後継者

恐れから行動するか?喜びのために行動するか?

人が行動するきっかけは、基本的に以下のいずれかの動機がかかわっているといいます。

  • 痛みや苦しみから逃げるための行動
  • 快を求めてする行動

このことは、多くの書籍にも取り上げられているので、ご存知の方も多いでしょう。
しかし、この考え方、実は想像以上に深いのです。

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快を求めて行動しているはずが・・・?

その目標は本当か?

人の行動の根本にあるのは、痛みから逃げるということと、快を求めるということ。
この「快」というのはどういうものでしょうか。
例えば、

  • 営業目標を達成して表彰されたい
  • 会社の業績を上げて収入を上げたい
  • いい暮らしをしたい
  • 立派な家を買いたい

といったものが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。
これは本当に、快を求めた行動でしょうか。

例えば、営業目標を達成する、という思い。
これは一見、達成した時の自分を思い浮かべて、そのシーンに酔いしれ、こうなればいいな…そう思っているのかもしれません。
だから、「快」を求める行動、と考えられるかもしれません。

しかし、もう少し突っ込んで考えてみましょう。
まず、自分がハッピーな状態になるために、営業目標の達成という手段である必要があるのでしょうか?
人から認められ、ハッピーになるにはほかの方法がいくつもあるはずです。大好きな絵を描いて認められる、音楽活動で認められる、ボランティアで認められる・・・
方法は限りがありません。

なのに、営業目標達成という具体的な手段をイメージしています。そんな自分に今一度、問いかけてみてほしいのです。
「自分が達成したいのは、本当に営業目標なのか?」と。

別の場所に見つける目標

何が言いたいかというと、
あなたが今与えられた社会的な立場や、会社における立場が、
あなたにそう言わせているのではないか?ということなのです。
もし、仕事せずとも、会社を継がずとも、お金がなくても、家がなくても、あなたがハッピーになれるとしたら、どんなことでができるでしょうか?
本当の意味での目標(例えば、自分が果たすべき使命)は、現実世界のしがらみから離れたところにある可能性がある、ということです。

もちろん、あなたが今認識している、営業目標を達成する、ということを当面の目標として掲げることは悪い事ではありません。
とはいえ、もし、その奥にある本当の思いが早い段階で明確になれば、あなたのやる気は高く維持できる可能性があるのではないでしょうか。

やらされ仕事ではないけれど

冒頭で、人は「快」をもとめるか、「痛み」から逃げるという動機から行動する、といいました。
この両者のうち、実際に強い力を持つのは、痛みから逃げる行為です。
脳科学的には、生物としての生存本能と関連付けて考えられているそうです。
つまり、本能。
私たちは、本能的に「痛み」そして「恐れ」から逃げるようにプログラムされている生き物です。

そして「痛み」や「恐れ」は私たちの心の中に巧妙に隠れています。
私たちが子供のころ、自由だった赤ん坊の時代から、言葉を発し、歩き始めるころから私たちは社会的な教育を受けます。
「あれをやってはいけない」「これは人の迷惑になるからダメ」「夜は早く寝なさい」「勉強を頑張りなさい」
などなど。

こういった教育の中で、何度も叱られ、痛みを感じる都度、
「同じ痛みを味わいたくない」という思いが芽生えます。
つまり、私たちは、
「大学を中退して、音楽で生計を立てたい」
と一瞬考えたとしても、心の中に作った保護者がこういいます。
「そんなことを言っても一笑に付されるだけだ。」
「それで食べていけるわけがない。」
だから、ほかの人と同じように学校を卒業し、会社勤め(後継者の場合は親の会社を継ぐ)をしたほうが波風が立たない。
私たちは、無意識でこんな判断をしている可能性があります。

実際に、後継者の話を聞くと、多くの人は親を喜ばせるために、会社を継ぎ、社員への責任として、会社の運営に必死になり、家族のために何とか踏ん張る。
そうおっしゃる方が多いのです。

それは立派なことなのですが、そういう中で、「じゃあ、最も大事なはずの自分はどうしたいの?」という答えを持っていない方が意外に多いのです。今もやもやしている現状があるとしたら、そういった部分に原因があるのかもしれません。

無意識だから自分でもわからない

他人からの評価に生きる人々

こういった視点で見てみると、多くの人が、他人から見た自分を意識して生きているように思います。
もちろん、社会の中では仕方のない部分ももちろんあります。
ただ、後継者の多くは、もう少し自由になってもいいのでは?
と感じることもしばしばです。
私自身のお話をさせて頂くと、正直なところ、そんな状態でいっぱいいっぱいになってしまいました。
学校を卒業して、長男の義務だろう、と父の会社を引き継ぎました。
仕事もうまくいかず、父とも意見が衝突しがち。
残念なのは、本当はもう少し早い段階から父ときちんと対話をしていればよかったのですが、「どうせ父からは却下される」と自分の意見を差し控え続けていたことです。
まさに、父に叱られる恐れから、周囲に波風を立てず言いなりでいることを選択していました。

そんなとこから、「恐れからする選択」をやめようと決断しました。
そもそも「恐れからする選択」がなんであるかをつかむことにもずいぶん時間を要しましたが、今はかなり肩の荷が下りたように思います。

そんなところに一歩踏み出すと、違った世界が見えてくるかもしれません。

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