏自身の体験を中心にした実話を物語にした小説風のビジネス書です。
主人公青島タクがリストラされ、起業し、その成功を手にする過程が描かれています。
ただそこで話は終わりではなく、成功後に起こる様々な光と影の部分を描き出した内容が衝撃的で、かなり売れた一冊だと思います。
S字カーブ
本書の前半で語られているのが、S字カーブのお話。
事業の成長曲線です。
ある商品があったとして、その商品の成長期はいいのですが、だんだんと衰退期に入る時期があります。
その時にはもはや、その商品でのビジネスは難しくなります。
ただ、そこに新しい成長カーブを描く方法が本書では語られています。
コンピューターの事例
本書においては、コンピューターの事例が紹介されています。
一番初めの、大型コンピューターを発明し、商品化するには、「天才」でなければできません。
しかしそれを小型化し、オフィスに売り込むとか、
さらに小さく安価にして、パーソナルコンピューターとして売り込むとか、
こういった工夫は凡人でも可能です。
つまり、すでに誰かが開拓した市場に、工夫を加えて新たな商品の成長カーブを描こうという話。
本書の主人公は、当初ホームページ作成サービスで起業しようとしましたが、当時すでにこの仕事はレッドオーシャン。
そこで、マルチリンガル対応のサイト作成に特化することで、新たな成長カーブを創り出し始めました。
後継者の私たちがやるべき事
会社の存続のために後継者ができること
私たち後継者が、親の作ったビジネスモデルをリフレッシュするときに、先の事例はとても参考になると思います。
親が作ったビジネスの道を、顧客にとってより身近なものにするとか、新たな価値を加えるとか、ニッチに売り込むとか、いくつかのブラッシュアップ法はあろうかと思います。
さらっと書かれていましたが、前出の『成功者の告白」はかなり参考になる一冊です。
凡人でもできる
ゼロイチができる人はレアです。
けどそれを改善することは、そこそこ誰にでもできやすい。
後継者である私たちが、経営において自信がないとしたら、そんな事を考えてみればいかがでしょうか。
親が作ったビジネスモデルを、現代風にするために、何を変えればいいのか。
そんな問いを持ってみることも必要なのかもしれませんね。
私の著書です。
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