組織というのは、生き物だと言われます。
そんな中で、組織の中で大きな声を上げるべきタイミングと、
そうでないタイミングがあります。
今、自分の組織が℃のフェーズにあるのか。
あるいは、自分の組織がしっかりと前進するためには何が必要なのか。
そんな事を探求する考え方をご紹介します。
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人が複数集まると、その「場」で人はバランスをとるようになります。
そして、自然発生的に役割分担が発生します。
たとえば、目の前にけが人がいたとします。
けが人を介抱する人、周囲の交通整理をする人、
救急車を呼ぶ人など。
周囲の人を見ながら、組織は最適化していきます。
この役割分担を、ユングの「アーキタイプ」という考え方を紐解き、
ごくシンプルに「桃太郎の鬼退治」というおとぎ話に落とし込んだ考え方があります。
神田昌典さんの「神話のマネジメント」という書籍に紹介されている図をここに再現してみました。
この図を簡単に説明します。
まずは、桃太郎(起業家・軍人)が志を立てます。
桃太郎、思いは強いのだけど実務はそんなに上手じゃない。
その思いを受けてリアルな仕事をするのは、犬(実務家・魔術師)です。
こんなものが欲しいな、と桃太郎が言えば、犬が都合をつけてくる。
組織開発のスタートはこの二つの役割が駆動力になります。
社内改革を標榜する後継者と、
その参謀みたいな関係をイメージするとわかりやすいかもしれません。
そういったぐんぐん進む改革がある程度固まってくると、猿(管理者・官僚)が仕組み化を始めます。
この時に、猿(管理者・官僚)は、不規則な出来事、突発な問題を最も嫌います。
一方、起業家である桃太郎は思い付きを次々口にするので、猿からすると厄介な存在になります。
この時期、桃太郎は猿の仕事を邪魔しないよう、少し距離を置いたほうが組織としてはいい感じで回るようになります。
しかし、桃太郎はそばにいるとついつい口を出してしまうので、猿は謀反を起こしたりすることになりがち。
後継者が社内クーデターを経験するときにはそんな構図があるのかもしれませんね。
この役割は状況に応じて変化をします。
たとえば、先代が桃太郎である場合は、後継者が猿であることが多いのではないでしょうか。
そんな組織の綱引きを、このフレームワークで見てみると何が起こっているかが理解しやすいと思います。
そんな中で、後継者は自分が出るときと、少し引く時をしっかり見極めていく必要があるのです。
是非参考にしてみてください。
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