嫌いなことは本当に嫌いなのか? ~跡継ぎ・後継者・二代目社長の苦手と嫌い

跡継ぎ・後継者・二代目社長に限った話ではないのですが、私たちにはいろんなものを拒絶していたりします。
あるいは、自分の事を甲だと言った思い込みを持っていたりします。

たとえば……
・自分はインドア派だ or 自分はアウトドア派で常に外に出ていないと居心地が悪い
・自分はスポーツが嫌い or 自分は体を動かすことができないとストレスがたまる
・自分は無口だ or 自分は常に話していないと落ち着かない
などなど。

実はこれ、思い込みであることも多く、そのばあい、その思い込みを取り払うことで新たな世界が見えてくることもあるように思います。
私の体験を参考にしながら考えてみたいと思います。

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苦手と嫌いは別物

苦手だから嫌いだと思っていること

たとえば、私の場合、運動は全く駄目なタイプです。
小さいころからかけっこではいい成績が取れたことはなく、小学生の50m走、大きくなってからの100m走、そしてマラソンも、ビリから数えて何番目くらいの成績です。走る事に限らずスポーツ全般ダメダメで、何一つ得意なものは思いつきません。だからいつしか、「自分はスポーツが苦手だし、キライ」という風に思い込んでしまいました。しかし、たとえばボールで遊んでいると、けっこう楽しかったりします。走るのだって、そんなに走れないけど、走った後はそれなりに気持ちいい。この時にふと思ったのです。私はスポーツが苦手なのは事実かもしれないけど、嫌いという訳でもないのかもしれない、ということ。けどとくに学生時代は、競わされる文化があったり(運動会やスポーツ大会)、友人との差に晒される機会も多いので、だれかとスポーツをすることが苦痛になったのだと思います。足を引っ張る事に対する罪悪感を感じたくないから、そもそもスポーツをする機会を避けていきます。次第に、苦手だけど好き、という気持ちを忘れ去り、苦手だしキライになってしまう。そんなことがあるのではないでしょうか。

人前で話すことも同じ

もう一つ、私自身の中での苦手意識は人前で話すことでした。思い起こせば小学校時代の国語の授業の中で行われた3分間スピーチ。いつもコミュニケーションをとっているクラスメート40名の前。知らない人でもないのでそこまで緊張することもないはずなんですが、足は震え、手もブルブル。顔は紅潮し、息も早く、心臓のドキドキが普通にしていて感じられるくらいの緊張度合いです。その結果は惨憺たるもので、そもそも3分も話せません。一応練習はしてきたものの、まったくその成果は発揮できず。いつも私は友人が人前でスラスラ話をするのがうらやましく思っていましたが、自分はまったくできないことに劣等感を感じずにはいられません。そして私は人前で話すことも、苦手だしキライ、と思い込みました。けど、今、決して話すのが上手とは思いませんが、好きであることは間違いない。苦手だけど好き、というのはあり得る話なんだ、と自分の考えが整理できる逸話の一つでした。

思い込みを抜けた先にある事

私の苦手の原因は「不器用さ」?

さて、ここからは私に限った話なのかもしれませんが、大人になってふりかえった時、私の「苦手」はじつは、苦手だというよりも不器用さが原因だったように思います。どれもこれも「やりこんでいけば、少なくとも人並みにできるようになった」というのが現実のように思います。私の場合、かつては「自分は天才肌で、初めてやることはそこそこ上手にできるけど、それ以上上達しない」と思っていました。なぜこんな思い込みをしたのかわからないのですが、現実はどちらかというと、「初めてやることはまったくへたくそなんだけど、そこそこ練習することでそれなりにできるようになる」タイプのようだというのをなんと、40歳過ぎて気が付いたのです。衝撃でした。

そこでふりかえってみれば、人前で話すのは確かに苦手ですが、仕事上そういった機会が避けられないとなると、数をこなすほどに少しはましになっていきました。もしかしたら、スポーツも恥をかくことを気にせずやり続けたら、少しは上達したかもしれません。そもそも自分は「はじめは上手にはできないけど、練習さえすればそこそこできるようになる」人だと知っていれば、もう少しいろんなことにチャレンジできたかもしれません。スポーツ全般を「苦手」として逃げてきたことは、ちょっとした損失なのかもしれないな、と今感じています。

