親の会社を継ぐ後継者にとって、いくつもの執着が芽生えることがあります。
・自分のいう事を社員になんとでも聞かせたい
・先代のやり方ではなく自分のやり方で会社を運営したい
・どうしても〇〇をやり遂げたい
こういった思いの数々は、表面的には「良いこと」であったり、「当然」と思う場合もあるようなことも多いです。
しかし、その時の気持ちの持ちようによっては、それは「執着」となり、手放したほうが良い結果が得られることもしばしばです。
この執着について、少し深堀していきましょう。
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実は、「想い」や「希望」、「夢」や「望み」といった比較的ポジティブなイメージを抱きがちな言葉は、一歩間違えるとそれは執着になります。
たとえば気になる異性がいて、自己啓発書を自分なりの理解で受け止めて、「決してあきらめずアタックせよ!」なんて言うことをやれば、一歩間違えばストーカーです。
相手にとっては迷惑極まりない行為。
自分にとってはポジティブシンキングであるのに、相手にとってはとんでもない暴論なんてこともしばしばです。
他人の尊厳を奪って得る自分のためのハッピーって、たぶん持続可能なものとは思えません。
それはもはや執着。
執着と夢や思いを分けるものは、私はその動機が「喜び」から来るものか、「恐怖や不安」から来るものかではないかと思っています。
自らの喜びからくるものは、わがままに周囲を動かそうという意図が含まれない、純粋な思いになると思います。
しかし、恐怖や不安にさいなまれた選択は、自分は変化せぬままに周囲が自分のためにかわることを望みがちです。
執着というのは、ワガママの表れなのかもしれません。
不思議なことに、そういった執着を他人は敏感に察知します。
だから純粋な喜びからの夢には賛同してくれる人が現れても、執着には賛同してくれる人が現れないばかりか、人は自分の元から去っていきがちです。
また、執着からグッと何かを握りしめて離さないでおくと、他のものをつかめなくなります。
つまり、より良い未来へのチャンスをつかめなくなるのです。
具体的な例を挙げてみましょう。
例えば、クロネコヤマトの宅急便を発明した小倉昌男氏は、親の会社を継いだ後最大手の顧客を手放します。
理由はその大手取引先の横暴さです。
いつもムチャばかり言うその取引先の要望にそおうと社員が疲弊しきっていたと言います。
会社の売り上げのかなりの部分を占めるそのお客様を切ることは、会社の事業基盤が揺るがされることでもあります。
しかしそれをあえてやったことで、会社は一時的に苦しい状況に追い込まれましたが、結果として宅急便のプロジェクトを一気に進めることができたそうです。
こういったことを良くビジネスの世界では、真空の法則なんて言うようです。
まずは何かを手放して隙間ともいえる真空状態を作らないと、新しいものは入ってこないのだ、と。
さて、この執着に関して、これを脱するコツを三つのポイントにしてみると、こんな感じ。
まずステップ1は、自分が行っている決断について、それが「喜びから来る」ものか、「恐れから来る」ものかを一つ一つ判断すること。
私たちは無意識に決断をしていますが、その根源は喜びから来る、言い換えると、喜びに向かうための決断と、恐れから来る、言い換えると、恐れから逃げるための決断にわけることができます。
たとえば、生活できなくなると困るから働く、というのは恐れから来る選択。
楽しいから働く、というのが喜びから来る選択。
自分がどういうプログラムで動いているかを、まずは知ることが大事です。
ステップ2は、選択を「喜びから来る」ものにするよう気を付ける、という事。そういう選択ができるかどうかはとりあえず気にせず、まずは「今やりがちな恐れから来る選択を、喜びから来る選択に変えるとどんな選択になるだろう?」という事を脳内シミュレーションしてみます。実はこれ、案外難しいかもしれません。なぜならいつも反射的に、恐れから来る選択を選んでいるからです。
最後のステップ3は、少しずつでいいのでステップ2でトレーニングした、喜びから来る選択を試してみるという事。その結果何が起こったかも一つひとつ、軽く検証できるとベストだと思います。すべてを喜びから来る選択に一気にすると、社会府適合者のように思われるので、少しずつがハレーションがなくていいと思います。
気が付いたときには、小さなことに執着しない自分になれているように思います。
是非お試しください。
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