後継者が社員の問題行動を眼にした時に考えたい事

これは後継者・跡継ぎ・二代目社長に限った話ではないのですが、組織の問題で頭を抱えているリーダーって結構多いと思います。
そして、たまに後継者から耳にするのが、社員の問題行動。
ある社員さんは、個人情報の記載されている紙を、シュレッダーにかけることなく捨ててしまった。
またあるケースでは、後継者の直属の部下が自分の指示に従わず、勝手な仕事をし始める。
最近聞いたケースでは、余計な事ばかりをやって、肝心のその人に割り当てた業務が後回しになり、残業時間ばかりが増えているとか。
厄介なのは、こういった社員さんは実はまったく悪気がなく、むしろ本人としてはとてもまじめな人が多いという事。
だから、そういった問題行動を眼にしても、唖然とするしかない事って結構あるようです。

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とてもいい人だし、会社に対して反抗的な態度をとってる風でもない。
仕事の能力が低くはないと思うのだけど、なぜかありえないような失敗ばっかりをやらかしてしまう。
そんな社員さんが会社の中に紛れ込むことが時折あります。

悪意があってそうしてるとか、根本的な仕事の能力が低いというならあきらめもつきそうなのですが、割とちゃんとした人であることが多く、その処遇に苦慮されるケースがあるようです。
ある後継者は、そういった目に余る行為を何度か注意したものの治らなかったので、クビにしたケースがありました。
しかし、後から危うく訴えられそうになった、なんていう話を聞いたりもしました。

こういったとき、いったい何が起こっているのでしょうか?
私の経験上、その社員さんのメンタルの問題であることが多いようです。
何かしらの人間関係が引き金になって、極度のかまってちゃんになっている状態のように感じます。
実際にいろいろと話を聞いてみると、「親とうまく行っていない」「配偶者と上手くいっていない」「子どもと上手くいっていない」という比較的近親者との人間関係が上手くいっていない事が多いです。
特に、親との関係がそもそもあまりよくなく、さらに現在は配偶者とうまく行っていない、というのが比較的よくあるパターン。
こういったケースは、無意識に問題を起こして人の注目を浴びようという状態になるので、本人もまったく悪気もないのですが気が付いたら問題を起こしている。
そしてその問題に対する意識もあまり強くないため、すぐに忘れてしまうし、きつくしかられても何のことかピンと来てないことも多いように思います。

あくまで私の観察によるもので、詳しくは心理カウンセラーと相談していただきたいような話ではありますが、社内での人間関係が整うと、人が変わったように仕事がはかどることもあります。
試してみればいいと思うことは、その人の話を聞いてあげること。
それだけです。
ある後継者は、「自分はカウンセラーじゃないので、いちいちそんな人の相手はしていられない」とおっしゃいましたが、辞めさせることも難しいとしたら、その人が上手く社内で活躍できる場づくりというのも考えようによってはリーダーの仕事と言えるかもしれません。
また、その人だけでなく、社内の中で社員同士が認め合う仕組みをつくるというのも一考かもしれません。
人が、「ココは自分の居場所」と思える会社づくりができれば、社員さんの定着率も上がることが研究で立証されています。

その人だけへの対処となるとリーダーである後継者の負担感も大きいと思われますが、組織の風土づくりをやっていくきっかけと捉えるといいのではないでしょうか。

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