親の会社を継ぐ後継者・跡継ぎは、メンタルの強さが必要になってきます。
なにしろ、様々なところから、反対意見や望まないアドバイス、抵抗や拒絶を受けるからです。
具体的には……
・先代との経営方針での衝突
・古参社員からの拒絶
・古参社員の不服従
・一般社員のモチベーションダウン
・社外の取引先からの拒絶や不平
などなど。
仕事を進める中でも普通にストレスがいっぱいなのに、後継者・跡継ぎはさらに多くのストレスを受けることになります。
ここに対処をしていくことが後継者・跡継ぎに必要なスキルといえるのではないでしょうか。
私の著書です。
普通に社会人をやってるだけなのに、ストレスフルな現代。
後継者・跡継ぎは、単に、上司・部下・取引先という関係だけでない人間関係のストレスが満載です。
さらに、社内改革を勧めなければならない必要性があるにもかかわらず、周囲は敵ばっかり。
孤独の中で独り、失意のどん底に落とされているケース、けっこう見かけます。
実際のところ、私の経験上、一つ一つにいちいち反応していたら身がもたない、というのが正直なところ。
とはいえ、気にしないようにできればそうしたいところでしょうが、できないときは出来ない。
そこで、メンタルを鍛える方法を、『なぜ、クリエイティブな人はメンタルが強いのか?』(板生研一)からピックアップしたいと思います。
①判断を急がない。
ストレスフルな状況においても、それを受け入れ、じっくり吟味して自分らしい決定をおこなうことが大事といいます。
②ワーキングメモリを鍛えるということ。
ワーキングメモリーという短期記憶を鍛えると、感情コントロールが上手くなるということが様々な研究で実証されています。これを鍛えるには、パズルや脳トレ、意識的にマルチタスクをするというのもよさそうです。
③良質な睡眠をとるということ。
就寝の4時間前からはカフェインの接種を控え、ぬるめのお風呂に浸かるなどがよいようです。
さらっと書いていますが、こういった小さな習慣を積み上げることで、心の筋トレをするイメージでしょうか。
私自身がとても効果があった方法は、物事のとらえ方を変えるということ。
具体的には、起こる事実は変えられない。
社員や古参社員、先代との意見の食い違いそのものは、相手を変えようとしても無理なんですね。
けど、その無理なことをやろうとして、後継者・跡継ぎは疲弊していきます。
ならば、変えられないことは、「そんなもんさ」と受け入れることが大事です。
これができるようになると、非常にストレスが軽減されます。
で、「そんなもんさ」という前提の中で、自分に何ができるかを考えていくのです。
ある意味、こだわりを捨てるということ。
そこを意識して見てください。
きっと少しずつ「ああ、そういうことか」と感じることがやってくるんじゃないかと思います。
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