毎日親の顔色を見ながらびくびくしている後継者の方へ

親の会社に勤めている後継者の方の相談を伺うと、一定の数でこんな状況を吐露いただくことがあります。
「親が突然に機嫌が悪くなる」
その理由がある程度見当がつけばまだいいのですが、なんで怒っているのかがよくわからないことも多いようです。
その感情を時には後継者にぶつけられたりすることもあって、落ち着いて仕事なんてできない、というのです。

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怒る親と怒られる子ども

StockSnapによるPixabayからの画像

親子で作りあげるプログラム

人間関係というのは、コンピュータープログラムに似ています。
たとえば、Aさんが怒り出すと、そのAさんを見てイライラしたBさんが怒り出す。
怒りの対象は何なのかはよくわからないのですが、誰かにむしゃくしゃした気持ちをぶつけないと気が済まない。
こういう時に怒りをぶつけられる対象となるのはたいていその場で立場の弱い人間です。

ここで怒りをぶつけられた人間は、自分が悪いからAさんは怒ったんだと思うわけです。
すると、Aさんが怒るたびに自分は何か悪いことをしたに違いない、Aさんの気に障ることをしたに違いない、とオロオロします。
ここに一つのプログラムが出来上がります。
Aさんの機嫌が悪くなると、自分を責める。
これがパターン化されてきます。

そして親子経営の場合よくあるのは、ここでいうAさんは親である先代経営者であり、その怒りを受けるのは後継者であることが多いということです。

後継者は本当に悪いのか?

こういった関係が出来上がっているとき、親が怒ると後継者はびくびくします。けど、親が怒ることのすべては、後継者の問題なのでしょうか。
冷静に考えると、たまたま顧客とのやり取りがうまくいかなかったとか、後継者とは全く関係のないことで親が怒っているだけなのに、そんな事さえも後継者は自分の成果も、とドキドキします。このとき、みぞおちあたりの部分がぎゅっと締め付けられるような気持ちの悪い感覚を感じる事でしょう。

こういうシーンに至ると、恐らく後継者の方は脳内で検索をかけることになると思います。
「自分は何をしたんだろう?」あるいは、「自分は何をできなかったんだろう?」といった検索キーワードです。
そこで検索結果に表示されるものは人それぞれかもしれませんが、実はそれは後継者にとっての最大のコンプレックスであることが多いと思います。
たとえば、お金に絡む問題であれば、自分が会社に利益を生み出す仕事をできていないというコンプレックスかもしれませんし、
人に関する問題であれば、自分のリーダーシップに対するコンプレックスかもしれません。
後継者としては、ここを乗り越える必要がある、というシグナルではあるので気を付けたほうがいいでしょう。

ただ、稼げない自分に対するコンプレックスを真正面からとらえると結構きついものがあります。
まずは稼げないと価値がないという思い込みを払しょくすることで肩の力が抜けて、自分の能力を発揮できることがあります。
自分はできない人だという思い込みがある可能性が高いので、まずは自分はできるという自信を取り戻す、自分の得意分野で能力を試してみる、ということを検討してみてほしいと思います。

親を変えることはできない

往々にしてこういった状況に陥ると、「親を黙らせたい」と思うことが多いようです。
しかし、言うまでもなく、親もまたちょっとのことで怒りをあらわにするというプログラムが脳内にインストールされている状況です。自分で変えたい!と強く思い、変えようとしない限りは親は変わりません。考え方を変えるような仕掛けはできても、本質的な性格に近い部分を外からの力で変えようというのは非常に難しいことです。
しかし、簡単な方法があります。
それは、親がカリカリ怒っていても気にしない自分になればいいわけです。

親が怒っていることに対して強く反応するのは、
親が怒る → 自分が至らない(コンプレックス部分を攻撃されてると感じる) → 精神的にキツイ
というプログラムが自分の中に発動するからです。自分には関係のないことで一人カリカリ怒っている、という風に受け止めることができれば、不快ではあるもののそこそこやり過ごすことは可能です。

悪感情も味わってみる

Benjamin BalazsによるPixabayからの画像

嫌な思いも慣れてくる・・・?

親がイライラすると、自分が胸やみぞおちを締め付けられるような不快な思いをする。
確かにこれは嫌な感じなんですが、ふと立ち止まって考えてみると、その嫌な感情そのものが悪い影響を現実に及ぼすわけではない、という考え方もできます。
もう少し具体的にお話ししますと、たとえば、人前で何かを発表する機会があって、緊張してしまっている状態としましょう。あまり気持ちのいい状態ではないわけですが、その状態その物が現実に悪い影響を及ぼすわけではないのではないでしょうか、ということです。
「ああ、緊張してるな、自分」とそれを認めれば、緊張自体は悪いことではないわけです。

だから、一つ提案したいのは、親がカリカリ怒っている状況に接した時、それを見て自分が何かしらの気持ち悪い反応をしているならば、その反応をしっかりと受け止めてみてはいかがでしょうか。
「ああ、なんかみぞおちのあたりがキュッと押さえつけられているような圧迫感を感じるな」
こういうことを感じ、そんなじょうたいにいるな、と自分を俯瞰する感じで見るだけで随分と印象が変わってきます。感情に溺れることがなくなります。

感情的な反応を現実的な努力に

「親がいつも怒っていていやだ」という感情的な反応は、その先がありません。
だから、怒っている原因を想像し、その原因を何とかしようとすると、自分の最大のコンプレックスにたどり着く。
そりゃあ、そのコンプレックスを何とか出来れば世話はないよ、って話ですね。そうやって思考はグルグル回って、終わりがありません。最終的に自分に解決策が見いだせないから、「親が悪い」という風な結論をいったん出すと、もうその考えが中心になってしまい、いつしか「親を何とかしたい」という思いだけが脳内に残ったりします。
しかしこの思考は代替何かしらのしこりを残しがちです。

一つ考えたいのは、コンプレックスの先には、「〇〇できない自分は価値がない」という思いがあるということ。
特に後継者にありがちな思考パターンは、自分の弱い部分にスポットを当てて何とか克服しなければならない、という強い思いに背中を押されているケースが多いと思います。しかし誰かの比較でいいとか悪いとかという価値観はいったん脇に押しやって、自分自身が価値のある存在であるとすればどんな形でその価値を活かすことができるかを考えてみると、コンプレックスは些細なものであったり、案外今まで考えていたことと別の方法で乗り越えられる可能性だってあると思います。

とにもかくにも、じたばたと悪あがき(笑)をたくさんすることでそのきっかけをつかみやすくなると思うのですが、コンプレックスを感じつつもいろんな活動を積極的にやってみると、気が付けばコンプレックスが些細なことだったと後になってわかることもあるようです。だから今はぜひ、たくさん悪あがきをしてください。大量な行動を行うことで、一本の糸を見つけられる可能性が高まります。

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