後継者

同族企業のヘタレ二代目が物事を継続させるために気を付けてること

「よくやるよなぁ」
「マメだよなぁ」
最近、そういわれることがあります。

きっと、毎日のようにブログを更新し、
動画をアップし、
Facebookにシェアする。

そんな行動を見てそうおっしゃっていただけるんだと思います。
ただ、正直申し上げますと、私は飽き性です。
三日坊主どころか、一日続けるのも危ういタイプの人間です。
「継続」と「根性」が私の中でのNGワードでした(^^;

そんな私が、なぜ毎日ブログを更新できるのでしょうか?

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「決心」しない

ストイックさとは無縁の人

時に私をストイックな人と勘違いしている人がいらっしゃるようです。
しかし、残念ながら(?)そうではありません。
ダメな自分を証明するのも気がひけますが、本当の私はこんな人間です。

・小学生時代、そろばん、公文式、すべて中途半端で辞めた。
・高校時代、バレー部に入っていましたが1年の秋、寒々としたグラウンドで練習するのが嫌で退部を決めた。
・就職して、飛び込み営業が嫌で公園で昼寝の日々(帰るとワイシャツから蟻がでてきたものです。)
・「やるぞ!」とどんなに心燃やしても、一晩寝たら翌朝は”平常心”で目覚める。
・ランニングや筋トレは、3か月以上続いたためしがない。

他にもいろいろありますが、悲しくなってくるのでこれぐらいにしておきます(苦笑)

ただひたすら継続する・・・そういうことと無縁な私が、なぜかブログや動画を毎日アップしています。
それには、それなりに工夫はあるんです。

続ける事にモチベーションは必要ない

物事をそれなりに継続させるためには、「モチベーションを持続させなくてはならない」的話があります。
ご覧の通り、私にはモチベーションという言葉は無縁。
それでもできてしまうのはなぜでしょうか。

実は、ここに、世間の常識に誤解があったのだと思っています。
決心や根性やモチベーションがある事と、物事を続けることとは全く無関係だと信じています。
毎日の歯磨きをすることや、お風呂に入ることにモチベーションを燃やす人はいません。
それでも、無理なく誰もが続けているわけです。

モチベーションはあったほうがいいけど、必須条件ではありません。

決心がデメリットとなるとき

実は、「明日から毎日やるぞ!」と決心してしまうと、それがむしろ継続を邪魔することがあります。
やる→やらねばならぬ、という事で”強制”になってしまいます。
それはそのまま、心理的な抵抗となり、やりたくない、という気持ちを引き起こします。

だから、大げさに、「やるぞ!」と決めるよりも「試しにやってみるか」と軽やかに始めるのがコツです。
続くかどうかはわからないけど、まずはやってみよう。
そこからスタートするのが、私にとっては続けやすい形です。
出来るかどうかはわからないけど、心配はしない。
出来なければ、それはそれでいいじゃないか、とゆるゆるで始めてしまいます。

たとえば、このブログですが、やるぞ!と決心してしまうと大変です。
たんなる、日記では終わらせたくない、それなりに価値ある情報を伝えたい、というこだわりはあります。
そんな事を毎日続けるとなったら、気が遠くなってしまいます。
今日書くことはあったけど、明日は書けるだろうか?明後日は・・・?と未来の心配をしてしまい、動けなくなってしまいます。
しかも、書けなければ罪悪感が残ります。
これ、継続するうえでは最悪の心理状態です。

逆に、とりあえず今日かけたからOK。
明日には明日の風が吹く。
それくらい軽く考えつつ、意識は翌日のネタ探し。
これぐらいがちょうどいいのではないかと思います。

仕組みを作る

意志の力に頼らない

もともと私はルーズな人間です。
ですから、自分の意志の力を信用していません。
そんな私にできる事は、
決まった時間に、決まった場所で、作業に取り掛かる、という事だけは決めておく。
書けても書けなくてもいいので、朝会社に来て、ブラウザを立ち上げるとブログの管理画面からアクセス解析を見る。
昨日のアクセスに一喜一憂する。
アクセスが増えていたら嬉しくて、書く。
アクセスが減っていたら悲しいから、書く。

管理画面を開いても一向にかけない日もあります。
そんな日は、とりあえずしばらくうなってみて、ダメなら又にしよう、とブラウザを閉じる。
そんなときも、たいていは夕方にはネタが浮かんだりします。
浮かばなくても、罪悪感は持たないようにします。

