売上って、どうやってできるかわかりますか?
営業するから?
広告するから?
お店を出すから?
まあそれはそうかもしれません。
しかし、著者はちょっと違う視点を持っています。
それは、顧客が財布を開くから。
そして売手ができることは、
「買い手が財布を開きたい」
と思っていただくこと。
そのために私たちは工夫するわけです。
その結果が、営業だったり、広告だったり、お店を出したり。
この思考、書いてしまえば単純ですが、行動のあり方を大きく変える視点の変化です。
著者は、「ワクワク系ビジネス実践会」というグループを主宰し、その手法を実際多くの会員さんと試してきました。
これはノウハウと言えばノウハウ。
しかし、「やり方」を教えるものではありません。
著者は、やり方だけを学ぶことが危険だ、と言います。
それはやり方を工夫し、学習していくことで、組織の成長も促すべきだという主張だと私は感じています。
内容は、学術的な内容もありますが、なにより豊富な事例が紹介されています。
これらの事例から学び取ることができる内容も、たくさんあるんじゃないかと思います。
本書のもう一つのテーマは、「消費者は(すでに)変わった」ということ。
変わったのに、その変化に対応できている企業がほとんどいない。
つまり、求める顧客がいるのに、供給する企業がいないというブルーオーシャン市場がある。
一足早く、そこに気づきたいですよね。
ということで、売上を上げる、社内をまとめ上げるというなかで、後継者が知っておきたい知識がここにあるんじゃないかと思います。