親子の確執を起こしている後継者、他の人間関係は大丈夫?

事業承継で親の会社を継ごうとする後継者が、親子の確執をおこすというのは非常によく聞く話です。
一般的にはこれは、会社の将来に関する方向性の違いと説明されますが、私はそれだけではないと思っています。将来の方向性の違いがあっても上手く人間関係を築けている人はいるからです。
では、何が問題なのでしょうか。
そういったときに観察してみたいのは、親以外の近しい人間との関係を見てみてください。
一番顕著に表れるのが、配偶者や子供です。

親子の確執をおこしている場合、配偶者やお子さんのメンタルも何かしらの問題を抱えてはいないでしょうか?

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ある相談者は、先代である親とあまりうまくいかなかった時期がありました。
いわゆる親子の確執が起こりました。
キッカケは、会社の方針の違いであることは間違いなかったのですが、議論は会社の方針の話から相手の人格否定にいたり、最後は罵りあいで終わる。そんな議論を繰り返していました。

そんな折、その後継者の妻はうつ病に倒れました。
それから間もなく、お子様は、イジメられるなどの具体的な理由が見つからないにもかかわらず、不登校になってしまいました。
一体この家庭で何が起こったのでしょうか?

 

相談者である後継者は、会社での親との確執で自分の精神が不安定になり、それが家庭の人間にも伝播したと考えていたようです。
私は少し具体的に状況を伺ってみました。
というのも、うつ病っていろんなパターンはあれど、そこそこ長いストレスの蓄積があるから怒ることじゃないかと私は考えていたからです。旦那が親子の確執をおこしてすぐにその妻がうつ病というのもなんか不自然だな、と感じたのです。(私は精神科医ではないのでこの判断が正しいかどうかはわかりません)

 

まず、先代である父は、仕事一筋の人です。家庭に愛情がないわけではないですが、その子どもである後継者にはその愛情を十分実感できなかったようです。
子供のころはいつも父は仕事で家にいないし、母親はそんな父のサポートでいつもつかれていたといいます。
特に後継者が小さかったころは、先代である親と母親がお金のことで言い合いをしていたシーンを見たことがあるそうです。
このとき後継者は、好き勝手やって家庭を顧みない(ように見えた)父の犠牲に自分と母親がなっていたと感じていたそうです。

そこで後継者自身の行動パターンや考え方をいろいろ聞いていくと、なるほど、と思いました。
実は彼も「仕事で疲れて帰ってきたときに妻と話すことが煩わしい」という思いを持っているようで、これってお父様と同じことを後継者が家庭内でやってるんじゃないか、という風に考えました。
それを指摘すると彼はしばらく考えてこういいました。
「たしかに、そうかもしれません…」
さらに聞いていくと、奥様の立ち位置が、お母さまとすごくそっくりで、お母さまがお父様に言えなかった愚痴をその後継者が聞いていたわけですが、今の奥様の愚痴とバッチリかぶってしまうそうです。
両親と同じパターンを彼は、自分の家庭内でも展開しているのです。

そのことに気付いた相談者は、自分がいつも同じパターンの人間関係に振り回されてきたことを次々と思いだし始めました。
過去を振り返り、あの時も、この時も、このパターンだったんだ!と。

そして父に対する嫌悪感は、自分が持っている物への嫌悪感を投影していたようです。

 

まずは自分が父のコピーを演じようと頑張ってきたことに今気づいたわけです。
じつはこのパターンを知ることで、また同じパターンに陥りそうになると自分で気づくことができるようになります。
そうすれば、その際にいつもと違う行動パターンを選ぶだけです。
そうすることで、父のふるまいが気にならなくなる可能性は非常に高いと思います。

親子の確執は、意見の食い違いというより、自分の嫌な部分を親に見ているからだと私は考えています。
嫌で拒否をする前提があるから、その合理的な理由をつけるために違う経営方針を打ち出しているケースが非常に多いのではないかと思っています。
世間一般で言われている事と、順序が逆なのではないでしょうか。

 

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