多くの後継者(先代の子ども)は仕事に対してはまじめです。
勉強熱心ですし、同じ目線で見たときに一生懸命頑張っているわけですが、少し見方を変えたときにある問題を持っているケースがあります。それは、社内における公私混同です。
自分は大丈夫……と思う方が圧倒的多数だとは思いますが、そういう人こそ「気づいていない」というリスクがあります。念のため、姿勢を確認したほうがいいかもしれません。
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・自分は会社の後継者なのだから当然
・休みも返上して働いているのだからこの程度認められていいはず
・先代である親が何も言わないから大丈夫
・仕方がないのだから誰に気を使う必要なんてない
こういった言葉を心の中で呟いたことはないでしょうか?私はあります。
たとえば、私用で会社を離れるとき。
子供の運動会を見に行くなんかの時。
先代を含めた家族でのイベントの時。
体調不良時の医者の通院。
そんな時、従業員がいつも通り働いているにもかかわらず、自分は後継者だから、専務だから当然というそぶりで仕事を離れる。
これは一般の従業員なら、有休をとるとかして行うプライベートな用事です。
体調が悪ければ、仕事を終わってから医者に行くとか、半休を使って医者に行くとか、そんなことをするわけです。
しかし、後継者はフラッと就業時間内に会社を出てしまう。
あるいは用事も言わずに職場を離れることがあったり、帰社時間を明確にしないまま会社を後にすることがあったりはしないでしょうか。
これ、一般の従業員からすると、ちょっとうざいです。
私の経験をお話しすると、こういった行動に罪悪感はほとんどなくて、若干の後ろめたさはないわけではありませんでしたが、それを振り切って普通にやってました。いろんな会社のルールも、自分なら破っていいという感じになる。だって、自分は特別なんだから、と。
後継者によっては、後継者なんて思い役割を果たしているんだから、これぐらいの自由はあってもいいじゃないか、とか、先代は気ままにやっているのだから自分だっていいじゃないか、と思うかもしれません。しかし、従業員にとって先代に対してはその立場を認める側面とあきらめの入り混じった複雑な感情とはいえ、その現実を受け止めようとします。ところが後継者に対しては、「なぜ、お前まで?」と思っていることが多いと思われます。まさに親の威光を借りているようにしか見えません。
さらにいうと、後継者はどんな人もこの状態に陥りやすいとは言えますが、最も危険なのが、兄弟で会社に入っている場合の末っ子の人間です。この立場の人は実はどちらかで、うまく従業員の中に入り込んで彼らと理想的なコミュニケーションをとっている場合か、全く従業員から信用されておらず、さらには本人も空気を全く読めない人ということで社内では非常に難しい立場に立っている場合があります。多くの場合は、親は末っ子にはあまりそういったことを伝えられないので、次第に大きな問題に発生することがあります。
こういった状況については、まずは自分で勝手に自分は特別だとは思いこまないところから始める必要があるように思います。そのうえで従業員との関係性をしっかりと見直し、自分としては会社のルールをそれなりに守る。もちろん、役員になっている場合は一般の従業員とは違い、時間単位の労働ではないことは十分承知しています。しかしそれを従業員に理解してもらおうというのはなかなかに難しい話だと思います。論理的な問題ではなく、感情的な話ですから。
感情的な話ですから、感情的に対処すれば実はこの問題は解決します。まず、後継者として社員になにかしらGIVEをするということが大事だと思います。GIVEといってもおこずかいをあげるとか、給与を上げるとかいう意味ではなく、彼らの成長に寄与するように寄り添うとか、彼らに共感するとか、そんな心情的な寄り添いがあるだけで評価は一変する可能性があります。そういった心の交流の上に、後継者が日々いろんなことを我慢せざるを得ない環境にあることを見れば、従業員からのねぎらいの言葉も出てくるのではないかと思います。そうなれば、会社の未来に明るい光が差し込むように思うのですがいかがでしょうか。
同じテーマを動画でも取り上げてみました。良かったらどうぞ。
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