跡継ぎとして家業を継ぐに際して、
自信がないとか、
自分には能力がないとか、
資質がないとか、
そういうことをおっしゃる方は、かなり多いです。
なぜそう思うかと言えば、いろんな理由がありますが、
大きな理由の一つに「みんながそういうから」というのはないでしょうか?
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック
Contents
マスコミは「盛り上がる」話しか取り上げない
「野次馬」の言うことを信用してはいけない
事故や事件が起こると、そこに野次馬が集まってきます。
最近では、その様子をスマホで録画して、SNSにアップするために事件や事故に首を突っ込む人も多いようです。
私もそんな野次馬根性がある人間の一人です(苦笑)
野次馬とは、
自分に関係ないことを、
面白半分にはやし立てる人
を言います。
ここ、重要なのでもう一度言います。
野次馬とは、
自分に関係ないことを、
面白半分にはやし立てる人
を言います。
何が言いたいか、というと、野次馬の言うことに根拠はないのです。
マスコミのスキルは野次馬根性
ところで、マスコミというのは社会で非常に大きな力を持っています。
永年、自浄作用の発揮できなかった企業や業界が、マスコミが問題を暴き、たきつけることで企業や業界が変わることがあります。
マスコミが火をつければ、国が動くこともあります。
銀行が取り付け騒ぎでつぶれることもあるし、人の命が奪われたり、戦争が始まったりもします。
こういった強大な力を発揮するためには、
大いなる野次馬根性を発揮し、常に人の耳目を集める工夫が必要です。
つまり、「うまくいっている事」はほとんど報道されないし、人の心がざわつくような事件事故ほど大きく取り上げられます。
そこで重要なのは、ストーリーです。
たんに、「Aという会社の業績が悪化している」というより、「Aという会社の御曹司が、使えない奴だったから会社はこんなに状況が悪くなった」というストーリーのほうがよりインパクトがあります。
特に、会社ん経営者の御曹司というと、「能力がなくてもお金持ち」「いけ好かないきざな奴」「苦労を知らないお坊ちゃん育ち」みたいなイメージがすでに作り上げられています。
庶民から見たらちょっと嫌な奴(そもそもこのイメージが作られたものではあるのですが)が、やっぱり駄目な奴で会社をつぶしたとなれば、「ざまーみろ」的な共感を得やすいわけです。
おかげで新聞や雑誌は売れるし、世間は騒ぎます。
マスコミは自分(視聴者)に関係ない事を、面白半分にはやし立てる天才です。
さらに言うなら、まったく関係ないことを、視聴者の感情に訴えかける天才です。
だから視聴者は、会ったこともない人の不倫に激怒し、話したこともない芸能人の子育てを激しくののしり、名前と顔くらいしか知らない人の私生活に口を出すようになります。
跡継ぎは洗脳されている!?
少し話がそれましたので、本筋の話に戻します。
ハッキリ言って、跡継ぎが会社の経営や仕事に対して能力が足りないとか、資質がないというのはつくられたイメージです。
考えても見てください。
親の会社を普通に継いで普通に経営している後継者は、何のニュースにもなりません。
当たり前すぎて、野次馬根性を刺激しないからです。
つまり、私たちはうまくいっている会社の継承を知る機会をほとんど持つことができません。
一方で、うまくいかない事例は、全国を駆け巡るニュースとなり、それを見せられるたび、
「自分は大丈夫だろうか?」と不安に陥れられるのです。
そして、そういったネガティブキャンペーンは、後継者が直接洗脳されているわけではありません。
跡継ぎの親であったり、古参の社員がそういったニュースに洗脳されているのです。
そんな色眼鏡で跡継ぎを見ているから、跡継ぎとしてはそういう自分に対する負の感情から逃れられなくなりがちです。
才能は使い方次第
押しが強ければ経営者として有能なのか?
私が知る人で、やたらと押しの強い経営者がいます。
単なる鬼軍曹かと思いきや、厳しさの裏に非常に強い愛情を感じられる人です。
だから、社内外に、彼のファンは多い。
では、彼は経営者として有能なのでしょうか。
答えはNOです。
押しが強いとか、情熱的とか、いろんな資質はあると思います。
それはうまく進みたい方向と合えば、たしかに有能という評価を受けられるかもしれません。
しかし私の知る限り、その会社は多くの闇を抱えています。
社員がいつかないのです。
離職率が高く、残った社員はその経営者のYESマン。
つまり、その会社には次の担い手が育ちません。
一見、大いなる能力を発揮しているかのように見える人も、経営者として有能か?ととわれれば、
そうかもしれないし、そうでないかもしれない、としか言えません。
何が大事かより、持っているものを活かす工夫
いかにもカリスマ経営者っぽい資質も、会社の成長をストップさせる力になることがあります。
特に、強いリーダーシップを発揮する人ほど、社員をYESマン化させてしまい、その人をワンマン社長化させてしまいます。
そうなると、組織全体を見るとあまりよろしくない。
強いリーダーシップ、カリスマ、確信、自信、これらは経営者として欠かすことのできない資質と考えられているのではないかと思います。
しかしそれは、シーンによっては会社を破滅に追い込みかねない資質でもあります。
逆に言えば、リーダーシップは弱く、カリスマ性もなく、常に不安、自信もない人が経営者としてふさわしくないかと言えばそうとも言えないと思います。
常に、自分の進む道に疑問を持つことで、常に内省的な慎重な判断が可能となることもあります。
自信がないから社員に意見を求めるし、そうすることで社員との信頼関係は強くなる。
どっちのタイプも否定するつもりはありません。
生まれ持ったものや、これまでに獲得したものを、すぐに変えることは難しい。
ならば、それをどういうシーンでどう活かすかを考えるのが、もっとも成功への近道と思うのですがいかがでしょうか。
持っていないものにあこがれてはいけない
人は、自分がもっていないものを渇望する習性があります。
繊細な人は豪胆な人にあこがれるし、その逆もしかり。
その気持ちはわかるのですが、たいていあこがれるのは正反対のところにあるものなので無理して獲得しようとしてもうまくいかないことが多いのではないでしょうか。
かりに、繊細な人が豪胆なふりをしたって、しんどいだけなんです。
そして周囲の人にもなぜかばれてしまうんですね。
「あの人、無理してるなぁ」って。
だったら素直に、自分の良さを活かせる方法を考えたほうがいいわけです。
それを先代からはばまれたりすることは、会ったりはするようですが、そこは別のテクニック(?)が必要になります。
ただ今回お伝えしたいのは、しょうもない野次馬根性に負けるな!ってことです。
彼らの言葉や考え、ものの見方には、何の根拠もありません。
彼らが自分のことをどう評価しようと、自分は自分です。
経営に不可欠な資質などありません。
たんに、自分の強みを活かせる人といかせない人がいるだけです。
そこだけ意識すれば、何とかなるものではないかと思っています。
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック