特集記事

後継者が会社を変化させる全過程21【社内会議リアルタイム実況】

当社の社内の会議をリアルタイムでお届けしよう。
そんな恐ろしい企画も、第15弾。

いよいよイベント開催に向けて動き出しました。

ちなみに、前回の記事はコチラです。

後継者が会社を変化させる全過程1【社内会議リアルタイム実況】(最初の記事)

後継者が会社を変化させる全過程20【社内会議リアルタイム実況】(前回の記事)

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飢餓状態

「やれ」と言われればやりたくない。ならば・・・

このコーナー、4カ月くらいお休みしてました。
理由は簡単で、大した動きもなく、実務的なやり取りばかりだったから。
つまり記事なるほど面白い話はなかったのです。
また、9月は台風21号に対する諸々の対応で忙しかったのでいったん中断。
で、久々に再開したのが、今日、ということでした。

さてこの会議では、今までもお話ししたとおり、私の家業である「保険屋」が「保険屋」として発展するための会議ではありません。
新たな価値をお客様にどう提供するかが主眼です
従って、一応の本業たる保険の話はこの会議ではほとんどしません。
というか、ほぼ禁止に近い状態でした。

じゃあ、それ以外のときに私が、「保険を売れー!」と言ってたか?というと、まったく言ってません。
そんなの関心ないから、自分たちで考えてやってね・・・という程度(苦笑)

こういうのって、やれ、やれ、と言われるとやりたくなくなるものです。
しかし、逆に、これだけ本業の話を社内でしないと、やっぱり心配はあったみたいです。

1年近く話さなかったこと

この特集記事のスタートが、2017年6月。
そこから今まで少なくとも私は、保険を売れとは一切言ってません。
しかし、今回の会議ではこういう話をしました。
「今日は半分の時間を長期的な戦略の話。後半を短期的な業績を上げる話にしたい」と。

そこで後半部分に差し掛かった時、こんな質問になりました。
「短期的に業績を上げるとしたら、どんなことができる?」
待ってましたとばかりに意見が出たのは、火災保険の話。
やはり、台風や地震が起こっている今、例えば長期契約の確認だったり、今惰性で契約していただいている可能性のお客さんに、ちゃんと今の状態を認識してもらおう。
そんな話になりました。

彼らにしてみたら、やっと保険の話解禁だったのかもしれません。
私的には、がん保険か何かを事務社員がアポ取りして営業が訪問する的スキームを考えてたのですがそれは話さないことにしました。

具体的なステップ

詳細はここには書ききれませんが、いくつかのポイントが明確になりました。
●まずあやふやになりがちな火災保険の知識を再確認しよう
●意外とお客さんに知られてない火災保険の効能をお伝えしよう
●火災保険ではどんなことができてどんなことができないかをお伝えしよう
といった感じです。

ハッキリ言って、教科書的な内容なんですが、言われてやる教科書とは違います。
自分達で「今だからこそやったほうがいい」と思って自発的に言い出した教科書はきっと効果抜群でしょう。

じゃあ、営業はこれをやって、事務ではここまでやって・・・
第三フェーズまでの計画が、30分ほどで誰が担当するかを含めて出来上がってしまいました。
ヤル気とか、自発性とかって、それがあるだけでスゴイものなんですね…。
たぶんこれが押しつけだったら、1時間かけても決まってないくらいの内容です。

長期戦略

やるべきことが明確化

順序が逆になりましたが、長期的な戦略としてのコミュニティ形成に関する仕掛けについてははじめの30分で打ち合わせしました。
前回、そこそこご好評をいただいたゴルフコンペは11月に2回目を開催します。
前回は豪華設定だったので、今回は安価設定。
いろんなパターンを試してみて反応を見ます。
大事なのは、歴代参加者のリスト化です。
それを確認して次の議題。

こちらでは某商工会議所とのアライアンスです。
2回ほど実施したある施策が今一つの結果だったので、12月に三回目を実施。
さらに内容を変えて、来年につなげるイメージです。

さらには、レンタルスペース事業。
こちらは、ある程度のリピーターができてきて、徐々に稼働率が上がってきました。
とはいえ、レンタルスペースではビジネスにならない。
顧客の多くは女性起業家なので、まずはここをつなぐ流れをつくろう。
そのために必要な、利用会員者数が明確になったので、年内をめどにそのリピーター数を目指します。
保険の顧客だけでなく、口コミが起こる仕掛けづくりなどを具体的に検討しました。

そして私のほうでやってる主に経営者にむけた読書会。
こちらはまだまだ集客数は少ないですが、継続していく方向です。

もう少し頑張って、こういった人とのつながりが網の目のように張り巡らされていくと、いろんなことができるのではないかと思っています。

なんとなく感じたこと

頼りないから頼れない

冒頭にも書いたとおり、私は保険の売り上げに関してはまったくの無関心。
早い話が頼りないのです。社員からすると。
頼りないから、頼れない。
けど、ちゃんとやらないといけないんじゃないかなー、というぼやーっとした責任感はある。
とはいえ、自分がそれ言い出す立場でもないし、と遠慮する。

それで誰も言い出さなかったんですが、そこまでフラストレーションを溜めると「やるよ」と言ったときの爆発力はすごいのかも(苦笑)
最終的には、私が言わなくても、だれかが「やるぞー」と言い出せる状況まで会社が柔軟になれるということはありません。
とはいえ分かったのは、リーダーはしっかりしないほうが、社員はしっかりする。
言っても言っても社員がうごかない、とお嘆きの方は1年以上「言わない」というのも手かもしれません(笑)

同業他社とは少し違う

以前、メーカーである保険会社からこんなことを言われました。
「ほかの代理店では、事務の社員がつついても営業がうごいてくれないとか、営業は事務にこうしてほしいと思っているのに事務がうごいてくれないとかいう悩みが多い」
これはたぶん、こういう構図があるんじゃないでしょうか。
①上から「やらなければならない」”結果”を指示される。
②”結果”を出した人は出していない人を責めがちになる。
③”結果”を出せない場合はその責任を人になすりつけたくなる。

要は、責任逃れです。
その根底に、自発的ではない強制の仕事、しかも行動ではなく結果を評価されるのでかなりの心理的プレッシャーです。
そのプレッシャーを分散させるために、誰かを悪者にしたくなる。

ウチの場合、一切プレッシャーかけてないので、責任のなすりあいは起こりようがない(笑)
さらに、強制ではなく、どういう形であれ自発的であることを大事にしています。
おかげでそういった悩みが起こらないのではないかと思います。

「やれ」というのは簡単

とはいえ、それなりに機が熟すのを待つというのはけっこう歯がゆいものです。
圧倒的に簡単なのは、「今すぐやれ」と強制すること。
これをやると短期的には動くけど、ずーーっとおしりをたたき続けないといけない。

けど、大変ではあっても、自分たちで自発的に動く組織であれば、作り上げるまでは大変ですが長期的に見て尻たたきが要らない分楽なはずです。
そんな思いもあって、かなり手放し運営をやってます。
もちろん、理想的な組織には遠く及びませんし、私のかかわり方の調整も不十分だと思います。
ただ今回、ちょっといい感じの一体感が出てきたな、と思えるほどに会議は盛り上がりました。
1時間の会議の中で、私の発言はトータル15分もなかったんじゃないかと思います。

いっぽずつ、前には進んでいるようです。
成果を上げ始める前に倒産しないようにだけはしなければ・・・笑

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