後継者

後継者が親の会社を辞めたいならちゃんと親と向き合おう

親子経営の後継者の方から多く寄せられるご相談、
それが「親の会社を辞めたい」というものです。

どうしても世間体を考えると、それはいけない事だと思い込んでしまい
後継者はどんどん精神的に窮地に追い詰められます。
けど、どうしようもない時だってあります。

その時、どんな道を選ぶにせよ、キッチリとけじめをつけることが大事なのではないでしょうか。


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「もうこんな会社辞めてやる!」
怒りに任せて会社を辞める後継者が後を絶ちません。
後継者が、そんな風に言うと、先代は売り言葉に買い言葉で
「もうどこへでも行ってしまえ!」
なんていうやりとりになるのでしょう。

親の会社を辞めるって、悪い事なのでしょうか?
たしかに、古い日本の伝統の中では、家を守るという意味では、
それはできれば避けたい事でもあろうかと思います。
長寿企業の多くが日本にあるという現実がある中で、
そういった誇るべき状況の維持を考えることも大事でしょう。
しかし、それが親族の犠牲で成り立っているとすれば、なんとなく気持ち悪い話です。

人はそれぞれに人生があります。
生きる目的は自分の人生を全うすること。
だとすれば、合わない場で働くというのは世界の損失。
自身の特質を最大限生かせる場所で働きたいものです。

ただ、冒頭のように喧嘩別れしてしまうと、そのご、
親と喧嘩をしてしまった罪悪感と、
やりきれなかった劣等感に
長い間さいなまれる可能性が高い。
だから大事なのは、しっかりと話し合ったうえでやめるという事だと思います。

振り返ってみたときに、果たしてどれほど先代と話をしたでしょうか?
自分の主張はしたかもしれませんが、先代の話をどれほど聞いたでしょうか?
もちろん、聞いても、話しても、理解しあえないこともあります。
ただ、そういった話し合いを続ける過程そのものが大事なのではないかと思います。
この時は、「相手が悪い」という決めつけを一旦脇において、フラットに話をすること。

なんとなくでも通じ合ったら、お互いが前に進めるのではないでしょうか。


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