時々、後継者倶楽部の方から相談を受けることがあります。
割と定期的にご利用いただいている方もいますが、そのときに「あれ?」と思うこともあります。
前回のアドバイスが活かされていないこと、意外と多いのです。
それを責めるつもりはありません。
人間とはそういうものですから。
しかし、ちょっと気を付けたいことがあります。
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会員さんからの相談を受けると、次の相談時に同質の悩みの相談を受けることがあります。
そして、「あの時こんなことを提案したと思いますが、やってみましたか?」と聞くと、たいてい
「ああ、忘れてました」となります。
実は、私自身、コーチングをお願いしていたことがあり、似たようなやり取りを自分でしたような記憶もあります(苦笑)
シンプルに、人はやりにくいことは後回しにする。
そして、いつしか忘れていく。
そういう生き物のようです。
私に限って言えば、「そんなやりづらいことを試すより、もっといい方法はないのか?」と思っていたのかもしれません。
自分にとってやりやすくて、簡単シンプルで効果抜群。
そんな方法を次から次へと探し求めていたような気がします。
これははたから見ると勉強熱心に見えるかもしれませんが、本人的には変化の兆しが見えない苛立ちを感じることが多い。
たとえば、年間数百冊の本を読んでみて、ふと振り返ってみれば何も実践していなかった。
そんなこともあるわけです。
これは難しそうだから、より簡単にできそうなものを、と次々と新しい本やノウハウを探す。
セミナージプシーと言われる人も、似たような状況じゃないでしょうか。
どんなに素晴らしい方法論も、自分の心の中にそれを否定する感情が芽生えると行動に移すことができません。
これはさぼってるとか、怠けてるとか言うのとはちょっと違うんじゃないかと思います。
行動できないストッパーが心の中に大きく存在しているんだと思います。
さて、こういうことに気づいた私は何をどうしたかというと、小さな選択肢を選ぶときこうやって見たのです。
「いつもは選ばないほうを選んでみよう」と。
例えば、コーヒーか、紅茶か?と聞かれたら、いつもはコーヒーだけど今日はあえて紅茶にしてみよう、とか、
レストランに入って、いつも頼むものと違うものを頼んでみよう、とか、
会社で初めにする仕事がメールチェックだとすると、今日は違うことから始めてみよう、とか。
あるお誘いを受けて、いつもなら断るけど今回は受けてみようとか、
いつもならこんな受けごたえをするところを、今回はちょっと変えてみようとか。
これ、いつも無意識に選んでいることを、意識する練習です。
私、実はアニメ「ルパン三世」で忘れられない一話があります。
『先手必勝!コンピューター作戦』という回だったようですが、あらすじはこんな感じ。
ルパンをとらえるため、最新鋭のコンピューターがルパンの行動パターンを予測。
完ぺきに予測されたルパンの行動(たとえば二股の道のどちらをすすむか?)をもとに、ルパン逮捕をもくろむFBI。
結果は、ルパンの「きまぐれ」で予測不可能となり、ルパンがコンピューターに勝つ、というストーリー。
まあ、あくまでフィクションなんですが、私が学生時代、ゲームをやっているとダンジョン(迷路)のなかで、知らず知らずのうちに同じ道をたどってることに気づいたことがありました。
ああ、あのストーリーはありがちな話かもな、なんて思った出来事です。
無意識の選択は、だいたいいつも同じ選択をする傾向があるようです。
その「いつもの選択(無意識の選択)」で現れる世界がイマイチと感じるなら、この選択を変えれば違うシーンを見ることができる可能性があります。
とはいえ、いきなり大きな決断が必要な時に、いつもと違う選択をするのはちょっと怖いです。
だから、日常のたいしたことのない事を少しずつ変えてみる。
その過程で、自分が無意識にどんな選択を行っていたかに意識を向けますので、なぜこういう結果になってきたかが見えるようになってきます。
蛇足になりますが、私は月に一度くらいのペースで大阪から東京へ出張に行きます。
今まで飛行機を使っていたのですが、芸能人には一度もあったことがありません。
けど、選択を新幹線に変えてみたら、ニアミスは何度かありました。
あとは席選びとタイミングですね。
そこそこ売れてる芸能人と遭遇したければ、グリーン車に乗らなければならないし、
まだまだこれからのグラビアアイドルなら普通車にいるでしょう。
また東京を朝出発する便を使うことが多いでしょうから、帰りの便を東京を朝出発にするとかまあ検討することはたくさんあります。
そうやっていろいろ試してみて、初めて目的に近づいていくことになるのでしょう。
ずっといつも通り飛行機を使っていたら、そういった嬉しい偶然は永遠にやってこないのかもしれません。
現状になにか満足できない状況があるとしたら、何か小さなことを変えてみる。
ここから始めてみてはいかがでしょうか。
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