後継者の目的が「親の事業を継ぐこと」だったらつまらない?

人間って、何のために生きているのでしょう?
いえ、こんな小難しい問答を投げかけて、物事をややこしくしたいわけではありません。
実は私は、仕事もうまくいかず、親との関係もうまくいかなかったとき、ふとそんなことを考えたのです。

会社に行って、決まった仕事をして、うちに帰って寝る。
そんな日々の繰り返しに、自分は何をやっているのだろうと思ったものです。
しかも、入社当初はそれなりに夢もありましたが、入社して10年もするとだんだん自分が何をやりたいのかもわからない状況。
当時を振り返ると、死んだ魚の眼をしてたんじゃないかと思います。

しかし、ある時気づいたのは、親の事業を継ぐという自分のゴールに問題があるんじゃないかという事です。

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親子の事業承継に正解はあるのか?

評価されにくい跡継ぎの苦悩

まず、親の会社を継ぐ跡継ぎとしてのゴールはどこにあるでしょうか?
言葉にする人は少ないですが、恐らく、次世代の会社の経営者として認められることじゃないかと思います。
その時の状態はどうかというと、例えば会社の規模が倍近くなっているとか、唸るような利益があるとか、いう感じでしょうか。
残念なことに、「対前年比20%アップ」ぐらいだと、後継者の能力は認められることはないことが多い。
親の威光でこうなってる、くらいの評価でしょう。
後継者が認められるには、それこそ会社の様子が目に見てハッキリわかるぐらいの変化がないと難しい。
しかし、そんな大きな変化を社内で起こそうとすると、いろんな圧力がかかります。
後継者としては、打つ手がなくなってしまいます。

事業承継の成功の形

後継者として私たちが目指すのは、会社の発展です。
そのことが、後継者が跡継ぎとして認められるわかりやすいゴールだからです。
そしてそれは例えば豆腐屋を引き継いだ後継者としては、その会社をレストランにしようとすれば周囲から抵抗を受けます。
そんな「変態」を画策して失敗すれば、私達はバカ息子、バカ娘の烙印を押されます。
豆腐屋をレストランにかえて、売上げを倍くらいにして初めて、「あの会社の跡継ぎはよくやったな」と言われます。

つまり、会社の跡継ぎというのは、今の努力を認められることはめったにありません。
それなりの大きな成果を出すまでは、後継者というのは悶々とせざるを得ない環境にあるのかもしれません。

世間の評価に合わせる苦痛

ここで振り返ってみてください。
私達、親の会社を継ぐ後継者にとって、誰かの称賛を受けたいなら「世間の評価に合わせた行動」が必要となります。
世間的に認められる努力を要するわけです。
そのうえで、会社を劇的に成長させなければならない。
これは相当な矛盾になるように思います。

たいてい、会社が劇的に業績を伸ばすのは、ライバルの追随を許さないいわば非常識な戦略を取った時です。
なのに、常識的な方法をつかって、会社を劇的に成長させるなんて、相当なムチャ振りです。
ラットレースを勝ち抜くには、体力勝負しかない。
好きで好きでたまらない仕事ならいいのですが、そうでなければ疲弊してしまいます。
後継者の置かれた環境は、そんな中にあるのではないでしょうか。

自分はどう生きたいのか?

仕事選びは生き様選び

最近はともかく、私の若いころは、一つの会社に就職すれば、そこに骨をうずめる覚悟をもって就職しました。
これが、親の会社であればなおさらでしょう。
となると、たとえば、朝9時から夕方5時までとしても一日の大半を会社で過ごすことになります。
ある時期ぼんやり考えたのは、家族より長い時間を同僚と過ごしているかもしれません。

それってつまり、単なるお金を得る手段というより、人生の非常に大きな部分と言えそうです。
その時間が充実したものならいいのですが、ただツラいだけの時間だとすれば、こんな不幸はありません。

今、すごい勢いで伸びているビデオ通信システムの会社ZOOMの創業者、エリック・ヤン氏は人生の目的をこう語っています。

人生の目的とは幸福を追求すること

実は私も、セミナーでよくこのことをお伝えしています。

では、人生の大半の時間を傾ける仕事の時間が、幸福を追求する時間となっているのでしょうか?

幸福とは?

では幸福とは何でしょう。
私は夢中になれることに没頭している時間だと思っています。
もしそれが正しいとすると、仕事の時間の中で大事なのは「自分が没頭できる状態かどうか」という事ではないでしょうか。

しかし、そういうときっと「没頭できることといわれても・・・」という方は多いのではないかと思います。
それは、仕事はお金を得るためにだったり、親の期待に応えるためにだったり、仕方なくやるもの、という思い込みがあるのかもしれません。
まあ心理学的にも、お金をもらう行為イコール(いやな)仕事という回路があっという間にできることがわかっていますから無理もありません。

だから本当はいったん収入と切り離して、何をやりたいのかを広く考えてみることが大事かもしれません。
何をやっているとき夢中になれるか、を振り返ってみます。
思い当たるものがなければ、いろんなことに手を出してみる必要があるかもしれません。

いつもと同じことを繰り返す日々というのは、考えようによっては最も幸福から遠ざかる行為なのかもしれません。

確かにハレーションは起こるかもしれません。
それが、仕方なくやることか、やりたくてやるのかで、推進力はずいぶん変わるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。

つまり、やらされ仕事はつまらない

まとめるとすると、後継者って「やらされ仕事」になってるんじゃないかと思うんです。
なぜそういう傾向があるかというと、そもそもスタートが「なんとなく」っていう人多いんじゃないでしょうか。
親の会社を継ぎたくて継ぎたくてしょうがない!と熱く語る人って、あんまり耳にしませんし、そういう人はたぶん悩まない。
多くの人は、なんとなく親を喜ばせたいし、他にやることもないから跡継ぎとなるという人は多いと思います。
そして、他にやることもないというのは実は自分をそう思い込ませているだけで、自分のなかに必ず何かやりたいことが眠ってるはずです。

もちろん、それを探すことで親の会社から飛び出す人もいるかもしれません。
ただ、そういった「自分が夢中になれる事」を上手く使って会社を変革したり、伸ばしたりすることができる場合もあると思います。
そういったところは、まずは制限を設けずいろんな可能性を考えて行けばいいと思います。

最後に言いたいことは恐らく、皆さんにとって「親の会社を継ぐ」というのが人生の最終目標ではないと思うのです。
仕事を通じて、自分の幸せを追求するのが皆さんの目的です。
そこで、皆さんにとっての幸せが何かを探求するよう意識してみてください。
そうすると、ものの見え方が変わってくるかもしれません。

 

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Arek SochaによるPixabayからの画像

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