2つの選択肢があるとき、どちらを選んでもしっくりこないことはよくあります。
論理的に検討はするのだけど、どちらもメリットもあればデメリットもある。
「決定的な違いがあればいいのに」と思いつつ決断を保留する。
誰しも経験があることではないでしょうか。
こういう損得で選択を決断しようとすると、たいていは「失敗した」と後悔することになります。
なぜならば・・・
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家業を継ぐか継がないか。
親を経営者に持つ子供が持ちがちな悩みです。
なんとなく状況からすれば、継ぐのが普通のようにも思えてくる。
メリットは何だろう?と考えてみる。
親子だし、まあリストラとかはないかもしれない。
無理な転勤とかもたぶんないだろう。
一応経営者候補だし、収入はそこそこもらえるかもしれない。
小さな会社とは言え社長候補。それなりに誇れるキャリアかもしれない。
これだけメリットを数え上げてみても、どこかしっくりこない。
じゃあ、継がないことで得られる恩恵って何だろう?と考えてみる。
家族関係がない分、スッキリする。
会社を選ぶことで、それなりにうまく波に乗れるかもしれない。
自分の好きな商品を扱っている会社を選べそう。
サラリーマンだし安定してるだろう。
そこそこの身分でもあるだろうし。
まあ、こんなことを並べあげても、だいたい結論は出ません。
リストラはない親の会社と、安定していそうな一般企業。
強制的な転勤のない親の会社と、業種を選べる一般企業。
経営者という立場になるであろう親の会社と、そこそこ名前の通った一般企業。
まあ、どちらも自分の欲求を別の形で満たしてくれるわけです。
逆にデメリットを上げてみても同じことが起こると思います。
同種の嫌な部分を別の形で持っているのが、両者の違い。
結局、どっちを選んでも、幸せかもしれないし、不幸せかもしれない。
論理的には判断できないことがほとんどです。
いえ、判断できることなら、そもそも悩んでいるわけがありません。
つまり、優劣はつけられない選択肢なわけです。
すると、あっちがいいかも・・・
いやいやこっちかな。
それでもこっちはこんなデメリットもあるから、
やっぱりあっちか。
結局結論は出ることなく、タイムオーバー。
しょうがないから、手っ取り早い方法に落ち着いてしまうのがよくあるパターン。
この悩みは、「損得勘定」で判断しようとするから起こることです。
どっちにいっても、損でもあるし、得でもある。
だから、別のモノサシが必要になってくるわけです。
たとえば、U理論という考え方では、「自分が何者であるか」をもとに考えることが重要と説いています。
それはどういうことかというと、自分の本心はどんな未来を望んでおり、どんな形でその未来とかかわろうとしているかと言い換えられるかもしれません。
ひとつ例を挙げてお話ししましょう。
会社にはミッションとか、経営理念といったものがあります。
これを公式化すると、こんな感じになるといいます。
「私たちは[価値提供]によって[市場]における、[問題を取り除きます/生活向上させます]」
どんな価値を提供することによって、どんな社会をつくるか?ということが会社の在り方を示すということです。
これは個人においても同様で、何によって、どんな状態になろうとしているのか?ということを考える必要があります。
ここでいう「何によって」というのはあなた自身の個性、経験、能力、興味関心の対象と言えるでしょう。
どんな状態というのは自分自身の状態のみならず、その周辺にどんな影響を及ぼしたいかを考えてみます。
若い時期にこういったことを考えるのは難しいかもしれません。
しかし、ぼんやりと「誰かの役に立ちたい」という思いを持っている若者は多いように思います。
その「誰か」とはだれなのか、「役に立つ」とは具体的にどういうことなのか。
こういうことを考えながら、そこに近づくためには何を選べばいいかを考えていく必要がありそうです。
決して簡単ではないでしょうが、チャレンジしてみてください。
自分は世の中にどんな影響を与えたいかを明確にすることを。
そうやって選んだ選択肢は、たとえ苦しくとも、間違いだったとは思えないでしょう。
損得勘定で選べば、「損した」と思った時点でその選択は失敗。
しかも、かなり高い確率で損をするようになっているのです。
しかし、損得ではなく自分のミッションで選べば、損のしようもありません。
そんな自分との対話の時間、ぜひ設けてみてください。
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