悩んでいる選択をひとりで解決する方法

色んな跡継ぎ・後継者の方とお話ししていると、わりとみなさん似たようなことで悩んでおられたりします。
たとえば、親の会社、辞めるか辞めないか。
社内での自己主張、するか、しないか。
親との議論、積極的にやるか、やらないか。
誰かのアドバイス、もとめるか、求めないか。
そもそも親の会社を、継ぐか、継がないか。

こういった二者択一のとき、第三者は的確にあなたの意図を見抜くはずです。
なぜならば、本当はどうすればいいかを、自分は知っていて、そのことが言葉尻に現れるからです。

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「でも」をなくせばたいてい悩まない

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選択肢から自分の考えを選択する方法

Aでもない、Bでもない。
かといってCでもない。
そんな時、よくあると思います。

何かそこそこ高価なものを買う時だったり、誰も知り合いのいない場所にセミナーを受けに行くときもそうだったり、異性に告白するかしないかという話まで。
まあ私たちは、日々、選択の連続です。
そして人はたいてい、「間違い」を侵したくないので、それなりにいろんな要素を検討します。

Aを選ぶメリットは・・・
けどこんなデメリットもあって・・・
Bの場合だと・・・
ただBの場合もデメリットはこんな感じで・・・

永遠にグルグル回ることってないでしょうか。私はしょっちゅうあります。
ただそれが、たとえばランチのメニューだったり、ネクタイの選択だったり、失敗しても被害の少ないものならいいでしょう。
しかし、人生の大きな選択肢を前にしたとき、どうすればいいのでしょう。

最も多いのは「選ばない」という選択

こういった場合に、最も多いパターンが「何も選ばない」という選択です。手っ取り早く言えば、「時間切れ」です。期限のある選択ばかりではないでしょうが、ずるずると選ぶことができずに、気が付けば結論が出ていたり、だんだんと選択肢が一つずつ消えて行ったり、もうどうにでもなれ!と選んでみたり。
悩んで、悩んで、悩んだ挙句、現実に流されるか、結局はエイヤ!で決めてしまう。これがおそらく最も多いパターンじゃないかと思うのです。うんうん、と激しくうなずく経験があったとしたら、「どうせエイヤ!できめるなら、はじめからエイヤ!で決めちゃえばいいんじゃないですか?」と冷静な自分は言います。けど、なかなかできないのですね。なぜかというと、もう少し待てば、自分が正しい選択ができる決定的な証拠のようなものが出てくるかもしれない、と思うからじゃないでしょうか。

ただ悲しいかな、そんなものが出てくる確率はそんなに高くなくて、逆にそんなものが出ても、「もう少し確実な証拠が欲しい」と結局時間切れになることも多いのではないでしょうか。

そして、何も選ばないまま時に身を任せてくと、大抵一番無難な、一番変化の少ない選択肢に落ち着きがちです。「ああ、失敗した!」と思わない代わりに、劇的に良くもならない。まあ、頭を抱えて悩むほどの変化は訪れないということが多いのではないでしょうか。もし人生が、思い通りにいかない、自分の描いた成功に近づけない、という思いがあるとしたら、こういった「時間切れ選択法」をとっている可能性が高いのではないでしょうか。

他人のアドバイスは耳に入らない

こういった選択を行う人は、大抵何人かにアドバイスを求めるものです。しかし不思議なことに、大抵こういう場合、人から受けたアドバイスは素直に受け入れられないものです。「ためになりました。ちょっとあなたの意見を含めて考えてみます」とその場で決めないことがほとんどです。逆に言うと、この状態に陥った人は、恐らく誰からのアドバイスも、素直に実行することはありません。

それはなぜかというと、こんな仮説が成り立つのではないかと思っています。「その人は、すでに自分なりの答えを持っている」ということです。

自分の潜在意識化では、すでに答えが出ているのだけど、それに誰かにGOサインを出してほしい。だから何人にも相談するけど、誰のアドバイスも聞かないのです。ここで、自分の無意識の決断より他人の意見を重視する、という思いを持っているなら、「でも」は禁止する以外ありません。自分が尊敬する誰かの言葉は絶対受け入れる、という思いをもって受けるアドバイスでなければたぶん意味はない。そう思うのですが、安心してください(?)。わたしも、わかっててそういうことをやっているときがあります。まあ、それを人生の寄り道と考えるならそれもアリですが、素早く決断を下したいなら、「でも」を禁止するか、次に案内する方法を試してみるのが一番だと思います。

