後継者は居場所を作ればほとんどのことは解決する(1)なぜ居場所がなくなるのか?

長期の休みがあって、それが空けた日には新しい人生のスタートとしたい。
そう考えている後継者は多いと思います。
五月病と呼ぶのかはともかくとして、会社に行きたくないとか、
仕事のことを考えると気が重いとか、
そんな後継者は少なからずいるんじゃないかと思います。

なぜそうなるかと言えば、会社に自分の本当に意味での居場所がないからではないでしょうか。
今回は、なぜ自分の居場所がなくなるのかを考えてみたいと思います。

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新人時代は夢を描いていたものの……

八方ふさがり

親の会社を継ぐために、入社する。
初めのうちは誰しも、そこそこ夢を持っていると思います。
しかし、その夢は打ち砕かれて、現実に直面する。

たとえば、やりたいことが出来なかったり、
自分の思いに賛同してくれる人がいなかったり、
誰もついてくる人がいなかったり。

一方、社内外を通じて、本音で語れる人は一人もいない。
家に帰ったって、仕事上の本音なんて語れない。

素の自分を受け入れられる場所がもうないんですね。

後継者は恐れられる存在?

そうなる理由はいくつかあります。
一つは、そもそも社長(親)の子供だから。
大物の子供なのですから、他の普通の人と同じ扱いはしないでしょう。

もう一つは、後継者は社内の安全を脅かすから。
本人は意識していなくても、会社のいろんなことを変えていくのが後継者。
小さいものから大きいものまで、変化は起こりますが社員にとってはそれは恐怖。
社員は後継者を仲間外れにしているわけではなく、後継者の次の行動に恐れているんです。

自分のゆとりをなくして、社員のゆとりを奪う

焦る後継者

自分的にはなんだかわからないけど、社員とは壁を感じてしまう。
一方で、会社としての、というか後継者としてのやるべき仕事はあるわけです。
会社を伸ばすとかいうミッションにどう対処していくかを考えたとき、後継者はまさに孤軍奮闘状態になりがちです。

思ったほど社員は協力してくれなかったり、親は批判的だったり。
あ、自分には味方が一人もいない……。
そんな風に思い始めたりはしないでしょうか?
私はありました(苦笑)

ああ、なんで俺ばっかり。
ああ、なんでこんな損な役回りなんだ。
ああ、嫌なことを仕方なくやってるのになんだよ、この仕打ちは。

という感じ。
そんな仲頑張ろうと思えば思うほど、社員がついてこない。
そして焦るわけです。
会社の業績も上げられず、リーダーシップも発揮できず、豊かにもなれない俺。
やばくね?という感じですね。

焦った時の力技

ああ、ヤバいなぁとなってくると、力技に出がちです。
何とか社員を動かしたい。
なんとかオヤジを動かしたい。
何とか世間を動かしたい。

そうやって、ゴリゴリに周囲に圧力をかけるんですが、
圧力はかければかけるほど、戻す力も大きい。
ゴムボールをつぶそうとしたら、同じだけの力でゴムボールは膨らもうと反発します。
人間関係も同じで、押せば押すだけ、強い反発が出るものです。
最悪、会社の分裂。
そこまでいかなくとも、殺伐とした雰囲気が漂ってるかもしれません。

そういう時に後継者は「もっと和気あいあいとした会社にしたい」ということが多い。
社員にしてみれば、「何言ってんの?」という感じになっていることもあるようです。

人を信じずして自分は信じられない?

余計な世話焼き

たとえば、何かをやる前にやたらと口出されたら、嫌なんじゃないかと思います。
あと、何かと心配されるのもうっとおしい。
子どもにとって親がウザく感じるのは、そういった心配やら干渉が原因じゃないかと思います。
それを後継者も、社員にやりがちです。

けど、心配っていうのは「信頼していない」証です。
もちろん、世の中にはその人の能力では避けられない不幸なんかもあります。
それを含めて、人は信頼されたいと思うものじゃないかな、と思います。
アイツなら乗り越えられる。
そう思っていてほしいんだと思います。
そしてそれを何も言わず見守っていてほしいんですね。

不信の無限ループ

後継者は、社員を信頼していないことが多い。
だからあれこれ口を出したくなるし、安心して見守っていられない。
その割には、自分がはっきり言わないことを相手に期待していたりします。
自分が言わずとも、察してくれるはずだ、と。

そもそもこういったコミュニケーションの問題が、後継者を孤独にしていることはありそうです。

信頼していないから、社員の失敗は自分に降りかかる災厄だと思ってしまう。
だからそれを防止するために、社員に不安定なことや、チャレンジをさせない。
だから社員は成長しない。
そして、成長しない社員を見て後継者はイライラ……

文字にするとバカバカしい話なんですが、リアルにこういうループを繰り返していること、けっこうあります。

つまり、「相手を受け入れていない」ということ

ここで一旦結論めいた話をしましょう。
社員との間に大きな溝を感じている後継者がいるとしたら、その後継者はたぶん社員を受け入れていないんです。
社員を受け入れるというのは、信頼し、任せ、結果について上司としての責任を負うこと。
物腰柔らかな人が多い後継者ですから、見かけ上「社員を受け入れているふり」をするのは上手です。
けどたぶん、社員の意見を本気で受け止めていないひとが、孤独を感じている人です。
居場所がないと感じている人の特徴です。

相手に受け入れられず、居場所がない後継者は、
自分が周囲を受け入れていないから孤独なのです。
つまり、自分でその状況を創り出しています。

だとすれば、そこから抜けるのもそんなに難しくはありません。
そして、その方法については次回以降お話ししていきたいと思います。

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pixel2013によるPixabayからの画像

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