後継者

後継者トレーニング(6)後継者が組織の問題にぶつかるときは後継者の人間的成長が必要なタイミング

実は、事業承継がうまくいかない原因のうち、圧倒的大きさを持つのが「人間関係の問題」だと思っています。
その中でも大きなものは先代との人間関係ですが、社員との人間関係もその一つ。
親子の確執、社員との確執。
そんなものを後継者は持ちがちですね。

これはある意味、経営者へと向かうイニシエーション(通過儀礼)みたいなもので、これを乗り越える必要があります。
では、どうすればいいのでしょうか。

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人は社会に出るまでは、基本的に自分の能力で物事を成し遂げる機会が多い。
学校の勉強や、体育や美術の授業など。
そして、自分の能力に応じた称賛を得るし、あるいは自分の能力に応じた課題意識も得ます。

つまり、良くも悪くも自分の責任なわけです。

一方、社会に出ると、組織で動くことが増えてきます。
その場合、自分がどんなに素晴らしい働きをしても、組織の足を引っ張る人が出ると自分の評価も低くなります。
つまり、今までは自分がすべてだったものが、自分は組織のパーツの一部になります。

で、そのパーツである自分が、自分の能力をアピールしようとすると何が起こるのでしょうか。

例えば組織を人の身体に例えます。
自分が右手だとしましょう。
「人の身体」全体でご飯を食べるという目的に向かたとき、右手はより早く、多くのご飯を食べようとせっせとお箸を口に運びます。
けど、お椀を持つ左手も、食べ物を頬張る口も、右手(つまり私)の動きについてこれません。
右手(私)は、イラついて、左手や口を叱責します。
左手も口も「そんなこと言われても…」となるでしょう。

結局、全体のパフォーマンスが上がることはありません。
そのうち、左手も口も「右手のやろう、いい加減にしろよ」なんて愚痴が出てきます。
チームワークはボロボロですね。

実は後継者の身の回りでこういった現象が起こっていることはかなり多い。
残念ながらこの状態で、後継者(右手)の思いを達成することは出来ない。

組織で動くとき大事なのは、バランス。
バランスをとりながら、少しずつ左手や口が右手のスピードに慣れる必要があります。
つまり、右手である私たちは、左手や口の能力の限界や、成長度合いを見極めて、待つことが必要になります。
フルの力を使い切れない右手はフラストレーションがたまるかもしれないけど、右手がリーダーならば大事なのは右手が活躍する事じゃない。
身体全体で最大のパフォーマンスを産みだすことです。
つまり、我慢を覚えることが必要なのです。

右手はご飯をせっせと運んで、口がウケきれずぽろぽろ落とす。
これが組織の問題に接している後継者の状態です。
全体を見渡しながら、パスを渡すことを意識しましょう。

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