他人のアドバイスが耳に入らない人

T GrandによるPixabayからの画像

自分では知らない結論

さて、他人のアドバイスを聞き入れられない人は、たいてい、すでに自分の心の奥底で結論を出しています。例えばよくある相談ですが、「親の会社を辞めたいのですが、〇〇もあって、××な事情もあって辞められないんですがどうすればいいですか」ということがあります。これを読んでどう思われますか?実はもう結論が出ているのです。彼は「親の会社を辞めるか辞めないかを迷っている」ような気持ちになってるようですが、結論はこの文章に書いています。彼の意志は「会社を辞めたい」のです。それが結論です。本能的には「会社を辞めたい」と言ってるけど、理性が「〇〇もあって、××な事情もあるから推し留まれよ」というわけです。

ここで質問者は、きっと私に「理性による反論をすべて解決する方法」を求めて相談に来られるんだと思います。しかし、これらの理由を論理的に破壊しても、やっぱり新たな「問題点」を創り出してきます。実はここから先は覚悟の問題じゃないかと思っています。辞めたいというのが心の叫び。だけど、ここでやめたら色んな反発もあるし、自分の評価に対する良くない声も聞こえるだろうし、罪悪感もある。そのデメリットをかぶるのが怖いから、躊躇しているんじゃないかと思います。だから、逡巡してしまうんですね。「辞めたいのに辞められない」と。

怖いんでしょ、なんていわれるとついつい否定したくもなるかもしれませんが、まずは自分のなかにそういう気持ちがある事をしっかりと受け止めることが大事じゃないかと私は思います。今から考えると、私も親の会社辞めたいなーと思っていた時期が長かったのですが、私も辞める事に対する恐怖に勝てなかったからずるずると親の会社で働いていたわけです。怖いことを恥じる必要はありません。むしろ今までは自分の大切な感情を無視してきたでしょうから、せっかくの機会に「ああ、自分は怖いから決断できないんだ」とその状況を受け止めてみてください。そういった自己理解を深めていくと、もしかしたらそもそも、辞める辞めないだけの選択肢とは違う世界が見えることだってあるかもしれません。

自分の本音を知る方法

先ほどのように、「辞めたいけどやめられない」という相談者の本心は、「辞めたい」というところにあったという話がありましたが、その本心を知るにはどうすればいいのでしょうか。実は、自分の心理は自分を巧妙にだまそうとします。先ほどの相談事例のケースでも、私がそのことを指摘するまで、自分は「辞めたい」という気持ちの前提がある事に気付かなかったのです。それほどの自分の本心はわかりにくいのですが、一つの方法としておススメなのは、誰か信頼できる人に相談するつもりで、

●メール(あるいは)手紙を書いてみる
●相談内容を自分で語って録音してみる

というのがおすすめです。

もちろんその相談のレターは実際に送る必要はありません。だから、丁寧に文章を何度も推敲するというより、思いのままに書く方がいいと思います。その方が本音が出やすくなります。
そしてそれを何度も何度も繰り返し読む(録音の場合は聞く)ことで、自分がすでに結論を出している前提で話していることに気付くことがあるはずです。だいたいよくあるパターンは、「〇〇したいけど、××の事情があってできない」というもの。そして××の事情というのはたいてい、割り切って割り切れないものではないはずです。私がよく耳にするのは親子経営で言えば「親がかわいそう」とか「社員がいやがる」とかいう他人に責任転嫁するパターンです。他人の心配をしているようなもっともらしい理由をつけて「できない」というのですが、それはあくまで言い訳。自分がその人たちから非難されるのが怖い、ということなのです。

最終結論はその怖いことを遠ざけて、現状維持でも私はいいと思っています。それはそれで意義があって、「自分は非難されるのが怖いから今のままでいる」という風に自分の責任において決めたことになるからです。当然結果も変わるはずです。そしてそれは一つの成長でもあります。今まで他人のせいで今の位置に甘んじていると思い込まされていたことに対し、自分が怖いからこういう行動で止まっていることを知るからです。自分の痛みに触れるツラい作業ではありますが、とても大事なことだと思っています。

 

 

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