後継者の生き方

実は、ある経営コンサルタントのセミナーで、こんな質問をしたことがあります。
「自分の使命のようなものは、どうすればわかりますか?」
なんか危ない奴ですよね(苦笑)

私なりには、その方に質問したのはちゃんとした理由があります。
また、なぜ「自分の使命」とかいう変なことを言いだしたかという事にも理由があります。
その発端は、後継者として親の会社に勤め始め、何もかもがうまくいかなくなった時にあります。

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子供のころからぼんやりと、自分は親の仕事を継ぐものだと思っていました。
そして親の会社に就職してそうそう、仕事でつまずきました。
営業会社なのに、営業がうまくできないのです。
飛び込み営業の毎日なのに、もう見ず知らずのお客様のところに訪問するのがツラくなったのです。
そこからさらに、人と会うことが全て億劫になってきました。

やらなきゃいけないことは沢山あるのに、身体が動かない。
営業としてのはじめの一歩なのに、訪問先のドアの前に立つと、固まってしまうようになったのです。

 

やらなきゃいけないのに、できない。
そういうつらい毎日の中で、何か打開策はないかと考えたり調べたりしていました。
その時にふと目についたのが、「死を覚悟するような過酷な山に登るアルピニスト」のドラマでした。
きっとこの人は、その仕事が「天職」なんだろうな。
自分の人生をかけての「使命」が山にのぼる事なんだろう。
だから恐怖を乗り越えられるんじゃないか、と思ったわけです。

じゃあ、自分の天職とか使命とかってなんだろう?と思い始めました。
いろんなワークを試しましたけど、イマイチピンとこない。
そこで、「生き方」的な本を出版されていたコンサルタントの方のセミナーに会いに行き、
終了後、いきなりそんな質問をぶつけたわけです。

さすがに噴き出すとかはなかったですが、そのコンサルタントの方、かなり困っていたように思います。

その後、仕事のほうも順調とはいかないまでも、それなりに前向きに・・・というか現実と折り合いをつけながらやってきました。
それでも自分の使命とか、転職とかはよくわかりません。
ただ、ふつふつと大きくなるのは、父が始めたこの仕事は、自分がやりたいことではない、という思い。
そこでふと思いついて、「この仕事を世の中からなくす」という事を自分のミッションにしました。
親の仕事は保険の仕事なので、保険が必要のない世の中を作ろう、という旗を自分のなかに掲げたのです。

それがいい方向に動いたか?といえばそれほどでもありません。

 

しかし、つい先日、面白い「答え」にたどり着きました。
ある本によると、人間の生きる目的は誰しも同じ。
それは、一番いい形の自分自身であること。
なんだそうです。

それはたぶん、
・我慢して仕方なく何かをするとか
・嫌な状況になるのを避け、行動を恐れから選択するとか、
・周囲に合わせて生きるとか
という事とは違うんじゃないかと思います。

少しきつい言葉を使うと、後継者ってなんだかあきらめの境地に立っている人がけっこういます。
自分の立場はこうなんだから、仕方ないんだ、と。
それは言ってみれば、「仕方ないと言い聞かせながら生きる自分」が心地よいのかもしれません。
誰かと衝突する可能性を避けて我慢するということに安全を感じているんじゃないでしょうか。

衝突することと、
自分を抑え込むこと、
を天秤にかけて判断してるわけですね。

けどふと考えてみると、自分を抑え込むことでけっこう損してるわけです。
ずっと、もっている「満たされない想い」は実は、誰かが自分を認めてくれる以前に自分が自分をないがしろにしているから感じる感情なのかもしれません。
それが、人や立場を優先させて、自分の主張をしない、という行動パターンなのです。

 

さて、後継者というのは、「親の会社を継ぐべき」というフィルターをもって大人になっています。
それをはねのけろというつもりもないし、受け入れろ、というつもりもありません。
一旦そういうフィルターをどけて考えたとき、「一番いい自分自身」であるために必要なのはどんなシチュエーションでしょうか。
たぶんなんですが、ほとんどの人にとって、それその物はどうでもいい事じゃないか、と最近思います。
親の会社を継いでも自分らしくいられるし、そうでなくても自分らしくいられる。
ただ、それなりに取り巻く環境の調整は必要なことが多いと思うので、しんどいな、と思うことはあるとは思います。

それでも、きっと「一番いい自分自身」を生きるって、すごくすっきりしてるんじゃないかと思います。
そこを目指す一歩を踏み出し始めると、いろんなものが違う風に見えてくるんじゃないでしょうか。
もし後継者があきらめの境地にいるとしたら、ぜひ、未来の夢について語り合いたいものです。

 

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KangDooHoによるPixabayからの画像

 

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