「書く」という結果にフォーカスするとしんどいのですが、「書く姿勢になる」という行動ならだれでもできます。

時間と場所を用意する

これはとても大事なことですが、時間と場所は必須です。
「朝一番に、会社でやる」
とかですね。

出来れば、「やり忘れない」ような仕掛けがあるとベストです。
たとえば、私が社内で継続的にやりたいことがあれば、必ず朝礼を活用します。
社内では、毎朝朝礼をすることだけは習慣化されていますから、そこに何かしら組み込みます。

また、会議も、月に1回とかでは忘れたり、やるのが億劫になります。
だから毎週水曜日と決めています。

他の工夫として、継続したい習慣に取り掛かる合図を決めます。
たとえば、会社に着いたらすぐとか、○時の時報を聞いた瞬間、社員が出社してすぐ、朝礼の後すぐ・・・など。
こうやってやる「場面」だけを習慣化しておけば、中身は都度変更も可能です。

やるまでのステップを簡略化する

割と重要なことに、その作業に取り掛かるまでのステップを簡略化するというのは非常に有効です。
たとえば、毎日ブログを更新するなら、ブラウザを立ち上げたらホーム画面がすぐにブログの管理画面だったりするとリンクを開く手間が省けます。
やろうとすることに必要な道具をひとまとめにしておくと、すぐにその作業にかかれます。

継続することが難しい事に対しては、小さなワンステップさえも障壁になります。
出来る限り小さなステップで、作業に取り掛かれるよう気を付けています。

完璧を求めない

「とりあえずやってみる」と書きましたが、動画などはまさにそうです。
オープニングタイトルを作るとか、編集するとかいう工夫もやれないことはありません。
しかし、ささっと10分程度で録画して、アップする。
使う道具はiPadのみ。

こうすればいい、ああすればいい、という意見もいただきますが、まずはやり続ける事が優先事項です。
その場でできる改善(話し方など)は行いますが、動画投稿に10分以上かける気はないので、原稿も書かず一発どりです。

しかし、やっているとだんだんと気になる部分は出てくるものです。
そういった小さな変更点は、見えない部分で少しずつ手を加えています。

これは毎日、先代が退社するタイミングを合図に、道具をもってこもります(笑)

反応を見る

Facebookへのアップ

動画やブログをアップすると、即座にFacebookやTwitterにリンクを貼ります。
これのおかげで、アクセスが増える、という側面もありますが反応を見るためです。
単純に「いいね!」が押されると嬉しいですし、コメントも有難いものです。

実はブログに関しては、アクセスの内SNSのリンクからはさほど多くはありません。
それでも、リアルタイムで反応を頂けるSNSの存在は、やり続ける原動力になることは間違いありません。
やったらすぐに反応がある。
これは続けるためにはとても大事なことだと思います。

逆に、リアルの世界で何かを続けるのが困難な原因の一つに、効果がすぐには見えない点があると思います。
効果を測定する工夫をすれば、続けやすくなることは間違いないと思います。
人は、即座にフィードバックを得る事ができると、動機付けになるもののようです。

その行動の目的を意識する

これは意外と重要ですが、今やっている事がどんな結果につながるか、何を実現するためにやっているかを常に意識することが必要です。
ブログをやって、アクセスを増やし、メルマガ登録者を増やし、その先に期待できる結果は何があるのか。
やってるときはそれを忘れがちになります。

モチベーションは必要ない、という話先にしておりそれと矛盾してますが、結果は大事です。
整理していうと、やり始めるのにモチベーションは不要であり、邪魔になることもあります。
しかし、中だるみの時には、結果と行動をつなげる意識は必要となることがあります。
やっている事が、その結果につながることを信じることでやりきれる部分はあります。

ダイエットなんてまさにそうですよね。
やり始めて体重が落ちない時期がある。
そんな時に、投げ出すか、そのやり方で大丈夫だからとやりきるか。
ここで結果の違いが出てきます。

もちろん信じるだけでなく、疑って改善することも大事ですから、改善しながらやり続ける、という感じでしょうか。

無理をしない

・・・ということで、ストイックさとは程遠い私の物事の継続の仕方をご紹介しました。

といっても、未だ続けられないことはたくさんある(というより続けられない事の方が多い)のが現状です。
とはいえ、たまたま続いている事を観察していると、無理をせず気軽にやっているのが現実だと思います。

そして、私自身に適用しているこの事を、社内の組織にも適用しています。
特に、社内で何かを継続させるときは、フィードバックをリアルタイムでどう返せるかがポイントではないかと思います。
そんな部分を工夫してみると、あるいは上手くいくこともあるかもしれません。

 

基本、無理せず、小さなことを積み重ねる。
一つの事が出来たら、次に一つ追加する。
そんな感じが意外と確実なのではないでしょうか。

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