親の会社を継ぐ後継者は、「認められる」という事がなかなかありません。
ある意味、先代である親から見れば、永遠の未熟者なのかもしれません。
ただ、そういった思い込みから自信を喪失し、前に進めなくなってしまう人も少なからずいらっしゃいます。
しかし少なくとも、過去の自分と比べると、そこには必ず成長があります。
そんな事を実感する方法をご紹介します。
実は、私たちは出来ることは殆ど意識しません。
たとえば私は、会議を行う中でその会議に参加しながら、意見を言いながら、そこそこまとまった議事録を同時進行で作れるという特技があります。
しかしはじめ、そんな事は誰でもできる事だと思って、特段意識することはありませんでした。
言われて初めて、「ああ、それって特殊な事なんだ」と知るようになりました。
そうやって意識していくと、例えば書くという事に対して、思いつくまま書くのが私のいつものパターンで、結果として書くのはけっこう早い。
色々聞いてみると、人によっては一時間かかるような文章を、10分台とか20分台で書き上げることも出来たりします。
しかしこれも、誰でもできる事だとずっと思っていたのですから、できない人がいることを知った時、けっこう衝撃でした。
誰しも得意分野はあるのですが、そのことを知らない。
それが人間です。
そして私たちは、デキなかったことも、できるようになってしまうと出来なかったことさえ忘れることも結構あります。
つまり、ちゃんとふりかえらないと、自分の成長ってわからないんです。
ある本で見つけた自分の成長を実感する方法がとてもお手軽で素晴らしかったので共有したいと思います。
それはこんな感じで行います。
困難に接した時「過去の自分はどう対処しただろうか?」と想像してみる。
すると、過去の自分だと稚拙な手しか打てなかったり、あるい手を打つという行為さえ何一つできなかったかもしれません。
そんな事を思い出したうえで、今の自分の考えと重ね合わせてみます。
きっと過去の自分とはずいぶん違う行動ができるのではないでしょうか。
そんな風に自分の成長をしっかりとかみしめてみる。
そうすると、過去の自分とは違うし、これからの自分も違うことを思い出し、気持ちを強く持てると言います。
人間は止まることができないと言います。
ぜひ、今は意識しなくなったできるようになったことにフォーカスしてみてはいかがでしょうか。