後継者

物語から学ぶ後継者の振る舞い ストーリーから生きるヒントを受け取る

二代目のつらいところは、なかなかその行動が周囲に理解されないこと。
しかし、よく考えてみてください。
どこかで、そんな話、耳にしたことありませんか?

真実を知る一部の人間が、その真実に基づく行動をしても誰からも理解されない。
よくあるハリウッド映画のストーリーですね。


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親の会社を継ぐ技術

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後継者は、前向きなほど周囲には理解されにくい。
それってどういうこと?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今まさにそういう状態にいる人なら、きっとこの画面を前に、「うんうん!」とうなずいているのではないでしょうか。

周囲の人たちは、あたかも何事もないかのように今まで通りの、仕事をしています。
先代以下、全社員が日々の仕事に真剣に取り組んでいます。
それが、あるべき形か、そうでないかを疑うことなく、来る問い合わせに対応し、商品を作り、発送し、伝票処理をします。
彼らにとっては、「何もない事」が重要で、トラブルの種を潰し、日々の仕事が順調に回る事にコミットしています。

まるで、高級乗用車でドライブするかのように、外の刺激を遮断されたシートで、いつもと決まった道を走っているかのようです。

 

そのことに、ほぼ唯一疑問を感じ、行動を起こしているのは、きっと後継者であるあなたでしょう。
同じ道を、何のトラブルもなく走ることに、何かしらの疑問を感じている。
そんな疑問を感じる一番初めのきっかけは、単に先代のコピーに自分はなり切れない、と感じた事だったのかもしれません。
しかしそこへの代案を模索しているうちに、もっと本質的な問題に気付くわけです。
会社はこのままだと、高級車どころか、泥船だ、と。

先代は、「いつになったら景気が良くなるのか。それまでは、耐え忍び頑張ろう。」と考えているようです。
しかし、その時は永遠に来ない事に気付いてしまった後継者。

変化がある日突然やってくるなら、その危機感は社員全員が共有できるかもしれません。
しかし、映画などでもよくあるのは、ある一部の人だけが地殻変動の危機に気付いているとか、宇宙人の襲来をだれも信用していないとかいうパターンですよね。
そんな中、主人公は大抵孤独な戦いを強いられるものです。
先代が好んで使う、「社員一丸」という言葉、こういったときには逆にリスクを増大してしまいます。
なにしろ、みんな同じ方向に進んでしまうのですから。

 

さて、周囲の人間が気づかない未来に気付いてしまった主人公はどうするのか。
きっと、主人公演じるハリウッドスターが、
「あぁ、やっぱり俺の考えは間違いだったのかもしれない。みんなに従うわ。」
と言ってしまえば、人類滅亡の物語を私たちは見せられ続けていたかもしれません。

しかし、大抵は、人類はすくわれ、主人公はヒーローとなります。
それまで、主人公は、たったひとりであったとしても、自分の信念のもとに突き進みます。
バカにされたり、妨害されたりするのですが、やり抜いちゃうわけですよね。
だから人類はすくわれる。

 

「それは物語の中の話だから・・・」
と言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、迷いを持ったままの行動を応援する人はいません。
どうせ、やらずにはおれないなら、一人であろうと、反対されようとやり抜く覚悟をしてみませんか?
変な話ですが、そうやって腹を決めると、一人、二人と協力者は出てくるものです。
いくつかの映画をみてみると、リーダーがどうふるまうことで、人はどう変わるのかのヒントを得ることができるかもしれませんね。

とくに1999年公開の「マトリックス」はかなりお勧めです。
あなた自身、青い薬を手に取るか、赤い薬を手に取るのかを、ぜひ考えてみてください。

もし、今一人でいることがつらいとしたら、それは未来を選択できていない状態なのかもしれません。


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