私が跡継ぎのための本を書いた理由

親の会社を継ぐというと、目的は一見、明確になっているように見えます。
行き先がはっきりしているのに、なぜか親子で確執が起こる。
そんな状況をいろいろと見ていると、何かがおかしい、そう感じ始めました。
会社を継がせようと言いつつ、実は継がせたくはないんじゃないか、と。

世の中では一方的に後継者が悪者にされがちでした。
確かに後継者は未熟ではあるかもしれませんが、未熟なことは罪ではありません。
親子の事業承継に関する「常識」はどうも、何かが間違っているのではないか。
そんな事を感じ始めたのが、本書を書くきっかけでした。

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私のブログや本を読んだ方の声の中で最も多いものは、
・まるで監視カメラで自分たちの様子を観察されていたかのような感覚を感じる
・なぜ自分たち親子の状況がこれほどまでにリアルに表現されているのだろう?
・ここに書いてあることが今まさに起こっている!
といった驚きです。

それは何を意味するかというと、どこの家族経営においても、同じことが起こっている、という事です。

一方で、私自身、自分で書いているような出来事に接して、息苦しい思いを経験してきています。
そこで、じゃあそれを打開する方法はあるのか?と参考になりそうな本やセミナーを探した時期がありました。
見つかったのは…

・事業承継の税金に関する本やセミナー(圧倒的に多い!)
・えらいベテラン経営者による道徳的な本やセミナー(後継者の自信をますます喪失させる!?)
・耐え抜いた後継者の自伝的内容(こんな苦労してまでなぜ継がなきゃならない?と益々暗い気持ちに)
・学者による過去の事業承継の学術的分析(即使えるないようとはいえない・・・)
・やたらと前向きすぎる体験談(マネできねー)

という内容のもの。
今大変な思いをしている跡継ぎが、どうふるまえばいいかを適切に指導してくれる本やセミナーとは出会うことができませんでした。

実は、こういった「後継者独特の悩み」にフォーカスする前は、まずは自分がビジネスパースンとして成長する必要がある、と思っていました。
そりゃあ、社会人として未熟な自分ですから、それは間違いではなかったと思います。
けど、いくら勉強しても、それを活かすことができない後継者はけっこう多いのです。

ある後継ぎさんはこんなことを言ってました。
「自分が学んだことを試そうと、親に相談すると”お前はキ〇ガイか!?”と言われました」
ある後継者は、会社をこんな風にしたい、というと、
身体的な暴力を振るわれた、と言っていました。

なかなか強烈ですね。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

一般的なビジネススキルを活かそうにも、それができない環境があることに気付くわけです。
そしてやっぱり、親との関係を何とかしなきゃいかんな、という結論に至るわけです。
そこで、跡継ぎ向けの情報を探すけど、まったくない。

「親との話し合いをしっかりしよう。以上」

って、こんなネタで本を書くなよ!と思うわけです。
それでも素直な跡継ぎは、「そうだそうだ、ちゃんと話し合わなきゃ」と思って実行してみる。
しかし、話し合いはたいてい無茶苦茶な形で終わって、自己嫌悪に陥る。
その繰り返しじゃないですか?

 

たとえば、いい大学を行きたいなら
「毎日、朝から晩まで勉強せよ」
なんていうことは誰でも言えます。

けど出来ないから、困ってる人がほとんどだし、
それで成果が出ないから、困るわけじゃないですか。

その肝心な部分を解決せずして、「勉強したらいい大学に行ける」といっても何の価値もないと思います。
世の事業承継本の多くに、私はそんな憤りを感じたわけです。
「話し合えば何とかなる」といったって、話し合いが成立しないのですから。

そういった状況に対して、それなりの解決策を提示するには、何が起こっているかを解き明かす必要がありました。
そこでわかったことは、言葉を選ばずに言うと、親は会社の存続が最も大事な関心ごとではない、という事です。
だから、会社のためのことを後継者がいくら頑張っても、親は喜びません。
むしろ、自分がその場からはじかれる恐怖感を抱くことになってしまうのです。

そんなカラクリと解き明かし、対応策を示すことが一定程度できた。
そう思ったからこそ、「親の会社を継ぐ技術」を上梓しました。

良かったら、参考にしてみてください。

 

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