大学の同期で、私の知る限り従業員数10名ソコソコの会社に就職したのは私だけです。
それはもちろん、親の会社です。
他の友人はみな、名のある上場企業を狙って就職活動をしていました。
きっと「安定」を得る為だったのでしょう。
それでも私は、小さな会社を選んだわけです。
親の会社なら、とりあえずは何とか生きていけるかな・・・という打算はありましたから。
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大学を卒業して、多くの人たちは上場企業を就職先に選びます。
大きい会社だし、有名な会社だし、条件もいいし、なんだか生涯が安泰なような気がします。
少なくとも、私が二十代のころ、それは事実でもありました。
そんなところへ就職を決めた彼らが私に向かって言います。
「親の会社はいいよな。自由にできるし、将来の社長だし」
まあ、実際にはそんなにいいものでもありません。
初任給は世間相場より低かったし、
親はうるさいし、
妙な責任が常に付きまとっていたし、
思った以上にしんどいうえに、安定しない。
上場企業に就職した友人が、大型客船に乗っているとすれば、
私はあれる海に浮かぶ、小さなボート。
いつ転覆するかもわかりません。
しかし、いつしか誰もが知る大企業や、金融機関が次々と倒産する世の中になってしまいました。
私の友人も、リストラされたり、会社がなくなったり、大変な思いをした人も結構います。
最近も、かつての「勝ち組」だったメガバンクが数万人単位のリストラ計画を発表していました。
サラリーマンは、自分の都合ではなく、会社の都合で首を切られます。
これ、業務能力の評価だけでなく、上司の感情で様々なことが決まっていくようです。
しかし、かのタイタニックも沈没しました。
大きいから安泰、というわけではないようです。
タイタニックが沈没を始めると、一人の客が中の水をバケツでかきだしてもなんの意味も成しません。
しかし、小さな小舟は、沈没しないようあがけば、それなりに有効な手段となることも多い。
小さなボートなら、バケツで水をくみ出せば、何とかもつかもしれないわけです。
何が言いたいかというと、自分の未来を自分の力で作ることができる(可能性がある)という事です。
あの山一證券が倒産した時、週明けの朝にニュースでその事実を知ったと言います。
大企業は、一社員の知らないところで、会社が崩れていくのです。
それはそれで、結構つらい話です。
一方、身軽な小さな会社は、落ちるときも早いけど、回復も早い。
しかも、自分の手でその対策を打てるのはありがたいポイント。
今の時代、どこかの軒下にいれば、人生安泰とは言えないと思います。
大企業も、零細企業も、同じように常にリスクと隣り合わせです。
だとしたら、自分の力が行き渡るサイズの会社がいい、という気もします。
私はそろそろ「大企業の時代」は終わりつつあるんじゃないかと思います。
なぜなら、大量生産が会社に利益をもたらさない時代に入ってるような気がするからです。
限界費用ゼロ時代、なんていわれますが、それこそ大企業が大企業である理由がなくなりつつある時代じゃないかと思います。
だから企業規模で、将来の不安度は測れない時代と断言できます。
将来が不安なのはどこにいても同じ。
ならば、自分の力を信じ、活かせる場所を選ぶのがベストだと思います。
それが親の会社かどうかは別問題ですが、大企業かどうかで安心・不安を語るなら、それはちょっと違うんじゃないかと思います。
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