当社の社内の会議をリアルタイムでお届けしよう。
そんな恐ろしい企画も、第八弾。
私たちに、どんな価値が提供できるか?
ただそれだけを追求し続ける会議は、ほんの少しずつですが形になり始めてきました。
ちなみに、前回の記事はコチラです。
後継者が会社を変化させる全過程1【社内会議リアルタイム実況】(最初の記事)
後継者が会社を変化させる全過程7【社内会議リアルタイム実況】(前回の記事)
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
いきなり、とん挫しました。
やる前から暗雲が垂れ込めています。
議論はグルグル空回りし、どこへ着地するのかわからない。
そんな会議の成り行きはどこへ行くのでしょうか・・・
Contents
新メンバー登場
しつこく「目的」を話す
今回は、産休&育休から復帰した社員が新たに参加しました。
逆に、営業を取りまとめる専務が所用で不在。
ちょっと変則的なメンバーとなってしまいましたが、とりあえず会議スタートです。
初めて参加するメンバーがいるので、特に丁寧に会議の目的と経緯を話します。
・・・といっても、いつもとおなじ話なのですが(笑)
私たちは、保険という商材だけではお客さまと繋がりにくい時代に入った。
私たち独自の価値提供を行う必要がある。
じゃあ、その価値とはなにか。
ここがスタートで、こんな流れで議論が行われてきましたよ、というレビュー。
前回である程度明確になったのが、
①ボーリング大会をやろう
②医療口コミ情報を提供しよう
この2点。
具体的な実行プランを作るフェーズに入ってきています。
悲しいアンケート結果から出た代案
とはいえ、ボーリング大会実行にはどこか躊躇している雰囲気がありました。
そこで前回、会うお客さんには意向を聞いてみよう、という事を言っていました。
しかし、実際に出たお客さんの声はかなり否定的。
今回初参加のスタッフは断言します。
「高齢の男性は、基本、奥さんの後ろをついてくるのがパターン。
男性単独では行動しませんよ。奥さんは旦那さんが外出するのを望んでますが」
このスタッフがこう断言するのは、非常に高齢者と接する機会の多い環境があるからなんですが、
リアルな接触から得られる情報はなかなかに説得力があります。
しかも、先週の会議でほぼ同じことを、別の女子社員も語ってました。
まるで、デジャヴを見ているようでした(笑)
そこで、もうすこしボーリング大会の可能性も探りつつ、代案を考えてみよう、という事になりました。
まずは、ボウリングありきではなく、こういったコミュニティに関してお客さまの賛同の意思表示をしてもらおう。
当社の、お遊び(?)クラブ会員の入会をまずは集う事にしました。
とりあえずは、年間500円~1000円程度の会費を頂き、そのお金で毎月の情報誌を送付する。
当面は四半期に一度位の頻度ですが、将来的には月に1度程度のイベントへの招待を受ける権利が会員メリットです。
文化交流サロン
大人の社交場
じゃあ、何ができるか?という話になりました。
すると出るわ出るわ。
個人的な人脈をたどると、緩く講師をしてくれそうな人はいっぱいいます。
ラフターヨガ、料理の先生、野菜ソムリエ、ネイル教室、将棋教室、柔道整体師による肩こり防止体操・・・などなど。
ちょっと人よりできる、というレベルの先生でいいと思っていましたが、実は、料理に関してはかなりメディアに出ている人や、やはり将棋では素人の世界では結構有名な人もいます。
逆にこういった人たちも、特技を生かしたい、と思っている人はいることでしょう。
これを年間スケジュールを組んで、会員制としてご案内する。
それ以外に特典を付けてもいいですね。
そんな話で盛り上がりました。
ここであるスタッフが言います。
「確かに楽しそうでいいけど、商売になりますかね・・・」
ここでもちょっとした議論が出てきました。
商売になるのか?ならないのか?
こういったイベントも、会社としては最後は何かしらのビジネスにつながってほしい、という本音はあります。
しかし、思った以上にスタッフはお客さんの心情を理解しているようです。
こんな意見が出てきました。
「確かに売り上げが見えないイベントはツラい。けど、そこで商売っ気を出すと見え見えですよね。そんなイベントに来たいと思うお客さんはいませんよ。これは長期的なビジョンを持ってやらなくては。」
おぉ、私が言いたい事を言ってくれました。
とはいえここは難しいところで、単に楽しいだけなら簡単にできる。
しかし、それが来てくださる人も、私たちにとってもハッピーにならないと続ける事はできません。
だから、イベントをやった先に何があるのかを常にイメージする必要がある、と私は考えています。
そのためにも、目的を見失わないようにする必要があります。
迷ったら目的(ミッション)に立ち返る。
そんな手続きを繰り返しながら作っていけたらいいな、と思います。
見込み客予備軍
こういったイベントを通じたコミュニティは、ある側面においては地域の活性化だったり、世代間の交流を作ります。
これが何を意味するかというと、人と人のつながりは「保険」ともいえます。
地震の時、保険は使えないものがほとんどですが、人のつながりは十分役立つはずです。
保険という商品で安心を提供してきた、という勘違いから、保険という枠を超えて安心を提供する。
そんな会社に進む小さな一歩が今、スタートしたようにも感じます。
見ている方にとっては、
「なにを小さなことで行ったり来たりしてるんだ!?」
と苛立ちを感じる人もいるかもしれません。
それは確かに私も感じることはあります。
私自身が、既に答えを持っているつもりの部分も少なからずあります。
しかし、新たな取り組みを行う場合においては、リーダーが答えを教えるのではない。
チームのつながりの中でもまれて出てきたアイデアと、その過程こそが大事なのだと改めて感じています。
回り道をしながらも、私たちの根源的なミッションに近づいているように感じられます。
私の著書です。
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