ちょっと大げさな話に聞こえるかもしれませんが、「自分は〇〇は苦手」「自分は〇〇が嫌い」と言っていたことがまったく逆で、「〇〇するのが大好き!」となったら、人生が変わります。決して誇張している話ではないと思うのです。人間嫌いでずっとひきこもりに近かった人が、今やすごい人脈を作り上げていたり、仕事が嫌で嫌でしょうがなく、ずさんな仕事ばかりしていた人が、楽しそうにバリバリ働いていたり。人は恐ろしいほど変化する可能性を秘めているように思います。

跡継ぎ・後継者・二代目社長としての「思い込み」

跡継ぎ・後継者・二代目社長の方は、親の会社に入って10年もたつと、会社を辞めたくなるケースがけっこうあるようです。その理由として、仕事が合わないとか、経営者という立場が合わないとか、責任を負うのがしんどいとか、社内の人間関係とか、先代との確執とか、いろんなものがないまぜになっているのではないでしょうか。その時に、私たちは、跡継ぎ・後継者・二代目社長としてのいろんな思い込みを持っているように思うのです。たとえば、跡継ぎ・後継者・二代目社長は社長として完璧で、強い人間でなければならないという思い込み。仕事上のスキルについても、最低これぐらいは……なんていう思い込みのハードルを上げて、苦しんでいる人もいるかもしれません。

跡継ぎ・後継者・二代目社長という立場の人は、どうしても周囲からの目を強く意識します。すると、そこで起こした小さな失敗だったり、自分が思ったほどの成長ができていないと感じる出来事だった理、あるべき姿とのギャップを感じたとき、どうしても「嫌い」という思いが先行するように思います。そして私たちはしばしば、嫌いが苦手に変わります。本当はじっくり取り組めばできること、あるいは始めたばかりは人より下手だったとしても、それなりに訓練になれば人並み以上にできることも、キライ→苦手という反応を起こして前に進めなくなることがけっこうあるのではないでしょうか。

会社を辞めたくなった時、嫌いと苦手を区別してみるというのが一つの心を緩めるコツかもしれません。苦手でないことが自分なりに納得できれば、嫌いが好きに変わることもあるんじゃないかと思います。そうすると、跡継ぎ・後継者・二代目社長はより充実したものになるような気もします。

簡単な図解をすると、跡継ぎ・後継者・二代目社長は家業について、経営者という生き方について、「嫌いで、苦手」という状態を、いきなり「好きで、得意」と思う方向を目指しがちです。

しかし、あれもこれも、というのはなかなか難しいものです。
そこで、実は「嫌いと思っていたけど、本当は好きだったのかも」という感覚があると、グッと楽になるんじゃないかと思います。人は何かをすることを「嫌い」になるとき、どちらかというと感性として好き嫌いというより、「自分は人よりうまくできるか、できないか」というものの味方をして、人以上にうまくできない時「嫌い」と判断し、それを遠ざけることが多いのではないかと思うのです。もしそうだとしたら、本当は個人的な感覚としては好きでも嫌いでもないけど、人と比べて上手くできない(恥をかくのが嫌)だから嫌いという強がりでそのことを遠ざけている可能性はあるように思います。私がスポーツを「嫌い」というのはまさにそのパターン。

だとしたら、とにかく嫌いという感情が本当かどうかを見定め、「案外好きかも」なんて言う糸口が見えるとこんな風に好きで得意になる可能性が見えてくるかもしれません。

そもそも創業社長なども、自分の仕事をはじめから「好きで得意」と思っていたわけではないと思います。出来るようになったから好きになったとか、好きだからできるようになったということがけっこうあるんじゃないかと思います。のぼるルートはどちらからでもいいと思いますが、「嫌いで苦手」という思い込みが本当なのかどうかは内省し、検証する必要はあるのかもしれません。

 

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2021年6月29日18時スタート(約一時間の予定)

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