親の会社に入社してはじめの5年に後継者がやっておきたい事②人心掌握編

実は、新入社員には、新入社員にしかできないことがあります。
後継者が親の会社に入社したならば、その時期だからこそできることがあるのではないかと思います。
というのも、周囲の人間にとって、社長の息子や娘というのは普通の新入社員とは明らかに接し方が違うと思うのですが、はじめのぎこちなさの期間を過ぎれば比較的フランクに接することができる時期というのはあるのではないかと思います。後継者がどんどん出世すると、周囲の社員も少し身構える部分がありますが、まだひよっこのうちは比較的安心してコミュニケーションを取れる傾向があると思います。

その時期に大事なのは、あまりに普通すぎるアドバイスですが、周囲の人たちをしっかりと尊重する事かと思います。
というのも私たちは立場上、1年、2年も経験を積めば、たいていのことはできるような錯覚に陥ります。すると、先輩のことがやけにもたもたしているように感じられたり、会社全体のことを考えたときに、「もっと考えろよ」なんて思ったりすることも多いと思います。完全に周囲の人に同調せよとは言いませんが、この時点で上から目線な物言いは気をつけたほうがいいのではないかと思います。

 

 

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頑張りすぎた後継者は孤立しがち

周囲に自分と同じことを求めてはいけない

後継者が親の会社に入ると、その年齢や経験にもよりますが、後継者に取り入ろうとする人がいたり、逆にお手並み拝見とばかりに遠巻きに観察している人がいたり、早めに潰そうとおもうのかやたらと干渉してきたりする人がいます。もうこの時点でウンザリすることもありますが、これは言ってみれば「転校生」のようなものです。

実は私は小学生のころ、2回転校を経験しています。新しいクラスでは、やたらと親切な子がいたり、やたらとライバル心を見せる子がいたり、無関心を装う子がいたり、まあいろんな反応があるものです。どうしても一定の形が出来上がった集団にあらたな異質な構成員が加わると、少なからず組織全体がざわつくものです。

私たちは、そのざわつきを「自分が社長の子どもだから」という文脈で意識することが多いのですが、可能であればもう少しフラットにとらえるほうがいいでしょう。そうしないと、何か都合が悪いことはすべて「自分が社長の子どもだから」という意味付けに逃げ込んでしまいます。

さて、そんな状況の中で、後継者は自分の責任を感じているはずです。将来この会社を背負わなければならないので、もっと実力をつけて、もっと社員をまとめ上げて、もっと勢いのある組織にしなければ、なんて力みまくります。けどよく考えてみてください。転校生がいきなり「俺がリーダーだ!これからこのクラスのルールは俺が作る」なんて態度を取り始めたら、あんまりいい結果にはつながらないような気がしませんか?実は後継者は勉強熱心です。勉強熱心はいい事なのですが、その自分の基準を他人にも「これぐらいやって当たり前」と強要しがちです。そうすると周囲の人は面白くない。

後継者が社員に上を目指してほしいという思いはわかりますが、物ごとには順序があります。まずは、他の社員が後継者を認める状況を作る必要があります。

別に一番になる必要はない

そういうと、自分が社内での業績トップにならなければ、と考えがちです。けど、業績トップに躍り出ることと、社員の信頼を得ることは別物です。トップの人間が嫌な奴で、「あんな奴の下にはつきたくない」という話はけっこうある話だと思います。実力はあるに越したことはないですが、それで人がついてくるわけではないのです。とくに、会社組織の中では社員の基本的スタンスは、自分の報酬と日々の生活や仕事が安心してできる状態を望んでいるのが一般的です。そのために会社の業績が良いに越したことはないですが、基本的にいくら会社が良くなっても給料が上がらなければ、社員はさほど喜ばないのが一般的です。

すこし極端な言い方をしましたが、後継者が望んでいる事と同じことをすべての社員が望んでいるわけではない、という前提を理解しておいたほうが後々、いろんなことの理解が早くなると思います。

基本的に人が一番関心を持つのは自分の事です。多くの場合先代のマネジメントは個人主義というか、個人の能力を評価するという前提で動いていたのではないかと思います。一方、傾向として後継者の方はチームプレイを重視する方が多いように思います。個人主義の限界を感じていて、チームとして強い力を発揮できれば、ということを考えているのではないでしょうか。もしそうだとすると、大事なのはコミュニケーションだと思います。まだ自分が平社員で、後輩という比較的弱い立場にいるときに、ぜひ多くの社員さんの本音を引き出してみてください。これから出世してからは聞くことができない話が今なら聞き出すことができるかもしれません。

自分が飛び出そうとすると、組織は反発を始めがちですが、みんなと足並みをそろえることをはじめのうちは考えておくとよいかもしれません。

話を聞こう!

最大の関心ごとは自分

この時期に会社の組織の中でできること。それは上から目線で周囲の人を鼓舞しようとか、教えよとか、自分のような思いに至らせようということではなく、先輩たちの話を素直に聞くことから始まると思います。これは仕事の進め方はもちろんですが、会社の方針や愚痴も含めて、ただ来て受け止めるということでひとまずはOKです。よくやってしまうのが、社員の愚痴を聞いたとき、「イヤそうはいっても、社長はこう考えてると思うよ」と社員を説得するという行為。もちろん黙ってはおれないこともたくさんあるとは思うのですが、早い段階ではあえて自分の意見を相手に押し付けるよりは、まずは聞いて受け止めることを意識したほうが良いと思います。そうやって、話を聞いて、聞いて、聞いて、聴いたうえで、ある程度信頼関係ができた時点で、少しずつ自分の意見を伝えるようにするのが良いのではないかと思います。その場合も、「自分が正しい」というスタンスでの物言いではなく、「自分はこう思う」という自分の個人的な意見というニュアンスで伝えたほうが無難でしょう。

そうするとよくわかるのですが、相手は反論してきます。「いやいや、そうはいっても」と。それぐらい人は頑固に自分の意見に凝り固まっていることがほとんどです。将来はそういった人をマネジメントしていくということをそんなコミュニケーションから学ぶことができるでしょう。人は説得してもなかなか意見を変えないと思います。それを学ぶことができれば価値ある時間だと思います。

説得しても動かないとなると、相手の感情を動かすことが必要になってきます。で、そういった感情動かしポイントはどこにあるのか、というのを今ならまさに一人一人との対話の中で学んでいけるといいのではないかと思います。そのことはいずれ、後継者の方々の力になってくれるはずです。

結論は、平社員の内に徹底的に、他の社員の話を聞いてください、ということです。
是非意識してみてください。きっと時間の経過とともにこの時間の大事さを身に染みるように感じられるのではないかと思います。

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